この記事でわかること
- 不動産売却の確定申告を税理士に依頼する費用相場
- 税理士費用を節約する方法
- 不動産売却の確定申告を税理士に依頼する流れ
不動産売却に伴う確定申告での税理士費用について、多くの人が不安を感じています。
一部の人は、自分で確定申告を行おうと検討しているかもしれません。
不動産売却に伴う譲渡所得の確定申告は、「特別控除」をはじめとする多くの優遇措置が存在します。そのため、この分野に詳しい税理士に相談すれば、結果として節税につながることが多いです。
本記事では、不動産売却時の確定申告を税理士に依頼する際の報酬相場と、そのメリットについて説明します。
目次
税理士に依頼するメリット
不動産売却における確定申告は、多くの場合、複雑な税務計算や手続きを伴います。このような状況で税理士に依頼することには、さまざまなメリットがあります。
まず、専門家にこれらの業務を任せることによって、個人や企業は自身の時間を有効に活用することができます。
また、税務に関する深い知識と経験を持つ税理士が申告を担当することで、申告ミスによるリスクを大幅に低減させることが可能です。
税理士は最新の税法を常に把握しており、個々のケースに最適な節税策を提案し、実行することができます。これにより、法律の枠内で可能な限り税負担を軽減できるのです。
さらに、万が一税務調査が行われた場合でも、税理士は適切に対応してくれ、利益を守ることができます。
このように、税理士に依頼することで時間の節約、正確性の確保、節税の最適化、税務調査への対応といった大きなメリットが得られます。
不動産売却の確定申告を税理士に依頼する際の費用相場
不動産売却に関する確定申告を税理士に依頼した場合、一般的な費用相場は10万円~100万円と内容によってかなりバラつきがあります。
この税理士費用は、不動産売却件数、一件あたりの売買金額、「特別控除」の適用有無などに応じて変わります。
「特別控除」とは、特定の条件を満たすと譲渡所得から一定額を差し引くことができる制度で、マイホーム売却時の3,000万円控除や相続不動産の空き家特例などが代表例です。
税理士に支払う費用に含まれる経費
税理士への支払いには、以下の経費も含まれます。
・資料などをやりとりする際の通信費(郵便切手代など)
・面談する際の交通費
・税務署への確定申告書提出費用
経費には固定の基準がなく、税理士によって異なります。基本報酬は確定申告完了後に支払われることが多いですが、経費は都度支払うこともあるため、請求のタイミングを確認しておくとよいでしょう。
不動産売却の税理士費用を節約する方法
税理士費用は、主に作業量に応じて決まるため、費用を節約するには可能な限り自分で対応することが重要です。
ここでは、費用節約のポイントをいくつか紹介します。
できる作業は自分でする
依頼する作業量が多いほど、税理士費用も高くなります。
業務をすべて委託するのではなく、自分で対応できることは事前に済ませておくことが大切です。
税理士に依頼する専門的な作業と、自分で行える事務作業を明確に分けることで、費用を節約できます。
節約できる可能性がある費用
・確定申告に必要な資料の整理、作成にかかる費用
・税理士のもとへ直接出向く際の交通費(オンラインや電話の活用で節約)
譲渡する不動産の登記事項証明書や固定資産評価証明書など、確定申告に必要な資料を自分で準備することで、税理士費用を抑えることができます。
税理士の移動交通費が料金に上乗せされる料金体系の場合は、オンライン面談するか、事務所に訪問するなどしましょう。
依頼する業務の範囲とそれに応じた料金増減については、事前に税理士と相談するとよいでしょう。
複数事務所の見積もりで比較する
前述した税理士費用の相場はあくまでも一般的なものです。具体的な金額については、複数の税理士事務所で相見積もりを取って比較するのがよいでしょう。
見積もりを比較しやすくするためには、すべての税理士事務所に同じ相談内容や資料を提供することが重要です。
異なる情報を提供すると、見積もりの公平な比較が難しくなります。以下の点に注意して各事務所に相談してください。
・税理士が見積もりを作成しやすいよう、必要な資料を事前に準備する
・不明点や疑問点は、事前に連絡して確認する
依頼内容が不明瞭だと、税理士は正確な見積もりを提供できません。そのため、依頼したいことを明確化したメモを準備するとよいでしょう。
準備する資料について不明点があれば、事前に確認を取ることが重要です。
契約前に費用の内訳を確認しないと、あとで追加費用が発生する可能性があるので注意が必要です。
不動産売却の確定申告を税理士に依頼する流れ
依頼する流れ
- STEP1年内~1月ごろに依頼
- STEP2必要書類・資料を添付
- STEP3申告内容の確認
- STEP4申告書等の返却、報酬の支払い
税理士に確定申告を依頼する一般的な流れを説明します。
確定申告の期限は毎年2月16日から3月15日です。この期間に合わせて準備とやりとりを行います。
税理士に確定申告を依頼
依頼は通常、不動産売却後~その年の12月までに行います。
この時期に、複数の税理士事務所から見積もりを取り、費用の内訳を確認し、確定申告に関する打ち合わせを行います。
確定申告に必要な資料の送付
年内から翌年の1月にかけて、確定申告に必要な資料を税理士へ送付します。不動産売却時期が年の上旬の場合は、夏から秋のうちに必要な資料を揃えて税理士への送付を済ませておきましょう。
主な資料は以下のとおりです。
・不動産売却に関連する資料(契約書や請求書など)
・源泉徴収票
・生命保険料などの控除関連資料
確定申告書の内容確認および承認
2月から3月にかけて、税理士は確定申告書を作成し、依頼者はその内容を確認し、承認します。
電子申告が普及している現在、申告書の提出は税理士が担い、納税は依頼者自身が行うことが一般的です。
この段階で、納税額や納税方法に関する確認が行われます。
申告書等の返却と税理士費用の支払い
確定申告完了後、申告書や提出した資料は税理士から返却されます。
すべての手続きが終了したら、税理士へ報酬を支払います。
確定申告を自分でするか税理士に頼むか迷ったら?
確定申告では、税務署が相談窓口として機能し、必要書類や申告手順の案内を行っています。
しかし、専門用語が多用されるため、具体的にどの資料を提出すべきか迷うことがあります。
時間があるなら自分で確定申告することも可能ですが、忙しい人であれば税理士に依頼するのが確実です。
税理士に依頼するメリットには以下のような点があります。
申告の負担を軽減できる
不動産売却の確定申告では、以下の事項を理解しておく必要があります。
・売却代金や売却のための費用(仲介手数料など)
・必要経費として認められる費用
これらを正確に処理するのは、複数の不動産を所有している人でも難しいかもしれません。
税理士に依頼すると事務的な負担が減少し、忙しい人にとっては大きな助けとなります。
また、税理士と協力して準備を進めることで、ミスを防ぎながら安心して確定申告を完了させることができます。
税務調査に立ち会ってもらえる
不動産売却に関する確定申告は、金額が大きくて申告ミスも多いため、税務調査の対象となりやすいです。
税理士には税務調査が行われた際の立ち会いも依頼でき、調査が行われた場合でもスムーズに対応できます。
税理士に相談して、不動産売却の確定申告をスムーズに進めよう
今回は、不動産売却時の確定申告を税理士に依頼した場合の費用相場について解説しました。
税理士費用は一般的には売却規模(譲渡所得金額)によって決定され、特別控除などの適用がある場合には追加費用が発生することがあります。
ただ、確定申告に必要な資料集めや手続きの手間、申告内容の正確性を考慮すると、すべて自力で行うのではなく、一度税理士に相談してみるのもよいでしょう。
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