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最終更新日:2026/2/24

代表取締役の呼び方は?混同されやすい呼び方のルールを解説します

森 健太郎
この記事の執筆者 税理士 森健太郎

ベンチャーサポート税理士法人 大阪オフィス代表税理士。
近畿税理士会 北支部所属(登録番号:121535)
1977年生まれ、奈良県奈良市出身。
起業・会社設立に役立つYouTubeチャンネルを運営。

PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-mori
YouTube:会社設立サポートチャンネル【税理士 森健太郎】
書籍:プロが教える! 失敗しない起業・会社設立のすべて (COSMIC MOOK) ムック

代表取締役の呼び方は?混同されやすい呼び方のルールを解説します

この記事でわかること
  • 代表取締役の呼び方の基本ルール
  • 社内と社外での呼び方の違い
  • 面接やメールで失礼にならない呼び方

代表取締役の呼び方は、ビジネスマナーの中で間違えやすいポイントの1つです。社内と社外で呼び方が異なるため混乱してしまう人もいます。

また、面接やメールのように、言葉遣いが記録に残る場面では、呼び方のミスが自分の社会人としての評価に直結するため注意したいポイントです。

呼び方に明確な正解はありませんが、基本ルールを押さえれば失礼や誤解は避けやすくなります。

この記事では、社内・社外の代表取締役の呼び方を解説し、面接やメールなどの場面別でも整理します。

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代表取締役の呼び方は?

代表取締役は、会社法上の役員であり、会社を代表して契約や重要な意思決定を行う立場です。呼び方を間違えると失礼にあたり、自分の評価を下げてしまうかもしれません。

会社法 第三百四十九条 第4項

4 代表取締役は、株式会社の業務に関する一切の裁判上又は裁判外の行為をする権限を有する。

引用:e-Gov 法令検索

ここでは、代表取締役の基本的な呼び方と、社内・社外での使い分けについて解説します。まずは一般的なビジネスマナーを押さえ、実務で使うイメージを膨らませてみてください。

一般的なビジネスマナーの代表取締役の呼び方

代表取締役を呼ぶときは「役職名」か「苗字+様/さん」を使うのが基本です。社内外を問わず、他の人に紹介するときや文書やメールなどで敬称を付けるときの基本です。

  • 口頭で直接呼ぶとき:「社長」「代表」などの役職名で呼ぶのが一般的
  • 第三者に紹介するとき:「代表取締役の山田です」「弊社代表取締役の山田が伺います」など、役職名を先に付けた表現を使う
  • 文書やメールで宛名を書くとき:「代表取締役 山田太郎様」「代表取締役社長 山田太郎様」といった形式が一般的

なお、「代表取締役社長」という肩書きの場合は「代表取締役社長 山田様」と表記することもありますし、口頭で「山田社長」と呼ぶケースもあります。会社によって慣習が異なるため、迷ったときは自社のルールや、相手企業の呼び方を確認すると安心です。

場面例 基本の呼び方 具体例
社内で代表取締役本人に声をかける 社長 社長、少々お時間よろしいでしょうか
社内の別の従業員に説明する 社長 うちの社長の〇〇が〜
取引先などで本人に直接話しかける 苗字+社長 〇〇社長、本日はありがとうございます
取引先の担当者などに相手企業の代表取締役の話をする 御社+苗字+社長 御社の〇〇社長にご確認いただけますでしょうか
代表取締役本人宛てにメールや文書を送る 会社名+代表取締役+氏名+様 株式会社△△ 代表取締役 〇〇様

