交通事故弁護士相談ダイヤル 
９時～２０時（年中対応）
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東京弁護士会所属。
メーカー２社で法務部員を務めた後、ロースクールに通って弁護士資格を取得しました。
前職の経験を生かし、実情にあった対応を心がけてまいります。 お気軽に相談いただければ幸いです。
目次
交通事故の対応を弁護士に依頼している最中でも、別の弁護士に変更することは可能です。弁護士との契約は「委任契約」と呼ばれ、法律上いつでも解除できる性質を持っています。そのため、依頼者が「このまま依頼を続けて良いのだろうか」と感じた場合は、途中で契約を終了し、新しい弁護士に依頼し直すことができます。
ただし、弁護士を変えればすべてが解決するわけではありません。すでに着手金（最初に支払う費用）を払っている場合、その分が返金されないのが一般的です。また、契約を打ち切るときには、依頼していた弁護士への未払い分の報酬や実費を精算する必要があります。
一方で、依頼している弁護士に不安や不満があり、信頼関係を保てないまま手続きを続けるのはリスクが大きいともいえます。解決までの道のりは長期化することも多いため、納得できない状態で進めるよりも、早い段階で弁護士を変更したほうが結果的に良い解決につながるケースもあります。
弁護士を途中で変えるべきか迷うときは、「信頼して任せられるかどうか」が大きな基準になります。依頼後に次のような状況に直面した場合は、変更を検討してもよいでしょう。
依頼しても連絡がなかなか返ってこなかったり、質問への回答が曖昧だったりすると、不安を感じやすくなります。交通事故の示談交渉は相手方や保険会社とのやり取りが続くため、適切なタイミングでの対応が欠かせません。連絡が滞ると必要な手続きや判断が遅れ、依頼者が不利益を被る可能性もあります。
「どう進めるのか」「どんな見込みがあるのか」といった説明が不足していると、依頼者は納得感を持てません。専門用語ばかりで理解しにくい説明しかなく、手続きの流れが見えない場合は、弁護士を変えるサインといえます。
保険会社から提示された示談金に対して「これ以上は難しい」と言われても、実際には増額の余地があるケースもあります。妥協ばかりを求められ、依頼者の利益を守ろうとする姿勢が感じられないときは、他の弁護士の意見を聞く価値があります。
弁護士にも得意・不得意な分野があります。交通事故の実績が少ないと、適切な過失割合の主張や後遺障害等級認定のサポートに弱さが出ることがあります。専門性に不安を感じるときは、交通事故を多く扱っている弁護士への変更を考えるのが安心です。
「話をきちんと聞いてもらえない」「態度が高圧的で相談しにくい」と感じるなら、信頼関係が十分に築けていない証拠です。弁護士との関係は長期にわたることが多いため、安心して話せない状況での継続は望ましくありません。
費用の見積もりや請求内容が分かりにくい、説明なしに追加費用が発生する、といったケースは注意が必要です。お金の面で納得できないまま依頼を続けると、不信感が解消されないままになりやすいため、明瞭な費用体系を示す弁護士への変更を検討してよいでしょう。
弁護士を変えたいと思ったときには、ただ契約を打ち切るだけでなく、手続きをきちんと踏むことが大切です。流れを整理しておくと、トラブルを避けながらスムーズに変更できます。
まずは信頼できる新しい弁護士を見つけることから始めます。交通事故の解決実績が豊富か、費用や説明が明確か、相談しやすい雰囲気かといった点を確認し、複数の弁護士に相談して比較するのがおすすめです。納得できる弁護士が見つかったら正式に依頼します。
新しい弁護士への依頼を決めたら、これまでの弁護士との契約を解除します。弁護士との契約は「委任契約」にあたり、依頼者の意思でいつでも終了可能です。
解除を伝える方法としては、直接会って話すのが望ましいですが、電話やメールでの連絡でも差し支えありません。大切なのは、感情的にならずに「他の弁護士に依頼することにしましたので、契約を終了させていただきたい」と明確に伝えることです。丁寧に説明すればトラブルになることは少なく、スムーズに手続きを進められます。
これまでの活動に対してすでに発生している費用があれば、きちんと精算しておく必要があります。着手金（最初に払う費用）は返金されないのが一般的ですが、まだ請求されていない実費や報酬がある場合は、契約終了時にまとめて支払うことになります。
交通事故の案件では、診断書や事故証明、保険会社とのやり取りの記録など多くの書類が必要です。これまでの弁護士が持っている資料は、新しい弁護士に引き継いでもらうよう依頼します。資料の漏れがあると手続きに支障が出るため、しっかり確認することが重要です。
弁護士を変えたら、そのことを保険会社に伝える必要があります。保険会社は、依頼を受けている弁護士を通じてやり取りを行うため、変更を知らせないと手続きが滞ってしまうからです。通知は新しい弁護士が代わりに行ってくれる場合も多いですが、念のため自分でも確認しておくと安心です。
また、自動車保険に付帯する「弁護士費用特約」を利用している場合は、変更後も引き続きその特約を使えます。ただし、特約には利用上限額があるため、複数の弁護士に依頼した結果、合計の費用が上限を超えると自己負担が発生する可能性があります。弁護士を変更するときは、この点もあわせて確認しておくと安心です。
