東京弁護士会所属。
メーカー2社で法務部員を務めた後、ロースクールに通って弁護士資格を取得しました。
前職の経験を生かし、実情にあった対応を心がけてまいります。 お気軽に相談いただければ幸いです。
ドライバーであれば、運転中にぜひ注意を払いたい存在「オービス」。
実はオービスは通称で、正式名称は自動速度違反取締装置といいます。
スピード違反車両を自動で検知し、証拠写真を撮影するというドライバーにとっては恐ろしい装置ですが、オービスが交通安全の徹底に一役買っていることは間違いないでしょう。
そんなオービスにも、交通安全の必要性と技術の進歩に伴い、かつての装置にはなかった機能を備えた新型装置が登場していることはご存知でしょうか?
この記事では、複数種あるオービスの中でも、近年注目を集めている新型装置「半固定式オービス」について、ご紹介します。
目次
現在、オービスは大きく分けて固定式オービス・移動式オービス・半固定式オービスの3種類が存在します。
古くから存在し、道路を跨ぐように常設されていた固定式オービスは、老朽化に伴い全国的に撤去が進められています。
それに代わるように近年増えているのが、三脚で設置できる小型タイプの移動式オービスと、さらに新型である固定式・移動式のハイブリッドともいえる半固定式オービスです
半固定式オービスとは、高速道路の路肩に拠点を複数設置し、各拠点間をオービス本体がランダムに行き来する新型の装置で、2021年4月より運用が開始された最新のオービスです。
ここでは、半固定式オービスと旧型のオービスではどんな点が異なっているのか、具体的に解説をします。
半固定式オービスは、高速道路上にのみ設置されています。
そのため、その他のオービスと同様、制限速度40キロオーバーで作動するという説が有力です。
40キロ以上のスピード違反で捕まってしまった場合、一発で免許停止になる上、罰金を支払わなければならないため、十分な注意が必要です。
作動速度と異なり、光り方については半固定式オービスならではの特徴があるようです。
その他のオービスが作動すると赤く光ることはよく知られていますが、半固定式オービスは、作動すると白く光ります。
また、光るタイミングについてもその他のオービスよりも少し遅く、体感ではオービスの横を車が通りすぎる頃に光が発光するという意見も聞かれるため、油断は禁物です。
2024年10月30日現在判明している限りで、半固定式オービスは全国で8府県、全27カ所に設置されています。
現在確認出来た半固定式オービスの設置場所情報を下記に示します。
ドライバーの皆さんの参考になれば幸いです。
半固定式オービスに限らず、オービスは、ドライバーがつい速度を超過してしまいやすい場所や、事故の多い場所に設置されていることが多いです。
また、オービス付近では、取り締まりを恐れて急ブレーキを踏む車などもいるかもしれません。
交通安全の徹底という本来の目的を胸に止め、オービスのある箇所では殊更注意を払って運転することが大切です。