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最終更新日:2023/7/24

新規事業のネタが思いつかない人必見!アイデア例や新規事業を成功させるコツ

税理士 鳥川拓哉
この記事の執筆者 税理士 鳥川拓哉

ベンチャーサポート税理士法人 税理士。
大学を卒業後、他業種で働きながら税理士を志し科目を取得。
その後大手税理士法人を経験し、現在に至る。

PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-tori

この記事でわかること

  • 新しい事業のアイデアが思いつかない場合のアイデア発想法がわかる
  • 思いついたアイデアを事業化するためのポイントを知ることができる
  • 新規事業を立ち上げる際に重要な点を知ることができる

すでに起業して事業を開始している人も、これから起業しようという人も、どのような事業を行うかというアイデアが不可欠です。

ところが、そのようなアイデアが常に生まれるわけではありません。

特に、既存の事業を補完し、あるいはそれを上回るような事業を始めようにも、そのようなアイデアは簡単には生まれません。

そこで、新規事業を生み出すためのアイデアを発想する方法について考えてみましょう。

また、そのアイデアを実際の事業につなげるためのポイントについても解説していきます。

新規事業が思いつかない人のアイデア発想法5つ

これから事業を始めようという方だけでなく、すでに事業を始めているという方も、常に新しい事業について考えることは重要です。

というのは、事業の成否は時代の流れやトレンドの変化で大きく変わる可能性があるためです。

今は調子よく収益をあげることができている事業でも、何かのきっかけで売上をあげられなくなってしまうことがあります。

そのような変化のスピードは非常に速いため、売上が落ちてから新規事業のアイデアを考えていたのでは遅いのです。

常に変化の速さを意識しながら、新しい事業のアイデアを考える必要があるのです。

そこで、新規事業のアイデアを考えるためのヒントや発想法について解説していきます。

何かのきっかけをつかむことができれば、一気に新規事業を開始することができるかもしれません。

既存事業の長所と短所を分析する

既存の事業が順調な時は、その事業の長所や短所について分析することはないでしょう。

しかし、順調に推移している時ほど、長所や短所を分析することが大切になります。

特に、業績を伸ばしている事業について検討するのであれば、その事業の長所や自社の良さを考えてみましょう。

自分自身が得意としていることや好きなことは何か、これまでどのような経験をしてきたのか、改めて考えてみます。

そのような中に、自分自身や会社の強みと考えられるポイントがあるはずです。

また発想を変えて、他の人が苦手にしていたり嫌だと思っていたりすることでも、自分では気にならないことがないかも考えます。

すると、ライバルはしないようなことを行っているために、順調だという場合もあるのです。

他の人が積極的にやらないことをできるのは、その会社や事業にとっては大きな強みになるのです。

ここで大事なのは、既存の事業が順調な原因をできるだけ客観的な視点から分析することです。

その長所を他の事業にも活かすことができれば、新規事業でも成功の道が開けてくるはずです。

ライバル企業の強みや弱みを考える

自分自身や自社の長所・短所を分析する時、自然とライバル企業との比較を行っているはずです。

ライバル企業が行っている事業内容を分析し、ターゲットとしている顧客を知ることで、新たな事業の可能性が見えてきます。

また、提供しているサービスや商品自体のメリットとデメリットを知ることで、新たな商品開発が可能となります。

ライバル企業やその事業内容の分析を行うと、それまで気づかなかった他社の強みや弱みを知ることができます。

その内容から、自社で展開する新規事業のヒントをつかむことができるのです。

成功例が確立しているビジネスモデルを他業種に広げる

世の中には、登場した当初は革新的なアイデアと思われていたものでも、すでにビジネスモデルとして成立しているものがあります。

そのようなビジネスモデルを、新しい商品やサービスに応用することで、新規事業のきっかけにすることができるのです。

たとえば、インターネットを利用したオンラインショップはその代表例になるでしょう。

いまや、店舗を多く持つ小売店や、小売りを行っていなかった事業者でも、オンラインショップを持つのは当たり前です。

他には、毎月定額を支払うことで、どれだけでもサービスを利用できるサブスク(サブスクリプション)も、広がりを見せています。

このようなビジネスモデルを新たな商品やサービスに応用すれば、比較的簡単に事業として立ち上げることができるのです。

ただ、これまで事業化されていなかった分野については、採算面などに大きな落とし穴がある可能性もあるため、注意が必要です。

新たな付加価値を見いだす

これまで価値のないものとして捨てられ、見向きもされていなかったものに新しい価値を作り出すことです。

値段をつけて買い取り、それ以上の値段で売ることができれば、どのようなものでも商品になるのです。

