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最終更新日:2025/6/18

税理士事務所勤務のワイが、会社作ってみたらツッコミどころ満載やった


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きっかけは完全にノリやった。
せっかく起業家支援専門の税理士事務所で働いてるのに、起業経験ゼロ。
「それってほんまに説得力あるん?」って、自分で思ってもうてん。

せやから――

「ワイ社長になったるで!!!」

って叫んで、調子にノッて会社作ったらどえらい目にあった話が始まったわけですわ。

第一関門:会社名どうするか地獄

会社設立の流れはこうや。ワイは知識だけはちょっとあるんや。

会社設立の流れ 1.印鑑の発注2.定款の作成3.公証役場で認証してもらう4.出資金(資本金)を払い込む5.設立登記の申請を行う

印鑑発注するにも、まずは会社名を決めんとな。

最初は「株式会社いつかやる」とか、「笑えるやつにしたろ」と思ったけど、
Mさんに「お前、銀行口座開けへんぞ」ってガチトーンで止められた。

…銀行口座できんとかあるんや。

かといって無難すぎる名前にすると、今度はネット検索で同じ名前ゴロゴロ出てくる。
ワイ「これでどや!」→ 商号検索「使用済み」→ ワイ「またかい!!!」

ほんでようやくOKそうな名前見つけて、印鑑まで作ったあとに、
Mさん「それ、他県に同じ名前の同業者おるけど…揉めたらめんどいで」

…今まで作ったハンコと名刺、無事死亡。

結局、「自分の名前+ちょっとした英単語」みたいな、ようある感じに落ち着いたんやけど、名付けだけで1週間くらい悩んでたワイ、ちょっとしたラノベ作家気分やったわ。

第二関門:事業目的という罠

次は定款(ていかん)の作成や。定款ていうのは、会社を作るときに必ず作らなあかんルールブックみたいなもんやねん。ワイは知識だけはちょっとあるんや。

で、何が書いてあるかというとこれや。

定款に記載する内容 ・会社の名前・事業内容・本店所在地・設立に出す株の数・取締役の人気や報酬の決め方・株式の譲渡制限・事業年度・公告の方法 など

他にもあるけど、だいたいこんな感じや。

ほんでブチ当たったのが、事業目的ってなんやねん問題。

ワイ「とりあえず【なんでも屋】って書いといたらええやろ」
Mさん「それじゃ登記通らんし、金融機関に相手されへんで」
ワイ「ほな【コンサル業】で」
Mさん「なんのや。気持ちだけコンサルすんのか」

ツッコミ鋭すぎて草。

せやけどこれ、ほんまに重要らしくてな。将来「ちょっと別のこと始めたい〜」ってなっても、目的に書いてなかったら追加でまたお金かかるんやって。

せやからワイ、未来の自分にビビって「コンサル」「Web制作」「講座運営」「物販」「イベント企画」「セミナー企画運営」「各種物販業」「飲食店経営」「不動産仲介」「だいたいなんでも」……って業種ビュッフェスタイルにしたんや。

Mさん「詰め込みすぎや、これはもはや願望や。銀行口座開けへんぞ」ってガチトーンで止められた。

なんと、書きすぎてもダメらしい。事業全体がぼやけて信頼度が下がって銀行口座開けへんのやって。ええ塩梅がむずいな。

ワイ「じゃあどう書いたらええねん!?」
Mさん「“ちゃんとした言葉で、具体的に、かつ幅を持たせて”や」

…うん、急に作文の先生みたいなこと言い出すやん。

結局、「今すぐやること」と「将来的にやるかもなこと」を整理して、

・Web制作業
・デザイン業
・セミナー開催及び運営
・コンサルティング業(ちゃんと分野も書いた)
・ECサイトによる物販事業

…とかに絞ってまとめたんやけど、
ここでもう一回Mさんが言うてきたんよ。

Mさん「【その他これに附帯関連する一切の業務】は絶対入れとけ」
ワイ「えっ、それって【なんでもOK】って意味になるんちゃうん?」
Mさん「ちゃう。【なんでも】じゃなくて、【書いた目的に関係あることならOK】って意味や。これが事業目的界の保険証や」

なるほど…!!

