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債権者とは?会社との関係や具体例をわかりやすく解説

弁護士 石木貴治

この記事の執筆者 弁護士 石木貴治

東京弁護士会所属。
メーカー2社で法務部員を務めた後、ロースクールに通って弁護士資格を取得しました。
前職の経験を生かし、ビジネスの実情にあった対応を心がけてまいります。 お気軽に相談いただければ幸いです。

PROFILE:https://vs-group.jp/lawyer/profile/ishiki/

債権者とは、会社に対して代金や貸付金などの支払を求める立場にある相手のことです。取引先や従業員、金融機関などが債権者に当たりますが、関係を悪化させないよう適切に対応することが重要です。

この記事でわかること

  • 会社の債権者とは具体的に誰を指すのかがわかる
  • 債権者の権利と会社が受ける影響がわかる
  • 会社が借金を背負ったときの適切な債権者対応がわかる

会社経営では、取引先への支払いや金融機関からの借入、従業員への給与、税金の納付など、さまざまなお金の動きが生じます。この中で代金や貸付金を受け取る立場の相手は法律上「債権者」と呼びます。

名前は聞いたことがあっても、実際にはどの相手が債権者に該当するのか、会社が支払困難になったときにどのような影響が生じるのかなど、疑問を抱く方は少なくありません。

本記事では、債権者の基礎知識から種類、会社との関係、資金繰りや倒産の局面での扱いまで初心者にも分かりやすく解説します。

債権者とは?

債権者(さいけんしゃ)とは、会社に対して代金や貸付金などの支払を求める立場にある相手を指します。普段の取引ではあまり意識しませんが、支払遅延や資金繰りの悪化が起きた局面では、債権者の存在が経営判断に大きく影響します。取引先だけでなく、金融機関、従業員、税務署など幅広い相手が該当し得ることが特徴です。まずは法律上の意味を押さえたうえで、会社との関係を整理する必要があります。

債権者の定義

法律では、金銭や物の引き渡しを相手に求める権利を「債権」と呼び、債権を持つ側を「債権者」と定義します。

たとえば、商品を納品したのに代金が未払いの状態であれば、売り手は買い手に代金を請求できるので債権者となります。銀行から借入をしている会社の場合には、銀行が返済を求める立場なので銀行が債権者になります。

日常の会計処理でいう「買掛金」「未払金」「借入金」などの相手先が債権者にあたります。債権者という言葉はやや専門的ですが、会社が負う支払義務の相手を示す概念と捉えると理解しやすくなります。

債権者と債務者の違い

債権者の対になる言葉が「債務者(さいむしゃ)」です。債務者は金銭を支払う義務を持つ側であり、会社が代金を支払う立場にある場面では会社が債務者になります。取引の関係は、債権者が「請求できる権利」を持ち、債務者が「支払う義務」を持つ仕組みで成立します。

注意したい点は、同じ会社が取引の内容によって債権者にも債務者にもなり得ることです。たとえば「仕入先には代金を支払う債務者」「得意先には代金を請求する債権者」という状態が同時に存在します。企業活動では、この関係が複雑に入り組むため、資金繰りや倒産の局面では債権者との整理が重要になります。

会社債権者の種類・具体例

会社の債権者は一つのグループにまとめられるわけではなく、法律上の扱いや回収の順番によって複数に分類できます。支払いが遅れたときや会社が経営不振に陥った場面で、この違いが大きな意味を持ちます。とくに倒産や再建の手続きでは、債権者の種別によって配当の順位、取引の継続、差押えなどの結果が変わることがあります。ここでは代表的な分類と具体例を整理します。

一般債権者|取引先など

一般債権者は、担保や特別な優先順位を持たない債権者です。典型例は、商品やサービスの代金を請求する取引先や仕入先です。広告費やシステム使用料、物流費、家賃、光熱費などの未払先も一般債権者に含まれます。会社の日常的な支出先の多くが該当するため、企業活動の中では最も数が多くなります。

一般債権者は、破産手続きなどの場面では後順位になりやすい立場です。優先権や担保がないため、債権額が大きい場合でも十分な回収を期待できないことがあります。そのため、支払遅延が起きた段階で一般債権者との調整を進める必要があります。

優先債権者|従業員・税務署など

優先債権者は、法律によって一定の優先順位を認められた債権者です。代表例は従業員への給与や退職金(労働債権)と、税金や社会保険料(租税債権)です。会社が経営不振に陥った場合でも、従業員の生活を守ったり、税金を確保したりする必要があるため、優先的に支払う仕組みが設けられています。