また、これまではお金を受け取ってサービスの提供を行っていなかったものでも、事業の柱にすることができるようになります。

あるいは、これまで取引が行われていなかったようなものを売買できるような環境を作ることも、これに該当するでしょう。

最も身近な例としては、フリマアプリがあります。

これまで価値のないものとして捨てられてきたものを、逆に売ってお金にすることができるようになったのです。

そして、そのことに気付いて売買をする環境を整備したことで、その事業は非常に大きく発展したのです。

また、家事代行サービスは従来、家政婦やハウスクリーニングなどがその市場の中心でした。

しかし、今では料理や掃除など、普通の家事を気軽に頼むことができるようになっています。

日常生活のありふれたものの中に、それを欲しいと思う人がいないか、じっくり考えることが新規事業のきっかけになるのです。

他社の成功例を真似る

他社ですでに事業展開して成功している事業を真似することが、新たな事業のきっかけになることもあります。

むしろ、他社の真似から始める事業の方が多いと言ってもいいかもしれません。

ただ、ライバル企業が行っている事業をそのまま行っても成功しません。

すでに知名度や信用の高さでは、ライバル企業の方がはるかに上回っているためです。

そこで、ライバル企業の成功例を分析し、そこに弱点や足りない部分を見つける必要があります。

そして、その弱点を狙って事業を行うのです。

この場合、日本国内だけでなく、海外での成功例にも目を向ける必要があります。

広い視野から、どのような事業がどのような理由で成功しているのか考えてみましょう。

思いついた新規事業を成功させるためのポイント


様々なきっかけで新規事業のアイデアを発想したら、そのアイデアを形にしていく必要があります。

どのような考えでその新規事業を成功させるのか、その方法を理解していなければ、せっかくのアイデアも水の泡です。

事業を開始するにあたって大事になるポイントを、いくつかまとめておいたので、整理しておきましょう。

経営理念を決める

どのような事業を行うのかが一番大事なポイントとなるのですが、より基本的な考えを表すのが経営理念です。

経営理念とは、会社やその経営者がどのような考えや行動規範を持って事業を行うかを表すものです。

経営理念を定めることで、その考えに共感できる人が従業員として働くという環境を作ることができます。

また、顧客となる人も、基本的にその経営理念に賛同する人となるため、新たな事業展開もしやすくなります。

たとえば、地球環境を守ることを経営理念とした場合、その考えに沿った商品だけを取り扱うようにします。

具体的には、できるだけ環境に負荷をかけないような製造過程で作られた商品や、廃棄方法が明確な商品などです。

あるいは、人々の健康に役立つ商品やサービスを提供したいという経営理念を掲げたとします。

この場合、食品添加物を使わない料理を提供し、あるいは国産の食材にこだわるという形で経営理念が実践されます。

この時大事なのは、経営理念は単に取り扱う商品やサービスだけでなく、その経営者や会社の行動の指針にもなることです。

地球環境を守ると言いながら、商品の製造過程で環境汚染が発生していたら、言っていることとやっていることが違ってしまいます。

また、健康に役立つ商品やサービスを提供すると言いながら、長時間労働をさせていたのでは、大問題となるでしょう。

自らの行動の規範となり、社会的にも影響を与えられるような経営理念を決めて行動することが重要なのです。

ロールモデルを想定する

ロールモデルとは、具体的な行動や考えの対象となる人のことを言います。

ビジネスのうえでは、どのような顧客を獲得し、その人がどのように喜んでくれたのかを想定することが重要なのです。

新規事業では、どのような顧客をターゲットとし、その人が商品やサービスによりどのような喜びを感じてくれるのかを考えます。

そのためには、どのようにして顧客にお店に来てもらい、あるいはサイトを見てもらえるかを考えます。

そして、実際に商品を手にしてもらうためにはどのようなことをしなければならないかを考えます。

また、顧客に対してどのようなことができるか、どうしたら喜んでもらえるかを考えるのです。

ロールモデルを考えることは、最もターゲットになる顧客層に対して、どのようなアプローチをするのかを考えることです。

その典型的なパターンを考えることで、実際どのように事業展開するのか、その方法を考えるきっかけとなるはずです。

事業を成功させるためのプロセスが大事

実際にアイデアを実現する際には、いきなり店舗を開いて売り始めればいいというわけではありません。

事業化するに至るまでには、多くのプロセスを経る必要があります

そのプロセスを飛ばして、いきなり商品をお店に並べても、お客さんは来てくれないのです。

具体的なプロセスとして、ぜひ実践してほしいのは以下の5つです。

  • (1)新規事業と経営理念にズレがないかを確認する
  • (2)市場の環境やニーズ、顧客の悩みや問題と感じているポイントを分析する
  • (3)商品やサービスに独自の付加価値をつける
  • (4)テスト販売で顧客からの意見をくみ上げる
  • (5)改良のうえ商品・サービスの提供を開始する