第三関門:定款認証って何やねん

定款が完成したら、次は公証役場で認証してもらうんや。
この定款は、ちゃんと正しい手順で作られてますよ~って、公証人っていう法律のプロにお墨付きをもらうことなんやで。

「定款は公証役場で認証してもらいます!」「認証いってきまーす!」っていう声をいつも事務所内で聞いているワイ。

せやけど、いざ自分の番になった瞬間、「公証役場…ってどこにあるん?」ってGoogleマップにかじりつく始末。

予約せなあかん、公証人の名前まで指定せなあかん、電話したら「書類PDFで送って」言われる…

しかも事業目的を今風の若者言葉で作ったら「これやと認証できません」って言われる。

ワイ「なんでやねん!全部ワイがやりたいことやのに!」
公証人「それはあなたのお気持ちでしょ」

うるさいわ、夢くらい見させてくれや!!!

なんやかんやで修正を重ねて、やっとこさ「定款、認証完了しました」と言われたときには、自分に拍手したよな。

Mさん「おつかれさん。これで次は法務局やで」
ワイ「会社設立って、もっとバババーン!って感じかと思ってたけど、地味に紙と格闘してるだけやな…」
Mさん「せやで。バババーンは幻想やで」

第四関門:登記申請、地獄の書類バトル

定款認証が終わったら、次は最後の関門、登記申請や。
ここがまた、書類の山で「ワイは今どこに向かってるんや…?」ってなるやつ。

登記申請の書類の山 ・登記申請書・登録免許税納付用台紙・登録免許税の収入印紙(←コンビニで買えんのかい!)・定款・発起人の決定書・資本金の払込証明書・取締役の就任承諾書・代表取締役の就任承諾書・監査役の就任承諾書・取締役の印鑑証明書・印鑑届書

書類は多いし、「収入印紙は貼るんじゃなくて別紙にして添付しろ」っていう小ボケも挟んでくる。

あと、重要なんは資本金の払込みな!
「資本金ちゃんと払い込みました」って証明せなあかんから、自分の口座に自分で振り込んで、「通帳のコピー取ってください」っていう、一人芝居みたいなことさせられるで。

そんなこんなで、必死に集めた書類持って、いざ法務局!!

「ふふん、一発合格やな」なんて調子乗ってたら、2日後、電話が鳴った。
法務局「ええと、発起人の印鑑証明書の日付が、書類の日付より後になってまして…」
ワイ「え、それって…」
法務局「…無効です」
ワイ「うわああああああああああ(心の中で絶叫)」

最終的には法務局に再度持ってって、「受理されました〜」って言われたときの解放感たるや。
これでワイも立派な社長になったで!!

ワイ「しかし、税理士事務所スタッフのワイでさえ書類の多さや難しさに頭抱えてたのに、普通の人はマジで無理やん」

Mさん「そやで、せやから普通、司法書士さんに頼むんや」

ワイ「プロってやっぱりすごいんやな(涙)」

会社設立後、最低限やっておいたほうがええこと

登記も終わって、「よっしゃ!会社できた!」と喜んだのも束の間。
Mさん「じゃ、次は税務署行こか」

…まだなんかある…ん…?

そう、「会社作る=終わり」じゃなくて、むしろ「始まり」やったんや…。

会社設立したら、最低限やっておいたほうがええことがあるんやて~

最低限やっておいたほうがええこと・税務関係の届出をだす・銀行口座の開設・社会保険の加入手続きをする・創業融資を申し込む・役員報酬を決定する

法人設立届出書 またしても書類地獄

税務署のお姉さん「こちら【法人設立に関する届出書類一式】になります」

…ファッ!!また書類!!それも束!!

これらを全部出さなあかんらしいで…

税務署提出書類のラインナップ・法人設立届出書・青色申告の承認申請書・給与支払事務所等の開設届出書・源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書・消費税関係の届出いろいろ・申告期限の延長の特例の申請書・(その他、よく分からん紙たち)

ワイ「お前ら、ほんまに全員必要なんか…?」

そして何が一番こわいって、
「出し忘れるとあとで地味に痛い目にあうやつ」が紛れとること。

出し忘れると「青色申告の特典(赤字繰越・30万円未満の即時償却)使えへん」「消費税の免税期間ズレる」「銀行の信用力がほぼ0になる(冗談ちゃうで)」つまり、出すだけで節税チャンスが増えるのに、出さへんとか…もったいなさすぎや!

Mさん「それ終わったら、あと、都道府県税事務所と市役所にも提出あるからな」
ワイ「え?まだあるん?」
Mさん「うん、お役所スタンプラリーはまだ終わらへんで」

……。

銀行口座の門、なかなか開かん問題

お次は銀行口座か。会社設立したら会社の法人口座を作らな始まらんもんな、これは絶対必要っと…!

さっそく銀行行って「会社の口座作りたいんやけど〜」って言うたんや。

ほんなら、銀行員のお姉さんが一言。
「設立して何をされる予定ですか?」

ワイ「え?まぁ、いろいろ…なんでもやるんすよ」

! 秒で不審者扱い !