資金繰りが悪化した場面では、優先債権の支払いが滞ると信用失墜につながりやすく、税務署や自治体との交渉が必要になることもあります。倒産手続きでは従業員や税務署が優先的に配当を受けるため、ほかの債権者とのバランス調整が重要になります。

担保付き債権者|金融機関・リース会社など

担保付き債権者は、抵当権や質権、譲渡担保などの担保権を持つ債権者です。銀行や信用金庫などの金融機関が代表例で、借入金の返済を担保によって確保する仕組みを用います。リース会社による所有権留保付きの契約も担保の一種として扱われます。

担保付き債権者は、担保の目的物を優先的に処分して回収できる点が大きな特徴です。倒産手続きでも担保権を利用して別枠で回収できる場面があるため、とくに強い立場にあります。これにより、金融機関は融資判断を行いやすくなり、企業側は資金調達の選択肢を確保できます。

債権者の権利と会社が受ける影響

会社が支払いを遅らせると、債権者は請求の強度を段階的に高めながら回収を進めます。初期段階では簡易的な連絡で済むことが多いものの、遅延が続けば法的な手続きへ移行する可能性があります。

法的措置は裁判や差押えなどの実効性を伴う手段が中心となり、経営や信用にも大きな影響が生じます。ここでは債権者が取り得る回収手段と会社側が受けるダメージを整理します。

債権回収|訴訟提起・差し押さえ

債権者は、未払いの代金や貸付金を回収するために支払請求書の送付、電話やメールでの催告、内容証明郵便などを用いて支払いを求めます。これでも解決しない場合、裁判所で「訴訟」や「支払督促」と呼ばれる手続きに移行することがあります。

裁判で債権者側の請求が認められると、判決に基づいて「差押え」と呼ばれる強制的な回収手段を用いることが可能になります。差押えの対象は預金、売掛金、在庫、不動産など会社の財産全般に及ぶことがあり、資金繰りに直結する場合もあります。債権者による回収は段階的に強度が増していくため、未払いが生じた段階で冷静に対応策を検討することが重要です。

経営への影響|信用失墜・取引停止・倒産

債権者とのトラブルは、会社の資金繰りだけでなく信用にも深く影響します。たとえば支払遅延が続けば、取引先からの注文量が減ったり、新規の取引条件が厳しくなったりすることがあります。金融機関との関係が悪化すると、追加融資やリスケ(返済条件の調整)の判断に不利に働くこともあります。

差押えや訴訟が発生すると、他の債権者や取引先に情報が伝わり、連鎖的に信用不安が広がることもあります。こうした事態が続くと、仕入先が前払いを求める、運送会社が取引を控える、従業員の離職が発生するなど、経営全体に不具合が出ることも珍しくありません。最終的には債務超過や資金ショートを引き起こし、事業継続が困難になることもあります。

経営者個人と会社債権者との関係

会社は法人として独立した人格を持つため、本来は会社の借入や仕入代金などの債務は会社が負うものであり、経営者個人が直接支払う義務はありません。しかし、中小企業では銀行融資やリース契約などの場面で、経営者が「連帯保証人」として契約に加わることが多くあります。この場合、会社が支払困難になると債権者は経営者個人に対して請求を行うことが可能になり、個人財産や家族の生活に影響することもあります。

連帯保証のほかにも、経営者が個人名義の不動産を担保として差し出すケースや、家族名義の財産が実質的に経営者の資産とみなされる場面も存在します。

経営が悪化した局面では「会社の破産だけで整理できるのか」「個人も手続きを行うべきなのか」といった判断が求められる場面もあり、債権者との関係や保証の内容を把握しておくことで選択肢を広げられます。誤った対応を行うと、会社を清算しても経営者が重い負担を抱え続ける事態になりかねません。

会社が借金を背負ったときの債権者対応

会社が借入金や仕入代金などの支払いを抱えている状態で資金が不足すると、支払遅延や返済の滞りが発生します。この段階では、焦って無計画に支払いを行うのではなく、債権者ごとの立場や優先順位を把握し、冷静に対応方針を決めることが重要になります。

特定の債権者だけに支払うと、不当な選別と受け取られるおそれがあり、ほかの債権者との関係を悪化させます。また、税金や給与などの優先度が高い支払を軽視すると、信用問題や行政手続きに影響が及ぶこともあります。

支払が困難な段階で放置すると、債権者の請求は強まります。請求書や催告書が続くと、金融機関が融資判断を慎重に行うようになり、資金繰りがさらに厳しくなる悪循環に陥ることもあります。早い段階で債権者と交渉し、返済条件の調整や返済スケジュールの組み直しを検討することは、資金ショートを避ける現実的な手段です。

