最終更新日:2022/6/7
起業を諦めない。今の仕事を辞めずに副業からスタート!おすすめの方法14選
ベンチャーサポート税理士法人 税理士。
大学を卒業後、他業種で働きながら税理士を志し科目を取得。
その後大手税理士法人を経験し、現在に至る。
PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-tori
働き方改革の影響もあり、大手企業を中心に給与所得者の副業を解禁する動きが活発化しています。
終身雇用が過去のものとなりつつある昨今、仕事を辞めずにスタートできる副業は見逃せないポイントです。
そこで今回は、今の仕事を辞めずに無理なく始められる、おすすめの副業方法をご紹介します。
シェアビジネス
シェアビジネスとは、所有しているもののたまにしか使わない遊休資産を、希望者に貸し出して収益を得るビジネスです。
例えば、自動車を所有しているが普段は週末にしか乗っていない場合に、使用していない平日に車を誰かに貸し出して賃料を得るなどです。
当初はマンションのワンルームや駐車場など、不動産を中心としたシェアが主流でしたが、自動車、自転車、衣服、バッグ、時計など、さまざまな物がシェアの対象になっています。
また、ペットをシェアする試みや、コンサルや人事などの労力をシェアする動きもあります。
貸し出した物品を壊された、盗まれた、などのリスクに備える保険制度も充実してきています。
シェアするための資産さえあれば、すぐにビジネスを始めることができる手軽さが魅力です。
顧客を見つける主な方法としては、何割かの手数料を支払って、シェアしたい人同士を結びつけるためのマッチングサイトを利用するのが一般的です。
単に使っていない手持ちのモノを他者に貸し出すだけなので、副業としては負担が少ないのが魅力です。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネットを介して不特定多数の受注者に対して業務を募集するものです。
クラウドソーシングのクラウドとは、群衆を意味する「crowd」に由来します。
ソーシングは業務委託を意味する「sourcing」で、2つを組み合わせた造語がクラウドソーシングになります。
クラウドソーシングの典型例としては、クラウドソーシングのサービスを提供するサイトに募集者と受注者がそれぞれ登録し、募集者が仕事の募集を行い、受注者がそれに応募して受注します。
募集者にとってのクラウドソーシングのメリットは、自分自身や会社だけでは実現できないさまざまな業務について、手軽に外注できることです。
例えば、急にロゴデザインが必要になったが対応できる人材がいない場合に、クラウドソーシングでデザイナーに外注することが可能になります。
受注者にとってのメリットは、自分のスキルや経験を生かしてさまざまな業務に挑戦できることです。
ライティング、プログラミング、デザイン、ネーミングなど、クラウドソーシングで募集している業務は幅広いのが特徴です。
大企業による副業解禁などの影響もあり、クラウドソーシングの受注者は増加傾向にあります。
大手のクラウドソーシングのサイトでは、登録者数が200万人以上という例もあります。
本業が終わった深夜、空き時間、週末などに業務に対応することで、本業以外の副業を手軽に始めることができます。
せどり
せどりとは、物を安く仕入れて高く売るという方法です。
仕入れた値段と売却した値段の差額で利益を得ることになります。
せどりの例としては、古本屋にて100円で購入した書籍をインターネットで200円の価格で売り、差額の100円を利益とすることです。
せどりがあまり認知されていない初期においては主に古本がせどりの対象となる物でしたが、実践者の増加に伴ってホビー、家電、食料、生活用品、限定品などさまざまな物が対象にされるようになりました。
物を仕入れて売ることを業務にする場合、せっかく仕入れた物が売れなければ仕入れた費用で損をするだけでなく、不良在庫を抱えるというリスクもあります。
その点、せどりは物を販売する形態でありながら、比較的リスクが低くなっていることが特徴です。
その理由は、ネット上でさまざまな物のレートを簡単に把握できるサイトが充実しているからです。
ランキング、価格推移、価格比較などの項目でさまざまな物のレートを細かく調べることができるので、そこで得られた情報をせどりに反映させることで、リスクを最小限にしつつ利益を得ることが期待できます。