弁護士途中で変えることは可能ですが、必ずしもメリットだけではありません。変更によって新たな負担やリスクが生じることもあります。主な注意点を理解したうえで判断することが大切です。
弁護士に依頼するときに支払う「着手金」は、途中で契約を解除しても返金されないのが一般的です。すでに支払った分が無駄になってしまう可能性があるため、変更前に負担の大きさを確認しておく必要があります。
弁護士を変えると、新しい弁護士が資料を確認し、これまでの経緯を把握するまでに時間を要します。その間は交渉や手続きが一時的に停滞するため、解決の時期が後ろにずれ込む可能性があります。示談交渉は慎重に進められることが多いとはいえ、不要な遅れは依頼者にとって負担となるため、この点は注意が必要です。
弁護士が変わったことで、交渉相手である保険会社が「依頼人が不満を抱えているのでは」と考え、交渉に慎重になる場合があります。ただし、優れた弁護士であればこの不安を払拭し、むしろ交渉を有利に進められることもあるため、新しい弁護士の力量が大切です。
自動車保険に付帯する弁護士費用特約を利用している場合でも、上限額（多くは300万円）が決まっています。途中で弁護士を変えると、複数の弁護士に費用が分散され、合計が上限を超えると自己負担が発生する可能性があります。契約内容を確認してから行動することが重要です。
せっかく弁護士を変えても、再び不満を抱くことになれば意味がありません。実績、説明のわかりやすさ、費用の明確さなどを総合的に確認し、納得できる弁護士を選ぶことが大切です。変更は一つのチャンスでもあるので、次の選択はより慎重に行う必要があります。
弁護士を変えるときに最も重要なのは、次こそ信頼できる弁護士を選ぶことです。ここで再び妥協してしまうと、同じ不満を繰り返しかねません。新しい弁護士を探すときに確認しておきたいポイントを紹介します。
弁護士には得意分野があります。交通事故を数多く扱ってきた弁護士であれば、過失割合の主張や後遺障害等級の認定など、専門的な場面でも的確に対応できます。実績が豊富かどうかは、事務所のホームページや相談時の説明で確認すると安心です。
着手金や成功報酬のほか、実費や追加費用が発生する場合もあります。費用体系が分かりにくい弁護士だと、後から思わぬ負担につながることがあります。依頼前に見積もりを提示し、追加費用がかかる場合には事前に説明してくれるかどうかを確認することが大切です。
専門用語ばかりで理解しにくい説明では、依頼者が納得しにくくなります。法律の知識がない人にも分かりやすい言葉で説明してくれるか、質問しやすい雰囲気があるかどうかは、相談時に見極めたいポイントです。
さらに、弁護士とのやり取りには長期間かかることも多いため、話しやすいかどうか、自分との相性が良いかを確かめることも欠かせません。信頼関係を築けるかどうかは、依頼を続けていくうえで非常に大きな要素となります。
弁護士によっては、依頼者の意向よりも自分の判断を優先して進めてしまうことがあります。もちろん専門家としての助言は必要ですが、依頼者の希望を丁寧に聞き取り、それを反映して解決方針を考えてくれる弁護士の方が信頼できます。相談時に「こちらの考えをしっかり聞いてくれるかどうか」を確かめることが重要です。
基本的に不利になることはありません。むしろ、交渉に強い弁護士に変えることで、依頼者に有利な結果につながる可能性もあります。
ただし、新しい弁護士が案件を把握するまで一時的に交渉が停滞する場合はあるため、できるだけ早い段階で変更するのが望ましいです。
必ず増額できるわけではありません。ただし、交通事故の経験が豊富な弁護士であれば、過失割合の交渉や後遺障害等級の認定で適切な主張を行い、結果として増額につながるケースもあります。
弁護士を変えること自体は珍しいことではなく、「依頼人に問題がある」と評価される心配は基本的にありません。むしろ、自分に合わない弁護士を無理に続けるほうがリスクになるため、不安を抱えたまま依頼するより変更を検討した方が健全です。
事故証明書、診断書、これまでのやり取りの記録（保険会社との書面やメール）などが必要です。前の弁護士が持っている資料は、新しい弁護士に引き継いでもらうのが一般的です。
大きな不満がなく、信頼関係も維持できている場合は、無理に変える必要はありません。着手金の返金がないことや、交渉が一時的に遅れる可能性を考えると、不安が解消できる範囲であれば同じ弁護士に依頼を続けたほうが効率的な場合もあります。
交通事故の弁護士は途中で変更することが可能です。不安や不満を抱えたまま依頼を続けるより、信頼できる弁護士に切り替えたほうが、結果的に納得できる解決につながることも少なくありません。
ただし、弁護士を変える際には、着手金が戻らない、交渉が一時的に止まるといったデメリットがある点には注意が必要です。そのため「本当に信頼できるかどうか」「自分の希望を理解してくれるか」といった観点で、新しい弁護士を慎重に選ぶことが欠かせません。
変更を決断するならできるだけ早い段階で行うのが望ましいでしょう。時間が経つほど手続きのやり直しが増え、解決までの負担も大きくなるからです。少しでも不安がある場合は、まず複数の弁護士に相談し、相性や対応を比較してみることをおすすめします。
相談先に迷ったら、交通事故で豊富な実績を持つ「VSG弁護士法人」までぜひお気軽にご相談ください。
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