最終更新日:2022/6/13
木下優樹菜さんが送ったタピオカ店店長へのDM、どんな犯罪行為に該当する可能性がある?
ベンチャーサポート税理士法人 税理士。
大学を卒業後、他業種で働きながら税理士を志し科目を取得。
その後大手税理士法人を経験し、現在に至る。
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タピオカ店店長にしてしまった行為とは
昨年、元タレントの木下優樹菜さんがタピオカ店の店長にした行為が、大々的に報じられました。
活動自粛にまで追い込まれ、芸能界引退のきっかけにもなったこのスキャンダル。
実は、犯罪行為にもなる可能性があります。
どんな犯罪行為に該当するのでしょうか。
まずは、報道されている内容から、木下優樹菜さんがタピオカ店店長にしてしまった行為について、順を追ってみましょう。
きっかけは、お姉さん
事の発端は、木下さんのお姉さんがアルバイトしていた、タピオカ店とお姉さんとのトラブルです。
最初、木下さんは、お姉さんがオープンさせたタピオカ店として、自身のインスタグラムで紹介していました。
しかし、お姉さんがタピオカ店を退職し、給料未払いなどをめぐって、タピオカ店とお姉さんがトラブルになります。
そこへ出てきたのが、木下さんです。
タピオカ店店長に対してしたこと
木下さんは、タピオカ店店長に対して、ダイレクトメッセージを送ったのですが、その内容が、問題でした。
「こっちも事務所総出でやります」とか、「いい年こいたばばあ」などといったメッセージだったそうです。
さらに、お店を紹介していた自身のインスタグラムでも、「もうお店にはいかなくて大丈夫です」などと投稿しました。
この投稿をきっかけに、トラブルが世間に知られることになったのです。
あてはまる犯罪行為
タピオカ店店長へ送ったメッセージの内容やインスタへの投稿。
これらは、どんな罪になる可能性があるでしょうか。
侮辱罪
まずは、ダイレクトメッセージですね。
「いい年こいたばばあ」とか、ちょっと言葉が過ぎますね。
これには、侮辱罪があてはまる可能性があります。
侮辱罪とは、人をバカにすることです。
これをやった場合は、裁判所が決めた99日以下の期間、刑務所に入る拘留、もしくは、1万円以下の科料です。
罰は、拘留または科料なので、よく聞く懲役や罰金よりは、レベルが低くなります。
罪としては、かなり軽いですね。
脅迫罪
メッセージには、「こっちも事務所総出でやります」とか、週刊誌に言っちゃうよ、立場なくなるよ、といった内容のメッセージもあったようで、これは、一般的にもよろしくない、と思われますね。
このようなメッセージは、脅迫罪にあたる可能性があります。
脅迫罪とは、命や名誉、財産などを害するぞと伝えて人を脅すことです。
メッセージの通りだと、週刊誌に言うぞ、つまりは、名誉棄損するぞ、と伝えて脅しているんですね。
これは、やるぞやるぞ、と言った時点で脅しになるので、実際にそれをやらなくても犯罪が成立します。
しかも、この罪は、侮辱罪より重くなり、2年以下の懲役または30万円以下の罰金です。
信用棄損罪
これは、業務妨害に近い感じです。
インスタに投稿した内容が、「お店に行かなくていい」とか、嘘の内容を投稿していた、という話があります。
これは、お店の信用度を落とす行為になります。
信用棄損罪は、こういった、嘘を流して、お店の信用を無くし、お店の業務を妨害する行為です。
ここでいう信用とは、経済的なものです。
例えば、影響力があるタレントがこのお店には行かなくていいよ、と書いた場合、それを見た人は、行かないですね。
そうすると、そのお店はお客さんが減って売り上げも落ちます。
そういった場合に、この信用棄損罪に当てはまる可能性があります。
この罪は、脅迫罪より罰が重く、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金となります。
ネット社会の今、嘘の書き込みというのは、怖いですよね。
でも、嘘を書かれ、会社の信用を失墜させられた場合、嘘を書き込んだ人は、信用棄損罪になる可能性があるのです。
まとめ
木下さんも、お姉さんがタピオカ店店長とトラブルになったことで、カッとなって感情的にやってしまったのかもしれませんね。
でも、腹が立ったからと言っても、木下さんの行為は犯罪行為になる可能性があります。
ネットなどに書き込みをする際は、感情に任せるのではなく、一度本当に投稿していい内容か読み返してみましょう。