この記事でわかること
- 不動産に関する確定申告を税理士に依頼した場合の費用の相場がわかる
- 不動産投資や売却時の確定申告を税理士に依頼するメリットがわかる
- 不動産投資や売却に強い税理士を選ぶ方法を知ることができる
不動産投資や不動産の売却を行った際には、確定申告が必要になる場合があります。
確定申告を自身で正確に行うことは難しい場合もあり、税理士に依頼することも検討する必要があります。
ただ、税理士に依頼すれば、多額の費用が必要になることを心配する方もいるでしょう。
そこで、税理士に依頼した場合の報酬の相場についてご紹介します。
目次
不動産投資・売却の確定申告を税理士に依頼する際の費用相場
不動産投資や不動産を売却した場合、確定申告が必要になる場合があります。
この時、税理士に確定申告を依頼すると、どれくらいの費用が発生するのでしょうか。
不動産投資を行った場合
不動産投資とは、土地や建物を購入し、その土地や建物を他人に貸し付け、賃貸収入を得ることです。
不動産投資を行って得た賃貸収入は、所得税の計算において不動産所得に分類されます。
不動産所得を得た人は、確定申告書を作成するとともに、発生した所得税を納付しなければなりません。
不動産投資を行った確定申告を行う場合は、誰が帳簿を作成するかにより報酬の金額が変わります。
帳簿の作成もすべて税理士に依頼する場合は、10万円~30万円程度の報酬が発生します。
一方、記帳を自身で行う場合は申告書だけの作成を依頼することとなり、確定申告の報酬は5万円~15万円程度となります。
また、不動産投資全般について時期にかかわらずアドバイスしてもらい、今後の方針を相談したいと考えることもあります。
このような場合には、税理士と顧問契約を締結することもできます。
顧問料は毎月発生し、1ヶ月あたり1万円~3万円程度となります。
不動産を売却した場合
不動産を売却した場合、取得価額との差額で利益が発生した場合には、譲渡所得が発生します。
譲渡所得が発生した場合も、期日までに確定申告を行い、発生した所得税を納めなければなりません。
不動産を売却した場合は、帳簿を作成する必要はありません。
その代わり、売却価格と取得価額や譲渡費用の計算を行う必要があり、これらの計算は税理士に依頼することもあります。
この場合、確定申告を税理士に依頼することで、10万円程度の報酬が発生します。
ただし、譲渡所得の金額が大きくなる場合には、税理士報酬の金額もより大きくなると考えられます。
不動産投資・売却の確定申告を税理士に依頼するメリット・デメリット
前述したように、不動産投資や不動産の売却に関する確定申告を、税理士に依頼することができます。
税理士に依頼することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
また、税理士に依頼することにデメリットはないのでしょうか。
税理士に依頼するメリット
まずは、税理士に依頼するメリットから見ていきましょう。
①税金に関する相談やアドバイスをしてもらえる
税理士に不動産投資や売却についての確定申告を依頼する最大のメリットは、税金に関する相談ができることです。
不動産投資や売却を行うと、確定申告が必要になるケースがほとんどです。
確定申告を自分で行うこともできますが、経験のない人にとって、申告書の作成や税金の計算は難しい作業です。
確定申告やそのための作業を税理士に依頼すれば、自身は本業に集中することができます。
また、税理士に依頼することで、税金計算や申告書の作成ミスを防ぐこともできます。
②節税ができる
税理士に確定申告を依頼すれば、節税ができることもあります。
税理士は、税制に関する幅広い知識を持っているため、特例の適用を受けられるようにアドバイスしてもらえます。
不動産の取引を行った結果、特例が適用できる場合には、申告書にその旨を記載して申告してもらいます。
また、不動産取引を行う前に、特例が適用できる条件を確認してもらうこともできます。
③資金繰りなどの相談ができる
不動産の取引は、数千万円あるいはそれ以上の金額になることもある、非常に金額の大きな取引です。
そのため、発生する税金の金額も大きくなりやすく、特に納税の際には注意が必要です。
一方、不動産を購入する時も多額の支出が発生します。
ただ、購入代金の全額を一度に支払うことはできず、ローンを組む場合もあるでしょう。
税理士との契約を結ぶ際、確定申告以外についてのアドバイスもしてもらえるような契約をすることができます。
