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ブラックリストは借金を完済しないと消えない?登録されるデメリットも解説

弁護士 水流恭平

この記事の執筆者 弁護士 水流恭平

東京弁護士会所属。
破産をお考えの方にとって、弁護士は、適切な手続きをするための強い味方になります。
特に、周りに相談できず悩まれていたり、負債がかさんでしまいそうで破産を考えていたりする方は、ぜひ検討してみてください。

PROFILE:https://vs-group.jp/lawyer/profile/tsuru/

この記事でわかること

  • どのような場合にブラックリストに登録されてしまうかがわかる
  • ブラックリストに登録された時のデメリットを知ることができる
  • ブラックリストに登録されているかを確認する方法がわかる

借金をしている人の中には、毎月の返済に苦しんでいる方もいるでしょう。

借金をスケジュールどおりに返済できない場合、ブラックリストに載ってしまう可能性があります。

ブラックリストと呼ばれるものがあることは知っている方も多いでしょうが、実際どのようなものなのでしょうか。

また、ブラックリストに登録されると、その情報はいつ消えるのか、またブラックリストに登録されることのデメリットは何か、解説していきます。

ブラックリストに載るケース

ブラックリストとは、借金の返済に問題があった債務者の情報をまとめて記載したものです。

ブラックリストは、信用情報機関と呼ばれる会社が管理しています。

金融機関や貸金業者・クレジットカード会社などで金融事故が発生すると、いつ誰がその事故を起こしたのか登録されます。

ブラックリストに登録された情報は、信用情報機関に加盟するすべての会社で共有されるため、他の会社でも知ることができる仕組みになっています。

ここで問題となるのが、どのような金融事故が発生した時にブラックリストに掲載されるのかです。

ブラックリストに登録される内容としては、具体的に下記のようなものがあげられます。

借金の返済ができなかった場合

住宅ローンなど毎月支払う必要のある借金の返済を滞納すると、ブラックリストに登録されます。

ただ、1回支払いができなかったからといってすぐにブラックリストに載るわけではありません。

クレジットカードの支払いができなかった場合

クレジットカードを利用すると、その翌月以降にカード会社に対して支払いが発生します。

クレジットカードの利用状況によって毎月の支払額が変わりますが、支払いができず滞納するとブラックリストに登録されます。

債務整理を行った場合

借金の返済が困難になり、滞納を繰り返すようになると、自力で借金を完済できないことがあります。

この場合、任意整理・個人再生・自己破産を行い、借金を減額、あるいは借金をゼロにしてもらう手続きができます。

ただし、債務整理を行った場合、その手続きを開始した時点でブラックリストに登録されることとなります。

代位弁済を受けた場合

代位弁済とは、借金の返済ができなくなった債務者に代わって、保証会社が借金を返済することです。

住宅ローンやカードローンを利用していた場合など、多くのケースで保証会社を利用しています。

保証会社は、債務者が返済困難になったとき債務者に代わって債権者に対して借金の返済を行います。

これによって債権者である金融機関などから債務者に対して返済が請求されることはなくなります。

保証会社が借金の返済を行う代位弁済は、通常の返済方法ではありません。

そのため、代位弁済が行われたという記録は、ブラックリストに登録されます。

ちなみに、代位弁済が行われると、金融機関に対する借金の返済義務はなくなります。

その代わり、保証会社からの請求を受けることとなります。

そのため、代位弁済を受けたからといって返済の義務がなくなることはありません

過払い金請求をした場合

過払い金請求という言葉をご存知の方も多いでしょう。

貸金業者から借金をすると、その貸金業者に対して月々の返済を行いますが、支払った利息が法律の上限を超えている場合があります。

この場合、過去に返済した金額を法定の利率で再計算し、利息の支払いの一部を元本の返済に回します。

過払い金請求を行うと、すでに返済した借金の一部が払い過ぎとなっているために、取り戻せる場合があります。

ただ、過払い金請求をして借金の残額を減少させることはできるものの、借金の全額が消滅するわけではない場合もあります

過払い金請求を行いすべての借金が亡くなった場合、その人はブラックリストには登録されません。

過払い金請求をしても借金が残る場合は、ブラックリストに登録されます。

過払い金を請求するかの判断は、必ず事前に検討しておく必要があります。

ブラックリスト情報は完済しないと消えない?