ただ、このプロセスを淡々と行っても成功するとは限りません。

大事なのは、分析をしっかり行い、時には最初から考え直すことです。

新規事業の立ち上げタイミングに注意

新規事業を立ち上げるには、適切なタイミングがあります。

そこで下記では、会社の成長サイクルと新規事業の立ち上げタイミングについて紹介します。

  • ・創業期
  • ・成長期
  • ・成熟期
  • ・衰退期

結論からいうと、新規事業の立ち上げには成長期・成熟期が適しています。

なぜなら新規事業の立ち上げには、人材・時間・資金を投資できる余裕が必要だからです。

もし会社の創業期・衰退期であれば、新規事業の立ち上げはおすすめできません。

創業期

創業期とは、会社を立ち上げて間もない時期です。

新規事業の立ち上げタイミングとして、創業期は適していません。

なぜなら、会社の既存事業を軌道に乗せることを優先する必要があるからです。

新規事業を立ち上げるには、費用・人材・時間を投入しなければいけません。

既存の事業が軌道に乗り、余裕ができたタイミングでないと新規事業をチャレンジするのは難しいでしょう。

創業期は新規事業を立ち上げるよりも、まずは既存事業を軌道に乗せることを考えましょう。

成長期

成長期は、会社の事業が伸びている状態です。

成長期は、新規事業の立ち上げタイミングとして適しています。

なぜなら成長期は、売上も増えており、会社の資金的な余裕もできているからです。

新規事業にチャレンジすると失敗するリスクもありますが、既存の事業がうまくいっているなら、新規事業のマイナスを補填できます。

また既存事業が伸びていれば、会社としても勢いがあり、新しいことに挑戦しやすい状態になります。

従業員のモチベーションも高い状態だと思うので、新規事業が成功しやすい状況でしょう。

成熟期

成熟期とは、事業の伸びが収まって、会社として安定している状態です。

成熟期に入ったかといって、会社の成長がストップするわけではありません。

長年の会社経営での組織体系・業務を見直すチャンスです。

そして成熟期は、新規事業への挑戦に適した時期です。

なぜなら既存の事業は完全に軌道に乗っているため、従業員に余裕があるからです。

特にベテラン従業員であれば、長年同じ業務をこなしているため、時間・精神的な余裕も大きいでしょう。

今までの経験を生かして、新規事業の立ち上げに挑戦しやすい状態です。

衰退期

衰退期は、事業の収益が低下している状態です。

衰退期は、新規事業立ち上げのタイミングとしては危険です。

なぜなら新規事業に人材・資金を投資する余裕がないからです。

新規事業よりも「既存事業を撤退するか、改善するか?」を考える方が重要です。

もし既存事業の将来性がなければ、事業撤退した方がいいでしょう。

新規事業の立ち上げにおいて大切なこととは


新規事業を立ち上げる場合に大切なことは、何があるのでしょうか。

事業のアイデアや事業化する際のプロセスなども大事になるのですが、それ以前の根本的なポイントを無視してはいけません。

ここでは、事業を立ち上げるにあたって、忘れてはいけないポイントについて解説していきます。

なぜ起業するのかを考えてみる

これから起業しようとする人は、なぜ起業するのかという疑問に対して、自分で明確な答えが出せるでしょうか。

なぜ起業するのかという信念がないと、いざ起業してもうまくいかない可能性が高くなってしまいます。

アイデアを実際に事業化するためには、多くの困難に直面することとなります。

様々なマニュアルや専門家の指示に従っていれば、問題は解決できると思うかもしれません。

しかし、ここで大事なのは「なぜ起業するのか」という信念があることです。

この信念がないと、途中であきらめてしまい、収益化できないまま撤退することとなってしまうのです。

収益化することは、事業を継続するために必要不可欠な要素ですが、その前に何のために起業するのかをもう一度考えてみましょう。

他には流されない自分らしさ

時代の流れをつかんで起業したり、新規事業を始めたりすることは重要ですが、流ればかりを見ていればいいわけではありません。

流行りものは必ずいつかなくなってしまう、あるいはその市場はあっという間に縮小してしまうのです。

そこで大切なのは、新しい事業に自分らしい特徴やアイデンティティを持つことなのです。

自分らしさを持つことは、他のものや時代の流れに流されない強さがあります。

また、同じような事業を行うライバルが現れても、自分らしさを特色として持つことで、埋もれてしまうことはないのです。

今流行っているものを事業化しても、事業を始めたころにはすでに流行りが終わっているということになりかねません。

それよりも、自分らしさを活かした事業を始め、時代が後から追いつくというくらいの気持ちを持っている方が成功するでしょう。

まとめ

新規事業のアイデアをあれこれ考えていても、なかなか思いつかないかもしれません。

そのような場合は、今行っている事業の内容や、ライバル企業の事業などをもう一度見つめ直すことが重要です。

また、今世の中で成功している事業モデルが、どうして成功を収めているのかを考えることも大事になります。

そのうえで、大切なのは無理にアイデアを考えることではなく、自分らしく何ができるのかを考えることです。

そうして生まれたアイデアが、思わぬ形で大きく花を開く可能性があるのです。

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