社内の場合

社内で代表取締役を呼ぶときは、会社の慣習に従うことになります。一般的なのは、シンプルに「社長」や「代表」か、「苗字+さん」です。

社内で直接呼びかける際に「様」を付けることはあまり多くありません。丁寧語で敬意を示すのが一般的です。

社外の場合

社外の人と話すときに代表取締役に言及する場合、苗字と役職を組み合わせた呼び方をするのが最も一般的です。

「社長さん」といったカジュアルな呼び方は、親しい間柄でない限りビジネスシーンでは避けましょう。

また、社外で自社の代表取締役に言及する場合は「〇〇が」といった形で呼び捨てにするのが一般的です。これはビジネスマナーとして心得がある人も多いでしょう。

面接での代表取締役の呼び方

就職や転職の面接では、代表取締役の考え方に言及する場面や、代表取締役本人が面接官を務めるケースもあります。

面接ではビジネスマナーや言葉遣いも評価対象となるため、呼称には特に注意したいところです。ここでは、面接の場で代表取締役をどう呼ぶのか、適切な表現について確認します。

基本は「〇〇社長」「〇〇様」

面接の場では、「苗字+社長」や「苗字+様」で呼ぶのが一般的です。たとえば、次のような話し方が考えられます。

  • 「本日はお時間を頂きありがとうございます、〇〇様」
  • 「先ほど〇〇社長がお話しくださったように、御社では〜」

初対面となる面接の場面では、口頭で「社長」や「代表」と呼びかけると、距離が近すぎる印象を与える恐れがあるため避けたほうが無難です。

また、代表取締役の考え方などに触れる場合は、「御社の代表取締役である〇〇様のお話に共感いたしました」のように、「御社の代表取締役」という前置きを付けることでも、相手への敬意が伝わりやすくなります。

メールでの代表取締役の呼び方

メールでは、宛名や敬称の付け方がそのまま相手の印象につながります。特に、代表取締役宛てのメールは会社のトップに送る文書であるため、形式は極めて重要です。

ここでは、メールでの宛名表記や社外の代表取締役に対する呼び方の基本を解説します。

メールでの敬称

メールの宛名では「役職名+個人名+様」という形が一般的です。代表取締役にメールを送る場合は、次のような書き方がよく使われます。

  • 代表取締役 〇〇〇〇様
  • 代表取締役社長 〇〇〇〇様

本文中の呼びかけは「〇〇様」で統一すると、丁寧な印象を保てます。

社外の場合は会社名を付ける

一般に、社外にメールを送る場合は、宛名の冒頭に会社名を付けます。これは代表取締役についても同様です。たとえば、次のような書き方が挙げられます。

  • 株式会社△△ 代表取締役 〇〇様
  • 株式会社△△ 代表取締役社長 〇〇様

メールの例文

件名:打合せのお礼(株式会社〇〇様)

株式会社△△
代表取締役 〇〇様

いつもお世話になっております。
株式会社~の◇◇です。

本日はお忙しい中、打ち合わせのお時間を頂き、ありがとうございました。
御社の今後の方針やご要望を伺うことができ、大変参考になりました。

お打合せの内容を踏まえ、提案書を作成のうえXX月XX日までにお送りいたします。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

――――――――――
株式会社~
営業部 
電話:00-0000-0000
メール:xxxx@example.com
――――――――――

なお、会社名の表記については「株式会社△△」と「△△株式会社」のどちらを使っているか、相手の名刺やホームページで確認しておきましょう。社名を間違えるのは大変失礼なので要注意です。

代表取締役の名刺の肩書き

名刺には、代表取締役や社長、会長など、さまざまな肩書きが記載されます。そしてその表現は会社によって異なります。

名刺の肩書きをどう読み取り、呼び方にどう反映させるかを知っておくと、初対面の場でも落ち着いて対応できます。

名刺の肩書きの呼称はさまざま

代表取締役の名刺に記載される肩書きとして、よく見られるのは次のような例です。

  • 代表取締役
  • 代表取締役社長
  • CEO(最高経営責任者)

会社の規模や業種、方針によって、どの肩書きを使うかは変わります。肩書きには、会社法上の役員とそれ以外の社内的な地位の2パターンがあるため、ここで整理しておきましょう。

