

東京弁護士会所属。
弁護士は敷居が高く感じられるかもしれませんが、話しやすい弁護士でありたいです。
お客様とのコミュニケーションを大切にし、難しい法律用語も分かりやすくご説明したいと思います。
お客様と弁護士とが密にコミュニケーションをとり協働することにより、より良い解決策を見出すことができると考えております。

Contents
会社の倒産は、事前に十分な予告があるとは限りません。資金繰りが急激に悪化した場合、経営判断の結果として、従業員に何も知らされないまま事業を終えるケースも見られます。そのため、朝いつもどおり出社したところ、会社がすでに業務を停止していたという形で、初めて倒産を知る人も少なくありません。
会社側は、取引先や金融機関との関係を考慮し、倒産直前まで情報を公にしないことがあります。その結果、従業員への説明が行われるとしても、倒産が決まった当日になってからというケースや、説明自体が行われないまま連絡が途絶える事態も起こります。
会社が倒産しても、従業員の立場が一方的に不利になるわけではありません。雇用契約は会社と従業員の間で成立しており、会社の経営が行き詰まったからといって、従業員の権利が直ちに失われることはありません。
多くの場合、倒産と同時に解雇という形になりますが、給料や未払いとなっている賃金についての請求権は残ります。また、会社の経営破綻を理由とする解雇は、原則として会社都合に該当します。そのため、失業保険などの公的制度を利用しやすい立場にあります。
倒産を知らされた直後は、仕事や生活に対する不安が強くなりがちですが、従業員には法律によって守られた立場があることを理解することが重要です。自分の置かれている状況を整理することで、その後に取るべき行動も見えやすくなります。
会社が突然倒産すると、まず気になるのが給料や金銭面の扱いです。倒産したからといって、従業員が受け取るはずだったお金がすべて消えるわけではありません。給料や各種手当は「労働の対価」として法律上保護されており、倒産後も請求できるものがあります。
倒産前に働いた分の給料は、原則として請求できます。これは「未払い賃金」と呼ばれ、会社に対する金銭債権として扱われます。たとえ会社が事業を停止していても、働いた事実がある以上、給料を受け取る権利は残ります。
ただし、会社に十分な資産がない場合、すぐに全額を回収できないこともあります。その場合は、破産手続の中で他の債権者と同様に扱われます。
会社は、従業員を解雇する場合、原則として30日前までに予告する必要があります。この予告を行わずに解雇する場合、30日の不足日数分の平均賃金を「解雇予告手当」として支払う義務があります。事前の説明がないまま会社が倒産し、実質的に即日解雇となった場合でも、この解雇予告手当を請求できる可能性があります。
会社の倒産によって仕事を失った場合、ハローワークで失業保険(雇用保険)の申請が可能です。倒産を理由とする離職は、原則として「会社都合」として扱われます。そのため、給付制限がかからず、比較的早い段階で給付を受けられる可能性があります。
失業保険は、次の仕事を探すまでの生活を支える制度です。倒産後すぐに収入が途絶える状況でも、利用できる公的な支援があることを知っておくと、今後の見通しを立てやすくなります。
会社が倒産し、給料を請求しても支払いを受けられない場合に備えて、国は「未払賃金立替制度」を設けています。これは、倒産した会社に代わって、国が一定額まで未払いの給料を立て替えて支払う制度です。会社にお金が残っていない場合でも、従業員の生活を守るために用意された仕組みといえます。
立替の対象となるのは、倒産前一定期間に発生した給料や退職金で、未払い分が全額支払われるわけではありません。年齢や未払い額に応じて上限が定められており、支給額はその範囲内に限られます。また、この制度を利用するには、倒産の事実や未払い賃金の内容を証明する手続きが必要です。
会社の倒産を知った直後は、不安や混乱から何をすべきか分からなくなりがちです。しかし、感情の整理よりも先に、事実確認と必要な準備を進めることが重要です。
会社が突然業務を停止した場合、まず本当に倒産しているのかを確認することが重要です。出社した際の張り紙や口頭の連絡だけでは、正確な状況を把握できないこともあります。会社の公式な通知、代表者からの説明、破産申立てが行われたかどうかなど、客観的な情報を確認しましょう。
未払いの給料や各種手当を請求する場面では、働いた事実と金額を示す資料が重要になります。具体的には、給与明細、雇用契約書、就業規則、タイムカードや勤怠管理の記録などが挙げられます。これらは、未払い賃金の内容を確認する根拠となります。
会社が突然倒産した場合、後から資料を入手できなくなることもあります。社内に保管している書類やデータがある場合は、できるだけ早く手元に確保しておきましょう。
倒産後も、給料や各種手続きについて問い合わせる場面が出てきます。そのため、会社や担当者の連絡先を把握しておくことが大切です。
破産手続きが始まっている場合、会社の代わりに破産管財人が窓口となります。破産管財人とは、裁判所から選ばれ、会社の財産や手続きを管理する人のことです。今後の案内や書類の送付先を確認しておくことで、必要な情報を受け取りやすくなります。
会社の倒産によって仕事を失った場合、生活を支える手段として失業保険の利用を検討します。失業保険は、次の就職先を探す間の収入を補う制度です。申請には、離職票や雇用保険被保険者証などの書類が必要となるため、早めに準備を進めることが大切です。
会社を退職すると、社会保険や年金の扱いが変わります。健康保険については、国民健康保険へ加入する方法や、一定期間はこれまでの保険を継続する方法があります。年金も、厚生年金から国民年金への変更が必要です。また、住民税は前年の所得を基に課税されるため、退職後も支払いが続きます。
