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最終更新日:2024/2/6

節税対策Vol.9 お金が出ていかない最優先の王道的節税 「除却・廃棄」

森 健太郎
この記事の執筆者 税理士 森健太郎

ベンチャーサポート税理士法人 大阪オフィス代表税理士。
近畿税理士会 北支部所属(登録番号:121535)
1977年生まれ、奈良県奈良市出身。
起業・会社設立に役立つYouTubeチャンネルを運営。

PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-mori
YouTube:会社設立サポートチャンネル【税理士 森健太郎】
書籍:プロが教える! 失敗しない起業・会社設立のすべて (COSMIC MOOK) ムック

お金が出ていかない最優先の王道的節税
「除却・廃棄」

製造業を営んでおられる社長さんのところで、使わなくなった製造設備が工場の
片隅に眠っていませんか?
「ブームの時は大口受注があったから設備を購入したけど、ブームが終わって生産が中止になったからもう稼動することがなくなった」
「設備を使わなくなったのはもったいないけど、捨てるのにもお金がかかるのでとりあえずそのまま放置している」

こんな場合にお勧めの節税方法があるのです。「有姿除却」といわれる方法です。
本来「除却」とは設備などは廃棄業者に引き取ってもらうことを言います。
そのときにもらう廃棄証明を証拠に税務上は除却損を計上することが認められることになるのです。

でも上の例のような場合には例外が認められているのです。
つまり、廃棄業者に持っていってもらったりはしないけど、今後使うことはないので税務的に除却してしまおうということです。
この節税は会計上に残っている簿価を一発で経費に落とせますので、場合によっては大きな金額の節税になります。
ただし、この方法はあくまで「使う見込みがない」場合に限りますので、本当に使っていない場合だけしかダメです。実際は使っているのに除却することは認められません。使う見込みがないということを実証する書類はしっかり保存しておかないと税務署が来たときに疑われることになりますのでご注意ください。

ちなみに、これは設備だけではなくソフトウェアなどの場合にも使えます。
特にキャッシュが流出するということなくできる節税ですので、一度台帳にあがっている資産を見直してみてはいかがでしょうか。

会社にお金を残すために必要な30の節税方法

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