適切な債権者対応を行うためには、法律や契約の理解が必要になります。銀行とのリスケ(返済条件の変更)、税務署との納付相談、取引先との支払条件の見直しなど、相手の種類によって適切なアプローチが異なります。

経営者が一人で判断すると、不要な対立を招いたり、破産や事業継続の選択肢を狭めたりする可能性があるため、状況に応じて専門家の助言を受けることも検討すべきです。

会社が資金繰りに困った時に弁護士に相談するメリット

資金繰りに行き詰まった会社は、支払先との調整や金融機関との交渉など、同時に複数の課題に向き合うことになります。取引先の催促や銀行からの返済要求が続くと、経営者は短期的な支払いに意識を奪われ、長期的な再建策を検討する余裕を失いやすくなります。こうした状況では、専門的な知識を持つ弁護士に相談し、債権者との調整を行うことが現実的な選択肢になります。

債権者や金融機関との交渉を任せられる

資金繰りが厳しい局面では、債権者との交渉が欠かせません。支払期限を延ばす、返済額を調整する、支払方法を変更するなど、交渉内容は多岐にわたります。とくに金融機関との返済条件の見直し(リスケ)は、法的知識と金融の理解が必要になります。

弁護士が入ることで、交渉内容を整理し、債権者に対して冷静な説明を行うことができます。経営者が感情で対応するよりも、客観的な材料を基にした交渉の方が結果につながりやすい場面もあります。

倒産を回避する選択肢を検討できる

資金繰りの悪化は必ずしも倒産に直結するわけではありません。私的整理や再生手続きなど、事業を継続しながら再建を目指す制度も存在します。

弁護士は、現在の負債状況、債権者の種類、経営の実態などを踏まえて、倒産を避けるための選択肢を整理できます。破産だけを前提に考えるのではなく、事業を残す方法や従業員の雇用を守る方法を検討できる点は重要です。資金不足が深刻になる前に相談すれば、打てる手が広がります。

経営者の個人保証や財産リスクを整理できる

中小企業の借入金では、経営者が連帯保証人になっているケースが多くあります。この場合、会社だけでなく経営者個人の財産にも影響が及ぶ可能性があります。

弁護士は、保証契約の内容や担保の状況を確認し、どの範囲までリスクが及ぶのかを整理する役割を担います。事業再生を目指す場合にも、個人保証の扱いは重要な検討ポイントです。会社と経営者の手続きを同時に検討できれば、将来の負担を軽くする道が見えてきます

債権者と会社の関係に関してよくある質問(Q&A)

債権者とは具体的にどの相手のことを指す?

債権者は、会社に対して代金や貸付金などの支払を請求できる立場の相手です。典型的な例として、仕入先や外注先、家賃や広告費の支払先、金融機関、従業員、税務署などが挙げられます。会計処理でいう買掛金や未払金、借入金の支払先が債権者に該当します。

会社債権者と株主の違いは?

債権者は会社に金銭の支払を請求する権利を持つ相手です。一方、株主は出資者であり、事業の成果に応じて配当を受ける立場です。株主は会社の損失を負担することもあり、債権者とは関係性が異なります。倒産や清算の場面では、債権者への支払を優先し、株主は残余財産を受け取る立場になります。

債権者が複数いる場合、支払う順番は決まっている?

支払いが滞った場合、債権者の種類や法律上の優先順位が問題になります。従業員の給与や退職金などの労働債権、税金や社会保険料などの租税債権は優先度が高く、一般債権者は後になることがあります。担保付き債権者は担保によって別枠で回収できる可能性があります。資金繰りが厳しい局面では、支払順を誤るとほかの債権者との関係が悪化することもあるため、注意が必要です。

会社が破産・再生すると債権者との関係はどう整理される?

破産手続きでは、会社の財産を集めて債権者に配当するため、債権者の優先順位や担保の有無が大きな意味を持ちます。再生手続きでは、事業を継続しながら債務を減額したり返済計画を立てたりするため、債権者との交渉や合意が重要になります。いずれの手続きでも、債権者と会社の関係を法的な枠組みで整理できます。

まとめ 債権者対応に悩むなら弁護士に相談を

債権者との関係は、資金繰りや取引継続に直結する重要な問題です。支払いが遅れると請求が強まり、訴訟や差押えに発展することもあります。とくに中小企業では、経営者の個人保証や担保が絡むことで、会社の問題が個人の財産へ及ぶ可能性もあります。

早い段階で弁護士に相談すれば、債権者との交渉方法や返済条件の調整、倒産を避ける選択肢などを整理できます。一人で抱え込まず、現状を整理するための相談を検討してください。

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