そうすると、資金繰りに関する相談をすることができ、不安が少なくなります。
税理士に依頼するデメリット
次に、税理士に依頼することで生まれるデメリットについて見ていきます。
①税理士に対する報酬が発生する
税理士に確定申告を依頼するデメリットは、税理士に対する報酬を負担しなければならないことです。
報酬の額は、税理士に依頼する業務の内容によって大きく変わります。
たとえば、不動産投資を行っている人の場合、記帳代行を依頼するか、自身で記帳を行うかで報酬は変わります。
報酬の負担を少しでも減らしたい場合、自身で帳簿を作成することで報酬を減らすことができます。
ただ、記帳の負担を考えると、記帳代行を依頼することで得られるものもあることを考慮するようにしましょう。
②税理士によりサービスの品質に差がある
税理士に依頼する際に、税理士であれば誰でもいいというわけではないことに注意しましょう。
不動産投資や売却に関する申告は、法人税の申告や他の所得税の申告に比べて多いわけではありません。
そのため税理士の中には、不動産投資や売却に関する申告について、ほとんど経験がない人もいます。
知り合いに税理士がいるからと依頼しても、申告に手間取ってしまうことや、間違った申告をしてしまう可能性があります。
必ず税理士に依頼する際は、不動産関係に強い税理士を探して依頼するようにしましょう。
不動産投資・売却の確定申告・節税に強い税理士の選び方
不動産投資や売却に関する確定申告は、税額が大きくなることが多く、特例の適用が受けられることもあります。
非常に難しい申告になることもありますが、どのように税理士を選ぶといいのでしょうか。
資産税に詳しい税理士を探す
不動産投資や売却に関する申告について税理士を探す場合、資産税に詳しい税理士を探すことが最低条件となります。
資産税とは、所得税の中でも不動産の売買により発生する譲渡所得税や相続税、贈与税などを指します。
不動産を所有している人は、こういった資産税が発生しやすく、またその税額は大きくなる傾向にあります。
そこで、資産税の税額が抑えられるような対策をあらかじめ行っておくことが大切です。
資産税の分野は、税理士によって得意な人と不得意な人がはっきり分かれます。
必ず、資産税に詳しい税理士を探すようにしましょう。
不動産投資の仲間に紹介してもらう
不動産投資や売却を行う人は、同じように投資を行っている人と情報交換を行っているケースが多くあります。
また、不動産投資のセミナーなどに参加して、他の参加者と交流している人も少なくありません。
このような形で他の人と交流をする中で、不動産関係に詳しい税理士を紹介してもらうことができます。
不動産投資の仲間が実際に確定申告を依頼している税理士であれば、品質に問題はないはずです。
また、コミュニケーションなどの点でも問題はなく、スムーズに申告まで至ることができるでしょう。
不動産業者を通して紹介してもらう
不動産投資を行う場合、物件を購入する時や管理を委託する時に、不動産業者との関わりが発生します。
不動産業者には、様々な相談をしながら不動産投資や売却を進めることとなります。
その際に、確定申告に関する相談をすることもできます。
不動産業者であれば、日頃から付き合いのある税理士がいるため、税理士を紹介してもらえます。
そして、その税理士は不動産関係に詳しい税理士であることに間違いはありません。
困った時には、不動産業者に相談してみましょう。
税理士紹介サイトを利用する
自身で税理士を探したいという人は、税理士のホームページなどを検索して探すことができます。
ただ、税理士の数は多く、どのように選んだらいいのか、その決め手になるものがありません。
そこで、税理士紹介サイトを利用して、税理士を選ぶことができます。
税理士紹介サイトであれば、得意な分野や地域などを限定して、税理士を探すことができます。
ただ、税理士紹介サイトに登録している税理士しか対象にならないことには注意が必要です。
まとめ
不動産投資は、他に本業がある人でも簡単に始められます。
ただ、不動産投資を行うと確定申告が必要になるため、二の足を踏んでいる方もいるかもしれません。
確定申告が必要な場合は、税理士に依頼することで簡単に申告を行うことができます。
ただ、税理士選びは非常に重要なので、慎重に行うようにしましょう。
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