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交通事故に精通している弁護士法人ベンチャーサポート法律事務所 > 交通事故弁護士コラム > 過失割合 > 高速道路の加速車線とは?合流の仕方・注意点をまとめて解説

高速道路の加速車線とは?合流の仕方・注意点をまとめて解説

弁護士 福西信文

この記事の執筆者 弁護士 福西信文

東京弁護士会所属。
交通事故の程度によっては、入院が必要になったり、定期的な通院、精神的にも疾患を負ったり、PTSDとして現れることもあります。
こうした状況の中で、交渉ごとを被害者本人でまとめようとすることは非常に大変です。
弁護士に示談交渉を依頼することで、直接示談交渉をしたり、資料を準備したりする精神的負担が軽減できます。
つらい事故から一日でもはやく立ち直るためにも、示談交渉は弁護士に任せて、治療に専念してください。

PROFILE:https://vs-group.jp/lawyer/profile/fukunishi/

高速道路の加速車線とは?合流の仕方・注意点をまとめて解説

この記事でわかること

  • 加速車線とは何かがわかる
  • 加速車線への合流方法・注意点がわかる

高速道路には、入り口やサービスエリアの出口などから、スムーズに本線へ合流するための区間として「加速車線」が設けられています。

高速道路をあまり使わない人のなかには、加速車線から合流するタイミングが難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、加速車線から本線への合流の仕方や合流時の注意点をわかりやすく解説します。

加速車線とは?

加速車線とは、高速道路の本線に合流するための直線道路です。

高速道路の入り口からランプウェイ(道路の連結部分)を抜けた直線区間や、サービスエリアなどから本線へ合流する際の直線区間が加速車線になります。

加速車線の見分け方は標識が目印になっており、「合流注意」や2本に枝分かれした図式の標識(合流交通あり)があると、加速車線を走行中ということです。

「合流注意」などの標識はわかりやすい黄色になっていますが、うっかり見逃したときは、本線と平行している直線区間が加速車線だと理解してください。

加速車線から本線への合流の仕方

NEXCO(ネクスコ)は、加速車線から本線へ合流する場合、ファスナー合流(ジッパー合流)を推奨しており、加速車線の先頭車両から合流していきます。

本線と合流する手前にはラバーポールが設置されているので、ラバーポールが途切れたところから、先頭車両が1台ずつ合流できるようになっています。

本線と平行したときは、目標となる車両を定めて横に並び、減速しながら目標車両の後方に入ると、スムーズに合流できるでしょう。

なお、道路交通法では本線側の車両を優先しているので、ルームミラーで後続車を確認し、進路妨害しないように合流してください。

加速車線から本線に合流するときの注意点

加速車線から本線へ合流するときは、追突や接触事故が発生しやすいので、以下の点に注意してください。

標識・路面標示で合流を確認する

加速車線には標識や路面表示があるので、本線へ合流するときは必ず確認してください。

サービスエリアなどの敷地内には「○○方面」や矢印の道路標示があり、本線への合流を案内する目印になっています。

しばらく走行すると加速車線に入りますが、「合流注意」や「交通合流あり」の黄色い標識が設置されているので、十分に加速しておきましょう。

なお、「交通合流あり」の標識については、交差点が近いことを示す「ト型」や「Y型」の標識と似ているので注意してください。

ウィンカーは合流の3秒前に出す

加速車線から高速道路の本線へ合流するときは、3秒前にウィンカーを出してください

合流が終わった後は速やかにウインカーの合図を止めますが、合図を出さずに合流したときや、合図を出したままにすると、合図不履行違反になるので要注意です。

なお、合流の際に出すウィンカーは「右側」になります。

左側が正しいと思い込んでいる方もいますが、道路交通法施行令では、同一方向に進みながら右方へ進路変更する際は、右側ウィンカーを出すように規定しています。

ウィンカーの左右を間違えたときも、合図不履行違反になるので注意しましょう。

十分に加速してから速度を調節して合流する

加速車線はスピードの調整区間でもあるため、本線へ合流するときは十分な加速が必要です。

本線を走行する車両と同じスピードまで加速しておけば、スムーズに合流できるでしょう。

高速道路の走行に慣れているドライバーであれば、ごく自然な運転操作で本線へ合流できますが、不慣れな方は加速が不十分な場合があるので注意してください。

スピードを出さずに合流すると、本線の後続車が急ブレーキを踏むことになり、追突や渋滞リスクが高くなります。

加速車線の後続車が先に合流しようとするケースもあるので、ルームミラーで後方車両をよく確認しておきましょう。

渋滞しているときは加速車線の終点で合流する

高速道路の合流地点が渋滞しているときは、加速車線の終点で本線へ合流してください。

渋滞時は車の速度が落ちているため、終点まで行かなくても合流はできそうですが、手前で合流すると、すぐに後続車両が車間を詰めるため、元に戻れなくなります。

無秩序に合流すると、本線と加速車線の渋滞をさらに悪化させてしまい、自分も身動きが取れなくなる可能性があります。

合流地点に渋滞があると、「早く合流したい」「割り込みになるので申し訳ない」などと考えてしまい、途中で合流しようとするケースがあるので注意してください。

上手く合流できないときは一時停止できる

加速車線から本線へ上手く合流できないときは、必ず一時停止してください。

道路交通法第44条では車の停車や駐車を規定していますが、危険防止のための一時停止は認められています。

加速車線は基本的に十分な距離をとってありますが、高速道路によっては極端に距離が短く、一時停止線が表示されているケースもあります。

また、合流地点の植え込みで見通しが悪く、本線側の後方確認ができないときも、必要に応じて一時停止した方が安全です。

合流が難しい加速車線は追突事故が起きやすいので、事前に別ルートを調べるなど、リスク回避も考えておくべきでしょう。

まとめ

加速車線とは、高速道路の入り口などからスムーズに本線へ合流するための区間のことです。

加速車線では後ろに入れそうな目標となる車を定めておき、速度を調節しながら合流しましょう。

十分に加速しないと渋滞の原因にもなるので、アクセルをしっかりと踏んで加速することを意識してください。

やむを得ない場合は一時停止も認められているので、周りをよく確認して本線の車を妨害しないタイミングで合流することが大切です。

保険会社とのやり取りを私たちが代行し、最後まで妥協することなく示談交渉していきます。事故直後にできる対策もありますのでお早めにお電話ください。 保険会社とのやり取りを私たちが代行し、最後まで妥協することなく示談交渉していきます。事故直後にできる対策もありますのでお早めにお電話ください。

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