最終更新日:2026/1/30
起業におすすめの業種や資格は?おすすめの本や会社設立時の注意点をご紹介します

ベンチャーサポート税理士法人 大阪オフィス代表税理士。
近畿税理士会 北支部所属(登録番号:121535)
1977年生まれ、奈良県奈良市出身。
起業・会社設立に役立つYouTubeチャンネルを運営。
PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-mori
YouTube:会社設立サポートチャンネル【税理士 森健太郎】
書籍:プロが教える! 失敗しない起業・会社設立のすべて (COSMIC MOOK) ムック

この記事でわかること
- 起業におすすめの業種
- 起業に役立つ資格や集客方法
- 起業におすすめの本
「起業したいけど、どの業種がいいかわからない」「資格は必要?」「どんな業種が将来性があるの?」と迷う人は多いです。
実際のところ、起業にはスキルを活かす道もあれば、未経験から挑戦できる分野もあります。大切なのは、自身の経験や資金、ライフスタイルに合った方法を選ぶことです。
この記事では、スキルやコストの面で起業しやすい業種、役立つ資格、集客の方法、起業におすすめの本などを専門家がわかりやすく紹介します。
起業を検討中の人に向けて、成功するための実践的なステップをまとめました。


目次
起業におすすめの業種
起業を成功させるには、自分のスキル・経験・資金力に合った業種を選ぶことが重要です。
ここでは、低コストで始めやすい業種、スキルを活かせる業種、スキルがなくても始められる業種を紹介します。
低コストで始めやすい業種
起業にあたってできるだけ初期投資を抑えたい場合は、設備投資が少ない業種がおすすめです。
今では、パソコンとインターネット環境があれば始められる仕事も多く、初期投資を抑えて起業することもできます。
ライター
文章を書くのが得意な人は、ライターで起業するという方法があります。ライター業は標準的なPC環境があれば始められるため、初期投資を抑えることができます。
ライター業では、クラウドソーシングサイトやSNSを通じて仕事を受注するのが一般的です。
執筆する記事はとても幅広く、SEO記事、インタビュー記事、広告、シナリオなどがあります。得意領域で経験を積んで単価を上げることも可能です。
デザイナー
グラフィックデザインやWebデザインのスキルを持っている人は、フリーランスのデザイナーとして独立するのが現実的な選択です。
ポートフォリオを作成し、実績を積むことで企業からの直接依頼も増えます。
クリエイティブ業界ではスキルが資産になるため、経験を積むほど安定した収入が見込めます。
ネットショップ
物販に興味がある人には、ネットショップでの起業という方法があります。
自分で販売サイトを作成できなくても問題はありません。BASEやSTORESなど、無料で始められるサービスを利用すれば、ハンドメイド商品や輸入雑貨などを扱う自分のお店をネット上で開けます。
SNSとの連携で集客が見込めること、在宅でも運営できることがメリットです。
ネット販売では、特定商取引法に基づく表示(事業者名、住所、電話番号、返品条件など)が必要です。消費者庁のガイドに沿って必ず整備しましょう。
また、取扱商品(中古品、酒類、医薬品など)によっては許可・免許が必要な場合があります。
スキルを活かせる業種
自分の得意分野や経験を活かした起業は、他社との差別化がしやすい点が魅力です。経験や資格を持っている人ほど、信頼を得やすく安定した事業運営が可能になります。
コンサルタント
経営、マーケティング、人事など専門的な知識を持つ人は、コンサルタントとして独立するという方法があります。特別な資格より経験やスキルが求められることも多く、初期費用も比較的安く抑えられる業種です。
自らの知識を活かしてビジネスの課題解決を支援する仕事であり、実務経験がそのまま信用につながります。オンライン相談などで全国の企業を支援できるのも強みです。
イラストレーター
イラストレーターは、個人・企業の広告や出版物など、幅広い業界から需要があります。