代表取締役

「代表取締役」という単独の記載は、法律上の正式な肩書きを忠実に示したものです。代表取締役は会社法上の役員であり、会社の代表権を持っている役職です。

代表取締役社長

中小企業をはじめ、多くの会社で用いられるのが「代表取締役社長」です。名刺にこの肩書きがある場合、社内外を問わず「社長」と呼ぶのがわかりやすいでしょう。

会社法上の役員である代表取締役と、社内の地位を示す社長が合わさった肩書きです。

CEO

グローバル企業やスタートアップ企業では「CEO」という英語の肩書きが用いられることもあります。

CEOとは、最高経営責任者(Chief Executive Officer)という意味です。会社法上の役員を意味するものではなく、登記上の代表者とは一致しない場合もあります。呼び方は「社長」や「代表」になることが多いです。

「代表取締役」と「社長」の違い

「代表取締役」と「社長」は、同一人物に対して使われることも多いですが、意味や位置付けは異なります。両者の違いを理解しておきましょう。

代表取締役は会社法上の役員

代表取締役は、会社法で定められた役員です。会社を代表して契約などの法律行為を行う権限を持ちます。

代表取締役の選び方は、会社の機関設計で異なります。取締役会設置会社では取締役会が代表取締役を選定し、取締役会非設置会社では定款・取締役の互選・株主総会決議のどれかで定められます。

また、取締役会非設置会社では代表取締役を定めない設計もあり、その場合は取締役が会社を代表します。

代表取締役は、会社の代表権を持つことが法律で明示された役職なのです。

社長は社内の役職

社長は会社法上の役職ではなく、商習慣として用いられる社内呼称(肩書き)です。一般的には会社のトップを指すことが多いものの、必ずしも代表取締役と一致するとは限りません。

たとえば、代表取締役会長や代表取締役社長、取締役社長といった形で、会社によって役職の組み合わせはさまざまです。最もよく聞くのは「代表取締役社長」ですが、代表取締役と社長が別の人物であっても問題はありません。

そのため、名刺や登記上の情報を確認し「代表取締役は誰か」と「社長は誰か」を切り分けて理解することが、正しい呼び方を選ぶうえでも役立ちます。

ビジネスマナーとして呼び方は重要な要素

代表取締役の呼び方は、単なる言葉遣いや慣習の問題に見えるかもしれませんが、相手の立場や責任をどう理解しているかを示すサインでもあります。

ここでは、代表取締役の呼び方を考えるうえで意識したいポイントを整理します。

役職だけでなく法律上の責任に注目する

代表取締役は、会社を代表して重要な契約や意思決定を行う、責任ある立場です。

適切な呼び方を選ぶことは、マナーの問題だけでなく、相手の担う責任の重さを理解し、その立場を深く尊重しているという意思を、言葉を通じて示すことでもあります。

相手の立場を正しく理解する姿勢は、ビジネスにおける円滑なコミュニケーションを支える土台となるでしょう。

会社ごとにルールが異なる

代表取締役や社長の呼び方は、社風によっても大きく異なります。社内で「社長」と呼ぶのか「代表」と呼ぶのか、さん付けにするのかなどは、それぞれの会社次第です。もちろん、何となくの雰囲気で慣習化しているケースもあります。

他社の社長に対しては「〇〇社長」や「〇〇様」など、どこで呼んでも失礼に当たらない呼び方が無難です。

ビジネスマナーとして大切なのは「この呼び方であれば大きな失礼にならない」という基本ラインを押さえたうえで、相手や場面に応じて柔軟に対応する姿勢です。

代表取締役の呼び方はケースバイケース!マナーの基礎をチェックしよう

代表取締役は、会社法上の役員であり、会社を代表して重要な決定を行う立場です。社内か社外か、面接か、メールかといった場面によって、適切な呼び方や敬称は少しずつ変わります。

社内では「社長」や「代表」などの役職名で呼ぶことが多く、社外では「御社の山田社長」や「代表取締役の山田様」など、苗字と役職を組み合わせるのが一般的です。これは、メールや面接でも1つの基準となります。

こうした一般的なマナーを押さえておけば、呼び方ひとつで相手に不快感を与えてしまうリスクは軽減できます。

代表取締役の呼び方に絶対的な正解があるわけではありません。だからこそ、一般的なルールを理解し、相手の立場や自社・相手先の慣習を尊重しながら使い分けることが大切です。

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