前述したように、ブラックリストに登録されている人は、過去に金融事故を起こしたことのある人です。

ブラックリストに登録されていると、さまざまなデメリットがあるため、できれば早くその情報を消去したいと考えます。

そこで、家族や親族にお金を借りて借金を完済すれば、ブラックリストからは消去されると考える方もいるでしょう。

しかし、この考えは正しくありません。

ブラックリストに登録された場合、その借金を完済したとしてもすぐにブラックリストから情報が消えるわけではありません

信用情報機関には全部で3つの機関があり、それぞれの機関で情報の取扱いに関するルールが定められています。

同じようなケースであったとしても、信用情報機関によって情報の登録期間には違いがあります。

ただ、どのようなケースでも、借金がなくなってから情報が消えるまで5~10年程度かかります

また、ブラックリストに登録された原因や借金が消滅した理由によって、情報が登録されている期間が変わります。

たとえば、任意整理をして債権者と和解再締結後に分割弁済を行い完済した場合、その完済した時から5年程度で情報が消えます。

また、自己破産を行い免責許可決定が確定した場合、その確定した日から5~10年で情報は消去されます。

いずれの場合も、借金が消滅してすぐにブラックリストの情報が消去されるわけではありません。

ブラックリストに登録されるデメリット

ブラックリストに登録されると、過去に借金の返済で問題を起こした人であるということがわかる状態になります。

予定どおりに返済をしてもらうことができなかったので、金融機関や貸金業者にとっては、お金を貸したくない人となります。

その結果、ブラックリストに登録されている人はさまざまなデメリットが発生します。

ローンを利用できなくなる

借金の返済が滞ったことが過去5~10年以内にあると、今でも返済能力に大きな変化はないと考えられます。

その結果、住宅ローンや自動車ローンなどを利用しようとしても、一切利用できません

ブラックリストに登録されていることは金融機関ですぐに確認できるため、正式な審査も受けられない状態となります。

その結果、車やマイホームを購入する際には、一括払いをするしか方法はありません。

車であればお金を貯めて一括払いもできますが、マイホームの購入は現実的に難しくなるでしょう。

分割払いができなくなる

数百万円、数千万円となるローンが利用できなくなるだけではありません。

やや高額の買い物をする際、分割払いにしようとしてもブラックリストに登録されていると、分割払いが利用できません。

この影響をもっとも受ける可能性があるのが、携帯電話会社との契約です。

月々支払っている料金の中には、スマホの端末代金が含まれている場合があります。

これは、端末代金を24回などに分けて分割払いしているのですが、ブラックリストに登録されていると分割払いはできません

新しいスマホを購入する場合、一括払いしかできなくなります。

クレジットカードが使えなくなる

普段あまり意識することがないかもしれませんが、クレジットカードも借金と同じようなお金の流れとなります。

利用者がクレジットカードを利用して商品を入手し、その代金は一度カード会社が支払います。

その後、カード会社からの請求に応じてクレジットカードの利用者はその代金を支払う仕組みです。

つまり、クレジットカードの利用者が実際にお金を支払うまで、カード会社から借金をしているのと同じ状態となっています。

カード会社への支払いが滞ってしまうことは、借金を滞納しているのと同じと考えられます。

ブラックリストに登録されている人は、過去にこのような金融事故を起こした人です。

カード会社は、このような人がクレジットカードを使っても、その後の支払いができなくなる可能性が高いと考えます。

そのため、ブラックリストに登録された人は、クレジットカードを保有していても利用できなくなります。

また、これまで契約していた会社とは別のカード会社であったとしても、クレジットカードの作成はできません。

賃貸借契約を結べなくなる

ブラックリストに登録されたことが直接影響するわけではありませんが、間接的な影響で賃貸借契約できなくなる場合もあります

それは、マンションなどの賃貸借契約を結ぶ際に保証会社を利用しなければならない場合です。

保証会社の多くは金融機関に関係する会社であるため、ブラックリストの情報を入手できます。

そのため、ブラックリストに登録されている人は、保証会社の保証を受けることができないのです。

また、家賃の支払いをクレジットカードに限定している物件があります。

これは、家賃の回収をより確実に行うためであり、カード会社の信用情報を間接的に利用しているのです。

クレジットカードが利用できない人は、返済能力が低く家賃を支払えなくなる可能性があるため、契約できなくしています。

ブラックリストに登録されているか確認する方法

銀行から借入をしたくても、ブラックリストに登録されているために審査に通らないことがあります。

過去に借金の返済を滞納した経験がある場合、自身がブラックリストに登録されているのかわからず不安でしょう。

そこで、ブラックリストに登録されているかを確認する方法をご紹介します。

インターネットで開示請求する

信用情報機関の中には、インターネットで信用情報の登録を確認できるところがあります。

1,000円の手数料をクレジットカードやコンビニ払い、またはキャリア決済で支払うことで、その状況を確認できます。

郵送で開示請求する

3つの信用情報機関のいずれも、郵送による情報開示に応じています

1,000円の手数料を定額小為替などで納付した上で申請書類を郵送すると、後日書類が送られてきます。

窓口で開示請求する

信用情報機関の窓口に行けば、登録状況を確認できます

ただし、新型コロナウイルスの感染拡大により、窓口での申請受付を中止しています。

窓口での申請がいつ開始されるかは不透明であるため、確実なインターネットもしくは郵送を利用しましょう。

まとめ

生活をする上で住宅ローンや、クレジットカードを使用することは当たり前になっています。

ただ、借金の返済ができないとブラックリストに登録されてしまいます。

ブラックリストに登録されてしまうと、その後の生活には大きな影響が出ることとなります。

ブラックリストに登録されないように注意し、もし登録されている場合は借金に関する問題をできるだけ早く解決しましょう。

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