SNSを活用してファンを増やし、仕事の依頼を受ける流れも一般的です。人気が出れば絵柄や世界観がブランド化して、グッズ販売や書籍化にも展開できます。
動画作成・編集
YouTubeなどにアップするための動画作成・編集は、個人や企業からの依頼も期待できる業種です。
動画編集ができるPC環境が必要ですが、ショート動画の編集やPR映像制作などでは、専門スキルを磨くことで高単価案件も期待できます。
動画編集のソフトウェアを使いこなせる人や処理能力が高いPCを持っている人におすすめです。
飲食関係
カフェやテイクアウト専門店など、小規模な飲食店での起業も人気です。飲食店のような地域密着型のビジネスはリピーターを増やしやすく、SNSを使った発信も効果的です。
食品衛生責任者の配置や初期投資の高さといった課題はありますが、地域に密着したビジネスとして高い安定性を確保できる可能性もあります。
店舗営業では、規模によって防火管理者の選任など消防法令上の手続きも必要になるため、所轄消防署で確認しましょう。
パーソナルトレーナー
最近では、健康志向の高まりにより、パーソナルトレーニングの需要が増えています。資格や経験を活かして、オンライン指導のビジネスも可能です。
顧客との信頼関係を築き、継続的な契約で安定収益を得られます。
スキルがなくても始められる業種
スキルや経験がない人でも始めやすいのがフランチャイズです。知識や経験がなくても、失敗リスクを抑えながら独立できます。飲食、介護、清掃、学習塾など、選択肢も豊富です。
フランチャイズ
フランチャイズとは、本部が提供する商品やスキル、看板を使用し、本部のマニュアルや研修制度を利用しながら事業を行う手法です。
本部の支援や大手の看板を利用してビジネスができ、未経験でも立ち上げやすい場合がありますが、加盟金やロイヤリティー、契約条件などの事前確認は十分に行う必要があります。
起業に役立つ資格
起業するにあたって、必ず資格が必要というわけではありません(一部、資格や許認可が必要な業種はあります)。
とはいえ資格は、ビジネス上の信頼性を高めるうえで有効なものです。ここでは、起業に役立つ資格をご紹介します。
起業前に取得すると有利な資格
起業を成功させるには、一定の専門知識や信頼性も大切です。
もちろん資格は必須ではありませんが、取得することで顧客や金融機関からの信用度は高まります。特に、下表のような資格は起業を後押しする強力な武器になります。
| 法律 | 弁護士/司法書士/行政書士/税理士/社会保険労務士/公認会計士/ビジネス実務法務検定 |
|---|---|
| 経理・経営 | ファイナンシャルプランナー/日商簿記/中小企業診断士 |
| 語学 | 全国通訳案内士/TOEIC/TOEFL/ビジネス中国語検定試験 |
| 飲食 | 調理師/栄養士/食品衛生責任者 |
法律や会計の知識を身につけたい人には、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、公認会計士などの資格がおすすめです。士業は資格ごとに法律で独占業務が定められている場合があるため、無資格での受任・代行には注意が必要です。
ビジネス実務法務検定は、ビジネスに関する一定の法律知識があることを証明できるため、起業にも役立ちます。
また、資金計画や経営戦略を立てるうえで有効なのが、ファイナンシャルプランナーや日商簿記、中小企業診断士といった経理・経営系の資格です。
さらに、グローバル化が進む現代では語学力も大きなアドバンテージです。TOEIC、TOEFL、全国通訳案内士、ビジネス中国語検定などを取得しておくと、海外取引や外国人顧客への対応がスムーズになります。
飲食業界を目指す場合は、調理師、栄養士、食品衛生責任者などの資格もあります。飲食店営業など、営業許可・届出が必要な施設では、原則として食品衛生責任者の設置が必要です(例外もあるため所在地の保健所や自治体で要確認)。
起業は資格が必須ではない
起業に役立つ資格をご紹介しましたが、会社設立や個人事業主としての起業は、資格がなくても可能です。起業は、所定の手続きを経ることで誰でもできます。
資格の取得は「安心材料」ではありますが、ビジネスにおいてはタイミングやアイデア、行動力のほうが重要です。