それでも不安なうちは、月々のお小遣いの範囲に限定して物を仕入れてみて、どれくらいきちんと売却できるか試してみる方法もあります。
自分の財政状況に応じて、無理のない範囲で始めることができるのが副業としてのせどりの魅力です。
※せどりのように転売をする場合は古物商許可がないといけないケースもあります。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、成果報酬型広告を意味する言葉です。
略称としてアフィ、アフィリなどと呼ばれることもあります。
アフィリエイトを実践する人をアフィリエイターといいます。
利益を得るための手法としてのアフィリエイトは、広告収入によって利益を得ることです。
アフィリエイトの例としては、コーヒーメーカーの特徴や魅力などを紹介するインターネットの記事(ページ)を作成し、その記事の中にアフィリエイト用の広告を貼り付け、記事を読んだユーザーが広告にアクセスすることを狙うなどです。
アフィリエイトで多くの利益を得るためには、アフィリエイト広告を掲載した記事をできるだけ多くのユーザーに読んでもらうことが重要です。
そのための鍵となるのが、Googleなどの検索エンジンで上位に表示されることです。
アフィリエイトに関連するキーワード、例えば「コーヒーメーカー 選び方」などをユーザーが検索した際にアフィリエイトのページが上位に表示されれば、そのページを読むユーザーが劇的に増加することにつながります。
意図的に検索の上位に表示されるための手法としてSEO対策がありますが、検索のアルゴリズムは常にアップデートされる可能性があるため、対策だけで単純に上位表示を狙うのは難しいところです。
上位表示を狙うための王道は、検索エンジンに評価されるような情報的な価値の高い記事を投稿することです。
そのためには、多くの記事をマメに投稿するなどの労力も必要になります。
結果としてアフィリエイトは、最初は記事の執筆などで多くの労力が必要になりますが、多くのユーザーがページを回覧するようになれば、収益を自動化することも期待できます。
代行業務
代行業務とは、文字通り何らかの業務を代行して行うことです。
共働きの増加、親戚との疎遠、少子高齢化などで代行のニーズは増加傾向にあります。
代行業務の例としては、依頼者の敷地内の草刈りを代行して日当として1万円を得るなどです。
代行業務の特徴は、代行の対象となる業務が非常に幅広いことです。
代表的なものを見ていきます。
家事代行は、掃除や料理などの家事を代行するものです。
掃除、洗濯、料理の作り置き、留守番などがあります。
家事代行の特徴は年齢やスキルに関係なく挑戦しやすいことです。
また、調理師資格などを持っている場合は時給アップなどが期待できます。
運転代行は、主に自動車などの車両の運転を代行するものです。
飲酒して自分の車を運転できない依頼主に代わって、車を自宅まで運転する業務などが典型例です。
そのほか、いわゆる乗り捨てのレンタカーを指定の営業所まで運転して届ける代行業務もあります。
買い物代行は、顧客に代わって物品の購入や買い出しなどを行う業務です。
ネットであらゆる物を通販できる時代ですが、高齢化が進む地方などでは特に需要が高い業務です。
地域の限定品などを希望者に代わって購入し、発送する業務もあります。
出席代行は、出席者の人数が足りない場合などに、穴埋めとして何らかの式やセミナーに出席する業務です。
結婚式の出席者が少なく世間体が悪い場合などに需要があります。
その他、代行業務はさまざまなジャンルがあります。
自分の好みや体験したいことにあわせて自由に挑戦できるのが、副業としての代行業務の魅力です。
ドロップシッピング
ドロップシッピングとは、販売者が自分では在庫を持つことなく、メーカや卸業者が保有している商品を直接販売するものです。
オンラインショップの一種ですが、インターネットのバーチャルな特性を活用した販売方法であり、アメリカでは多くのネットショップがドロップシッピングの方式を採用していることもあって、注目を集めています。
自分で仕入れて在庫を抱える必要がないので、ネットショップを始める上でのリスクが少なくなることが特徴です。
また、受注後の梱包や発送などは基本的に自分で行う必要はないため、サイトの運営やマーケティングに注力できるのも魅力です。