| 社会保険 | 以下のいずれかの対応が必要
|
|---|---|
| 厚生年金 | 国民年金への切り替え |
| 住民税 | 特別徴収から普通徴収に切り替わる ※ 倒産の場合、自治体によっては減免の可能性あり |
何も手続きを行わないまま時間が過ぎると、医療費の負担が増えたり、保険が使えない状態になったりするおそれがあります。そのため、退職後は速やかに切り替えの準備を進めることが重要です。
会社が倒産すると収入が途絶えるため、まず当面の生活費を整理することが重要です。貯蓄額や固定費、毎月必要となる支出を洗い出し、どの程度の期間を乗り切れるかを把握します。あわせて、失業保険や各種支援制度で補える金額を見込むと、現実的な計画を立てやすくなります。
見通しが立ったら、就職活動を始めます。焦って条件を下げるより、希望や生活状況に合う働き方を検討することが大切です。職業紹介窓口や求人情報を活用し、必要に応じて支援制度と併用しながら、次の仕事を探す姿勢が安定につながります。
突然会社が倒産し、収入の見通しが立たない場合でも、生活を支えるための公的支援制度があります。状況に応じて利用できる制度は異なるため、以下のような支援を確認しておくことが大切です。
これらの制度は、併用できるものもあります。早めに情報を集め、自治体の窓口や専門家に相談しながら、自分に合う支援を選ぶことが大切です。
会社の倒産に直面すると、給料の請求や各種手続きを自分だけで進めるのは簡単ではありません。法律や制度の理解が不十分なまま動くと、本来受け取れるはずのお金を逃すおそれもあります。弁護士に相談することで、状況を整理し、適切な対応を取りやすくなります。
未払いの給料や解雇予告手当は、法律上請求できる権利です。しかし、倒産手続の中では、どの時点で、どこに、どのような形で請求するかによって結果が変わることがあります。判断を誤ると、請求できたはずの金額を受け取れなくなるおそれもあります。
弁護士に相談すれば、未払い賃金の内容や金額を整理し、適切な請求方法を検討できます。破産手続や立替制度との関係も踏まえて対応することで、回収の可能性を高めやすくなります。自分だけで対応するよりも、状況に合った進め方を選べる点が大きなメリットです。
会社が倒産すると、未払いの給料などを請求するために「債権届出」という手続きが必要になることがあります。債権届出とは、会社に対してどのような金銭の請求があるのかを裁判所に申告する手続きです。期限や提出方法が細かく定められており、内容に不備があると請求が認められないこともあります。
弁護士に依頼すれば、こうした債権届出を含む一連の手続きを任せられます。書類の作成や提出の管理を専門家に委ねることで、手続きの負担を減らしつつ、請求漏れを防ぎやすくなります。複雑な対応に追われることなく、生活の立て直しに専念できる点も大きな利点です。
会社の倒産は、収入や将来に直結する出来事です。そのため、先の見通しが立たず、不安や焦りを強く感じる方も少なくありません。何から手を付ければよいのか分からない状態が続くと、精神的な負担も大きくなります。
弁護士に相談すれば、現在の状況や今後の流れを整理できます。取るべき行動が明確になることで、不安を一つずつ解消しやすくなるでしょう。一人で抱え込まずに済み、落ち着いて次の選択を考えられるようになるのは、弁護士に相談する大きなメリットです。
雇用形態によって細かな扱いに違いはありますが、契約社員やアルバイトであっても、働いた分の給料や未払い賃金を請求する権利はあります。また、失業保険についても、一定の加入要件を満たしていれば雇用形態に関係なく利用できます。
会社が倒産した場合、次の仕事を紹介する義務はありません。事業自体が終了しているため、再就職のあっせんまで行う余裕がないケースがほとんどです。そのため、転職活動は自分で進める必要があります。職業紹介窓口や求人情報を活用し、早めに動き出すことが現実的な対応となります。
原則として、失業保険の申請には離職票が必要です。ただし、会社が倒産して連絡が取れない場合でも、申請自体をあきらめる必要はありません。状況を説明すれば、代替書類や確認手続きによって対応してもらえることがあります。
倒産した事実だけで再就職が不利になることは一般的ではありません。面接では、倒産の経緯を簡潔に説明し、これまでの経験や今後の意欲を伝えることが大切です。
通常、会社の借金や負債を従業員が引き継ぐことはありません。会社と従業員は別の立場であり、経営上の責任まで負う必要はないためです。ただし、個人で保証人になっている場合など、例外的な事情があると扱いが異なることもあります。心配な場合は、早めに専門家へ相談すると安心です。
破産手続が始まっていれば、原則として破産管財人が窓口となります。連絡先が分からない場合は、裁判所の情報や関係機関を通じて確認できることもあります。放置せず、状況を把握する行動が重要です。
会社の倒産は、ある日突然起こることがあります。朝出社して初めて事実を知り、給料や今後の生活に強い不安を感じるのは自然な反応です。ただし、倒産したからといって、従業員が何もできなくなるわけではありません。給料や未払い賃金を請求する権利、公的な支援制度、失業保険など、利用できる仕組みは用意されています。
重要なのは、事実関係を確認し、必要な資料を整理したうえで、順序立てて行動することです。焦って判断すると、不利な状況を招くおそれがあります。分からない点や不安がある場合には、一人で抱え込まず早めに専門家に相談しましょう。
相談先に迷ったら、法人の労務関係に精通している「VSG弁護士法人」までぜひお気軽にご相談ください。