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最終更新日:2022/6/13

田舎でビジネスをするメリット・デメリット【おすすめの業種・ビジネスアイデアも紹介】

税理士 鳥川拓哉

この記事の執筆者 税理士 鳥川拓哉

ベンチャーサポート税理士法人 税理士。
大学を卒業後、他業種で働きながら税理士を志し科目を取得。
その後大手税理士法人を経験し、現在に至る。

PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-tori

この記事でわかること

  • 田舎でビジネスをするメリットとデメリットを知ることができる
  • 田舎で起業するのに向いている業種を知ることができる
  • 田舎でビジネスを行う際に失敗してしまうポイントがわかる

リモートワークが一般的になりつつある今、都会の喧騒を離れて、田舎でゆったりと生活しながらビジネスを始めたいと考える方も増えているようです。

しかし、田舎でビジネスを始めるのは決して簡単なことではないため、ポイントを押さえておかなければなりません。

ここでは、田舎でビジネスを始めるメリット・デメリットや、向いている業種について解説していきます。

また、田舎で成功するために必要なことをまとめたので、具体的なビジネスを始める前に確認しておきましょう。

田舎でビジネスをするメリット・デメリット

都会を離れて、田舎でビジネスをしたいと漠然と考えている方もいることでしょう。

ただ、実際に田舎に住んだことのない人にとって、田舎でビジネスをすることには不安もあるはずです。

そこで、田舎でビジネスをするメリットとデメリットについて確認しておきましょう。

田舎でビジネスをするメリット

まずはメリットについて確認していきましょう。

(1) 固定費を抑えられる

田舎でビジネスをするメリットとしてまずあげられるのが、固定費が安くなることです。

中でも、最も大きな違いが出るのが家賃です

都会ではワンルームの事務所も借りることができない金額で、田舎では駐車場付きの一軒家が借りられます。

また、人件費を決める際に遵守しなければならない最低賃金は、都道府県ごとに決められています。

田舎であれば、都会に比べて最低賃金が安いため、人件費を抑えることができます。

さらに、都会では求人している会社の数が多いため、それらと比較して応募者が働きたいと思うであろう人件費を準備しなければなりません。

これに対して求人のライバルとなる会社が少ない田舎では、より低い賃金で雇用することが可能です。

さらに、自分好みの事務所や店舗にするためには、自身で物件を購入することも選択肢となります。

田舎は都会と比較すると土地代が桁違いに安いため、自分で土地を購入し建物を建築することも可能です。

(2) ビジネスに集中できる環境にある

都会は、会社や自宅の周辺に娯楽や飲食店などが多くあります。

また、人と会うのも簡単で、多くの誘惑がある環境となってしまいます。

これに対して、田舎の場合はそのような誘惑はほとんどありません。

友人や知人とも簡単に会えない状況にあることは、ビジネスを始めるうえではプラスになると考えられるのです。

(3) 助成金や補助金が充実している

田舎で新規にビジネスを始める場合、その自治体から補助金や助成金が出る場合があります

また、ビジネスの内容によっては、固定資産税の減免などが受けられるケースもあります。

自治体にとっても、新たなビジネスを誘致することは雇用が拡大され、税収の確保につながるのです。

助成金・補助金を設けている自治体は多くあるため、事前に確認してからビジネスを始める場所を決めるのがおすすめです。

田舎でビジネスをするデメリット

田舎でビジネス展開を考えた時、メリットと同じように田舎ならではのデメリットもあります。

(1) 人口が少ないためビジネスチャンスが限られる

どれだけ素晴らしいアイディアを持ってビジネスを始めたとしても、田舎で人口が少なければ、のチャンスは限られます

都会であれば、多くの人が住んでいるため、ビジネスに共感してくれる人を探すことは比較的容易です。

しかし、田舎では限られたパイの奪い合いとなるため、失敗してしまう可能性も大きくなるのです。

また、人が少ないため、従業員を探すのに苦労することも考えられます。

事業を拡大しようと思っても、簡単に従業員を増やすことができないケースも考えられます。

(2) 保守的で変化を好まない人が多い

田舎には高齢の人が多く、新しい商品やサービスを受け入れられないということが少なくありません。

また、若い世代にもそのような人の影響を受けている人がいるため、やはり新しい文化を受け入れられないことがあります。

(3) 人間関係が濃厚なことが多い

都会の場合、隣に誰が住んでいるのかもわからないということも珍しくありませんが、田舎の場合はそうではありません。

隣近所のお付き合いや、町内会の行事が頻繁にあるため、誰ともかかわらずに生活することは難しいでしょう。

特に、何の縁もない人が都会から来たとなれば、好奇の目で見られ地域の話題になる可能性もあります。

ただ、そのような人間関係をもビジネスチャンスとしても大切にしたなら、野菜などの食材を分けてくれるなど、逆にプラスになることもあります。

田舎でのビジネスに向いている業種・ビジネスアイデア

田舎でのビジネスのメリットとデメリットについて、確認することができました。

それでは、田舎でビジネスを始めるには、どのような業種が向いているのでしょうか。

ネットショップ

田舎でその地域の人をターゲットにしたビジネスは、人口の少なさから難しいのが現実です。

そこで、その地域住民をターゲットにするのではなく、ネットショップで住む場所に関係ないビジネスを行います

ネットショップを始めるには、ネット環境さえあればいいため、田舎で起業することがデメリットになることはありません。

また、ネットショップを運営するためには、仕入れた商品を一時的に保管しておく場所を確保する必要があります。

家賃が安い田舎であれば、場所を確保するうえでの問題はありません。