メーカや業者が抱えている商品をホームページに掲載し、自分で自由に値段を付けて売るのが特徴です。
顧客から注文があった場合に業者に発注し、付けた値段と発注した価格の差額で利益を得ることになります。
例えば、業者Aの取り扱う仕入れ価格1,500円のアクセサリーをネットショップで2,000円で販売し、差額の500円を利益とするなどです。
ドロップシッピングの仕入、梱包、決済、クレーム対応などを代行してくれる業者も登場しており、今後の利便性の向上も期待できるのが魅力です。
オンラインで投資する
オンラインで株式投資や仮想通貨などを実施して利益を得る手法です。
パソコンを使用するのが一般的ですが、その気になればスマホ1台で始めることができるという手軽さもあります。
オンライン投資の魅力は、成功すれば大きく稼げる可能性があることです。
また、投資による利益を得るために対価としての実労働を行う必要がないので、副業としても始めやすくなっています。
一方、あくまでも投資であるため、リスクとして投入した資金を失う可能性はあります。
また、投資によってルール、運用方法、コツなどが異なるため、きちんと利益を出すためにはある程度勉強をする必要があります。
以下、代表的なものを見ていきます。
株式投資は、上場している企業の株を証券会社などを通じて個人で購入して取得し、株主への配当や売買の差額などによって利益を得るものです。
仮想通貨とは、公的な発行機関や管理者などが存在しないものの、インターネットを通じてモノやサービスの対価として利用できる仮想通貨を取得し、運用や差額によって利益を得る方法です。
多数の仮想通貨が存在し、それぞれに異なる特徴があります。
FXは外貨の為替を利用した投資です。
円、米ドル、ユーロなど世界で流通している公的な通貨の価値が変動し続ける特性を利用し、価値の上昇や下落のタイミングで売買をして利益を得るものです。
書籍を出版する
書籍を出版して売上などから利益を得る方法です。
書籍を出版するというと、大変そうというイメージがありますが、電子書籍であれば印刷がないので意外と簡単に始めることができます。
電子書籍はその名の通り書籍の一種ですが、従来の紙媒体の本とは異なり、パソコンやスマートフォンなどの電子媒体で読むのが特徴で、通勤や通学中に便利な形態になっています。
音声を出力する、リンクをつける、辞書で用語を検索する、ハイライト機能、などの便利な機能も充実しています。
また、書籍にイラストなどが必要な場合には、自分でデザインをしなくてもクラウドソーシングなどで手軽に発注することも可能です。
電子書籍で収益を得る一般的な方法は、まず電子書籍を執筆し、Amazonなどの電子書籍を取り扱っているサービスに登録します。
その後は基本的に放置しているだけで、書籍の購入や回覧に応じて収益が入ってくることになります。
自分の好きなことについて書く、得意なことについて書く、自分自身や事業のブランディングのために書くなど、さまざまな目的で執筆することができます。
オンラインの講師になる
オンライン講師とは、インターネットを通じて言語や技能などを教えて報酬を得るものです。
講師になる方法としては、サイトに登録する方法と、自分でホームページなどを作成する方法があります。
サイトに登録すると仕事を受注した場合にマージンが引かれますが、自分で営業するよりも集客しやすくなっています。
最初はサイトに登録して講師としての実績を作り、ホームページの営業に移行する方法もあります。
サイトに登録する場合には、自己紹介の文章や動画を作成する必要があるのが一般的です。
また、登録するためにスタッフの面接を受ける必要がある場合もあります。
講師として教えることができる項目はさまざまで、自分の特技や趣味なども教える項目として生かすことができます。
主な項目の例としては、日本語、楽器、ヨガ、運動、イラスト、工作などです。
登録できる項目はサイトによって異なります。
配達パートナーになる
配達パートナーとは、バイクや自転車などを用いて飲食店の料理を注文者のもとへ届けるサービスです。
業務のために複雑な手続きは必要なく、スマホ用の専用アプリだけで注文から配達までを完了できるのが特徴です。
元々はアメリカで始まったサービスですが、日本でも都市部を中心に広まってきています。
基本的に登録のみで配達パートナーになることができ、資格や履歴書が必要なく、髪型や服装なども基本的に自由になっています。