まじで銀行はめっちゃ厳しく見てくるで。
「定款の内容(なにやる会社なわけ?)」
「事業実態あるんか?(名刺・HP・事業計画書)」
「資本金(あんまり少なすぎたら信用ゼロ)」
「代表者の人柄(ここが一番厳しい説)」

トータルすると「あなたの会社、信頼できます?」の審査や。
ここで、定款がちゃんとしてるか、資本金がしっかりあるかが重要になってくるんやね。

社会保険加入って、なんやその急展開!?

Mさん「会社できたら社会保険入れよ」
ワイ「…誰が入るん?」
Mさん「お前や」

…ファッ!

せやねん。会社設立した瞬間、たとえ社長ひとりのゴリゴリ自営業ver.株式会社でも、社会保険(健康保険+厚生年金保険)への加入は義務なんやて~

社会保険手続きに必要な書類(ぜんぶ漢字多すぎ)・健康保険・厚生年金保険新規適用届・健康保険被扶養者(異動)届・健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届

ほんでこれらの書類を最寄りの年金事務所に提出するんやけど、なんと期限が5日以内!

誰が5日で全部わかるねん!

会社作ったばっかの社長は名刺すら刷れてへんっちゅうねん。

Mさん「遅れても特に罰則ないから、なる早で提出したほうがええぞ~」

ワイ「…うぃ~」

創業融資、もらえるんかい問題

会社作ったはええけど、初期費用にお金使いすぎて、財布スッカスカ。
ワイ「そろそろ昼ごはん、会社とわけ合うか…」
Mさん「アホか。日本政策金融公庫行ってこい」

創業融資っちゅーんは、国がやってる、起業したばっかの会社に対してくれる低金利の融資や。利息が低くて、担保や保証人いらんことが多いからめっちゃアリやね!

でも、誰でももらえるかてゆーたら、そんなに甘くない!
次の書類を作って、面談で熱く語りまくる必要があるんや。

創業融資に必要な書類 ・創業計画書・資金繰り表・見積書・事業の裏付け(実績や取引予定など)

ワイ「これ、もはや就活の最終面接やん」
Mさん「人生かかってるぶん、就活より緊張するわな」

ポイントは、「将来こうなります!」ていうんだけやと信用ゼロ。「すでにこういうことやってて、これだけ注文が入ってます!」とか具体的な例や数字があることが大事やね。

ワイ「起業って、もっと自由な感じ想像してたんやけど…」
Mさん「自由には、責任と書類がついてくるんや」
ワイ「その名言、額縁に入れて飾っとくわ…」

役員報酬、いくらにしたらええねん

Mさん「で、あんたの役員報酬どうすんの?」
ワイ「え?そんなもん、あるだけ全部欲しいけど?」
Mさん「アホやな、役員報酬は期首3カ月以内に決めて、年中それ守るんやで」

法人は「利益調整できるから節税になる」って思われがちやけど、役員報酬は好き勝手いじれん。決め方ひとつで、税金も保険料も大きく変わるんやって~

・高すぎると → 社会保険料が高くて死ぬ
・安すぎると → 生活できへんし、銀行や税務署に不信がられる
・利益ゼロでも → 毎月報酬出るから資金ショートのリスクあり

ワイ「もう、自分の生活水準と会社の台所事情と、国の気分、全部読まなアカンやん…」
Mさん「まぁ、起業したての1年目は月10万から20万に抑えるパターンが多いわな(利益読めへんから慎重に)。社会保険に入れないように月8万以下にする人もおる。給料だけで資金が減っていくリスクもあるから、ちゃんとキャッシュフロー見て決めや~!」
ワイ「プ、プロや…」

会社設立してみて思ったこと

税理士事務所スタッフやってるワイでも、会社設立は想像以上に大変やった。

  • 名前で詰む
  • 定款で悩む
  • 認証で詰まる
  • 登記でミスる
  • 銀行に怪しまれる
  • 社保に追われる
  • 融資で試される

こんなん、何も知らん一般の人がやるのはほんまにしんどい。ほんまに勢いだけで設立するんやなくて、ちゃんと準備・情報収集しとくのが命綱やで!
これから会社作ろう思ってる人、ほんまに一回立ち止まって考えてみてな。
あとは、ほんまに迷ったり分からんことがあったら、税理士さんや行政書士さんとか、詳しい人に聞くのが一番の近道や。
この経験が、誰かの参考になったら嬉しいで!

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会社設立内容の決定

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会社設立全知識

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