集客の方法
事業を継続するためには、安定した集客が欠かせません。特に個人事業主や小規模ビジネスでは、低コストで効果的な方法を活用することがポイントです。
最近では、インターネットを利用した集客が一般的です。
クラウドソーシングサービス
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスは、起業初期の案件受注で利用しやすい手段です。
登録後すぐに案件を探せるため、営業経験がなくても仕事を獲得できます。最初は報酬が低い仕事が中心になりますが、実績を積めば継続依頼や高単価案件につながります。
納品後に受注者とクライアントの相互で評価し合うしくみがあり、実績を可視化できます。
口コミ
口コミは、低コストかつ強力な集客手段の1つです。特に地域密着型の事業やサービス業においては、「紹介」による顧客獲得は重要です。
口コミを増やすには、顧客からの信頼を得ること、お礼メールやSNSのフォロー、紹介特典の導入などが効果的です。信頼を積み上げる集客方法は時間がかかりますが、そのぶんリピーターの定着率が高く、安定経営につながります。
SNS
SNSは、無料で活用できる強力な集客ツールです。
SNSを通じて日々の活動や制作実績、サービスや商品の情報を発信することで、集客につなげられます。
特に画像や動画は説得力が強く、より多くの人の目に留まります。魅力あるSNSの運営は集客の主軸になるでしょう。
起業には2つのパターンがある
起業には、大きく「法人(株式会社や合同会社など)を設立する方法」と「個人事業主として始める方法」の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った形を選びましょう。
会社設立をして起業
起業と聞くと、多くの人が「会社設立」をイメージするのではないでしょうか。
会社設立とは、個人ではなく「法人(=会社)」としてビジネスを展開するということです。法人化することで社会的信用が高まり、取引先や金融機関からの信頼を得やすくなります。
ただ、設立時に印紙代(紙の定款の場合のみ4万円)や登記費用(株式会社で最低15万円、合同会社で最低6万円)がかかる点には注意が必要です。
個人事業主として起業
会社設立をせずに個人事業主として起業する方法もあります。
個人事業主であれば開業届を出すだけで始められるため、初期費用を抑えられるのが魅力です(青色申告をしたい場合は青色申告承認申請書も期限内に提出します)。事業が軌道に乗った後に法人化を検討する流れも一般的です。
まずはできることから始めて、経験を積みたい人に向いています。
起業におすすめの本
起業の基礎知識やマインドを学ぶには、専門書の活用も有効です。信頼性の高い実践的な書籍を紹介します。
起業を考えているときに参考になる本
起業したい人のために書かれた本を読むことで、起業の全体像が見えるようになります。自分の起業のイメージや展望を客観視できるためおすすめです。
以下の3冊は、大手サイトでも評価の高い、起業したい人向けの本です。
- 起業0年目の教科書|倉林寛幸
- 知識ゼロからはじめる「女性ひとり起業」|小谷晴美
- 起業を考えたら必ず読む本|井上達也
上記以外にも、起業に役立つ本はたくさんあります。本を読んで全体像を理解するステップを経るのも有意義です。
起業にあたってはおすすめの資格やスキルをチェックしましょう
起業を成功させるには、目的を明確にすること、自分に合った業種・方法を選ぶことが重要です。
起業といってもジャンルは多様で、ライターやデザイナーなどの低コストで始められる業種から、コンサルタントや飲食店のように専門性を活かすビジネスまで、選択肢は多くあります。
資格やスキル、経験は自らの信用力を高める大切な要素であり、取得しておくと事業を安定させやすくなります。さらにSNSや口コミを活用した集客も欠かせません。
会社設立や税務手続きなどに不安がある場合は、本を読んでイメージをつかんだり専門家に相談したりすることも大切です。
まずは自分に合った形で、起業への一歩を踏み出しましょう。


