業務の流れとしては、注文が入るとスマホのアプリを通じて連絡が来ます。
その後はお店に料理を受け取りに行き、指定の場所まで料理を届けるだけで完了です。
ノルマはなく、働きたいときだけアプリをオンラインにするだけで、手軽に業務を始めることができます。
1時間だけなど短時間の勤務も可能で、週末だけ働く、連休に毎日働くなど自由に決めることができます。
指定された日時に配達を行うことで報酬が上がる制度や、期間限定で開催されるキャンペーンなど、ゲーム感覚で楽しめるユニークな取り組みも魅力です。
不動産投資
不動産投資とは、アパートやマンションのワンルームなどの不動産物件を取得して貸し出し、月々の家賃から収入を得るものです。
安値で取得した不動産物件をリフォームして高値で売却し、差額によって利益を得る方法もありますが、こちらは難易度が高いため、賃料によって収入を得る方式が主流です。
家賃の相場が急激に下る可能性は低いので安定した収入を得やすい、数年単位で借り手が付けば長期的な収入を得やすい、などの特徴があります。
投資用の物件を購入するためにはある程度高額な資金が必要になりますが、金融機関などから融資を受ければ、資金の全てを自分で用意する必要はありません。
物件の借り手が付けば、家賃収入から毎月のローンの返済にあてることができます。
不動産投資を行うには物件の借り手を探す、交渉や契約を行う、物件の管理を行う、などが必要になってきますが、管理会社に手数料を支払うことで代行してもらうことも可能です。
覆面調査員になる
覆面調査員とは、調査員であることを伏せたまま客として飲食店などに出向き、料理などのサービスを利用して評価を実施するという業務です。
ミステリーショッパーと呼ばれることもあります。
覆面調査員の業務は当初は東京や大阪などの都市部が中心でしたが、各都道府県の案件も増えてきています。
調査員であることを隠して調査することで、顧客目線でのダイレクトな評価を得られるというメリットがあります。
また、店や企業にとっては客観的な評価によってサービスの弱みや改善点なども把握しやすくなります。
具体的な評価の項目は調査によって異なりますが、代表的なものとしては店の外観の清潔さ、設備に不備がないか、トイレの清掃は十分か、店員の接客は丁寧か、料理の味や盛り付けは十分か、サービスに不足がないか、などがあります。
動画配信
動画配信とは、Youtubeなどの動画サイトに動画を投稿し、広告料などによって収入を得る方法です。
動画の再生数が収入の金額に大きく影響してくるため、いかに面白いコンテンツを提供するかが重要になってきます。
動画を配信するために高価な機材などを調達する必要は必ずしもありません。
スマホにアプリをダウンロードするだけで手軽に動画配信をスタートできるサービスも増加しています。
動画配信というと自分の顔出しをしなければならないというイメージがありますが、飼っているペット、ゲームのアプリの実況、時事ニュースの配信など、必ずしも顔出しの必要がないコンテンツもあります。
自分の個性や特技を生かしてユーザーが夢中になるようなコンテンツを提供することができれば、少ない元手で大きく成功できる可能性を秘めているのが魅力です。
写真素材を売る
自分が撮った写真を売る方法です。
写真素材を売る方法は簡単で、まず写真サイト自体に登録してから売りたい写真を投稿するだけです。
全ての写真が売れるわけではなく、サイトが欲しいと判断した写真が対象になります。
評価されやすい写真のジャンルとしては、食べ物や料理、花見やハロウィンなどの季節イベント、椅子やランプなどのインテリア、就職やスーツなどのビジネス、美しい自然の風景などがあります。
大手の写真素材サイトでは、写真を撮って売却するクリエイターの数が20万人オーバーというものもあります。
また、スマホで撮った写真を簡単に販売することができるアプリのサービスも登場しています。
写真を撮るのが趣味の場合や、国内外に旅行や出張に行く機会が多い場合におすすめの副業になります。
おわりに
仕事を辞めずに無理なく始められるおすすめの副業をご紹介しました。
資金を投入して投資するもの、余った財産を貸し出すもの、空き時間を労働にあてるもの、自分の個性や感性を発揮するものなど、それぞれの副業には特徴があります。
自分にあった副業を見つけて、気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。