ネットショップは、何を取り扱うかが成否の大きなポイントです。

田舎に立地していることを活かして、地元の農産物や特産品を取り扱うのも選択肢となります。

また、ハンドメイドが得意な方は、作品作りに没頭できる環境にあるため、自分で作ったものを売るのもいいでしょう。

輸入ビジネス

ネットショップと同じように、商品を仕入れて販売するビジネスです。

海外から仕入れた商品に特化することで、より大きな利益を狙うことができます。

ターゲットは地域住民ではなく、広く日本中の人とすることができるため、田舎の立地がハンデとなることはありません。

輸入ビジネスの場合も、どのような商品を選定するかが成功のカギを握ります。

家賃が安いこと以外、田舎に立地していることがプラスにはならないため、事前にしっかりリサーチをしておく必要があります。

便利屋

田舎で地元に密着したビジネスを行う際には、一番の候補になる業種だと思います。

開業資金がそれほどかからないため、最初は体一つで始めることができます。

田舎に住む人は高齢者が多く、身の回りのことも自分でできない人が増えています

そのため、買い物代行や庭の掃除、家電の修理や設定など、簡単なことでもニーズが高まっているのです。

ライバルも少なく、地域社会に溶け込むことができれば、口コミでビジネスを広げることができるでしょう。

田舎でビジネスを始めて失敗してしまう原因

田舎でビジネスを始める際は、都会でビジネスを始める場合とは環境が異なることを理解していなければなりません。

そのような違いを理解していないと、どれだけいいアイディアを持っていたとしても、失敗することがあるのです。

どのような悩みを抱えているのか把握できていない

一口に田舎といっても、その地域の抱える問題点は様々です。

たとえば、田舎だからといってすべての地域で高齢化が進行しているわけではありません。

子育て世代が増えているにも関わらず、子どもを預ける施設が十分にないことで悩んでいる地域があるかもしれません。

ところが、そのような地域で高齢者をターゲットにしたビジネスを行っても、うまくいかないのは明らかです。

地域が抱える悩みを把握することで、新たなビジネスが生まれる可能性があります。

地域ごとの特性を理解し、そこからニーズを見つけ出すようにしましょう。

地域社会や人間関係に溶け込む努力をしない

田舎で生活するうえで、地域社会への適応や円滑な人間関係は非常に大きなポイントです。

もし人間関係がうまくいかないと、日常生活を平穏に送るのも難しくなってしまいます。

掃除当番や地域の行事には積極的に顔を出し、地元の人に顔を覚えてもらうようにしましょう。

地域に溶け込まなくても、ビジネスを成立させることは可能だと考える方もいるかもしれません。

しかし、ビジネスをする以前の問題として、その地域に住みづらい状況を自分で作り出してはいけないのです。

ITツールをおろそかにする

田舎でビジネスをするためには、その地域や人に溶け込む努力をする必要があります。

しかし、それはあくまでも自身の生活の環境づくりであることを忘れてはいけません。

田舎でビジネスをするためには、その地域の人だけを相手にした商売では限界があります。

そのため、ビジネスの環境づくりとして、インターネットなどを利用する努力をしなければならないのです。

飲食店や物品販売など、地元の人をターゲットにしたビジネスを行う場合でも、ホームページを開設するようにします。

また、SNSで情報を発信し、商品の魅力だけでなく地域の魅力も発信してみましょう。

このような地道な努力をすることで、その地域の人だけでなく、遠方からも買いに来てくれる人が現れるのです。

また、ネットショップを充実させることで、来客数が少ないというデメリットを補うことができます。

田舎でビジネスを成功させる方法

田舎でのビジネスは、都会とは大きな違いがあります。

そこで最後に、田舎でビジネスを成功させるためには、どのようなポイントを押さえる必要があるのか確認していきましょう。

地道な努力が必要

これは都会でのビジネスでも必要なことですが、田舎の場合はより地道な活動が必要となります。

地域住民をターゲットとして宣伝しようとする場合、ITツールが有効ではない高齢者の割合が多いためです。

それでは、認知度を上げるためにどのような方法が考えられるのでしょうか。

たとえばポスティングを行う、あるいは地元のお店や会社を回るといった方法があります。

直接会って会話をすることで、集客や認知度の向上につなげる必要があるのです。

ITツールを駆使する

地道な努力が必要な一方で、インターネットやSNSを利用することも必要不可欠です。

特にネットショップを展開するうえでは、ホームページを開設し、SNSで情報を発信することは欠かせません。

地元の人だけをターゲットとするのではなく、顧客は広く全国にいるものと考えて、ビジネスを展開していく必要があります。

地域の特性を分析する

田舎は人口が少ないというのは、誰でもわかることです。

しかし、実際にそこに住む人が少なくても、ビジネスチャンスが多い地域もあります

たとえば、観光地であるため、観光客が多く訪れる地域かもしれません。

あるいは、大学が近くにあるために、大勢の学生が住んでいる地域もあることでしょう。

田舎というだけですべて同じように考えず、その地域の特性を分析して、どのようなニーズがあるのかを考えてみましょう。

まとめ

都会を離れて田舎でビジネスを行う場合、都会とは違う環境にあることを理解しておく必要があります

人口が少ないため、何をするにも簡単ではないと考えているかもしれませんが、一方で固定費が安く済むなどのメリットもあります。

田舎に住み、日本中の人を相手にしたビジネスを構築することができれば、非常に大きなビジネスに発展する可能性もあります。

田舎で起業する際には、事前にどのような事業を行うのがいいか、そして誰をターゲットにした事業にするのかをよく考えてみましょう。

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