証拠はなぜ重要?有効性の高い証拠の残し方と、状況証拠・証言の有効性

日常生活の中では、証拠を取っておこうと意識することは少ないですが、何らかのトラブルに巻き込まれた時に、証拠があれば有利になることが多いですね。

裁判でも証拠が問題になることが多々ありますが、どんなことが証拠になるのでしょうか。

普段から気を付けておけることはあるのでしょうか。

なぜ証拠は重要なのか?

何かのトラブルに巻き込まれた時、証拠があれば、自分が有利になることがあります。

どんな時に証拠は効果を発揮するのでしょうか。

ビジネスにおける証拠

ビジネスにおいては、様々な契約を行いますし、人を雇用することもあります。

契約する時には契約書を作成しますが、その契約書が証拠のひとつになります。

たとえば、取引先と契約内容について、「言った」「言わない」のトラブルや、相手が支払をしないなどのトラブルに遭った場合にも、契約書があれば、どういう取り決めだったのか、いつ支払うと約束したのかなどを、契約後でも確認することができます。

書面や録音など、客観的に分かる証拠があるとトラブル防止に役立ちますね。

プライベートにおける証拠

仕事だけでなく、プライベートでも証拠は役立ちます。

たとえば、よくあるのが浮気の証拠です。

裁判で、相手とのメールのやりとり画面が提出される、ということも、実際あります。

浮気だけでなく、DVやモラハラなどの場合も、言動の録音などの証拠があれば、裁判では有利になることがあります。

仕事でも家庭でも、証拠があると優位になれる場合が多く、その有無が重要になってきます。

証拠は何を・どう残すべき?

証拠は重要な役割を果たしますが、どんなものを残しておけばいいのでしょうか。

書面の証拠

証拠は、第三者が見ても、明らかにしたい事実がはっきり分かるものが効果的です。

契約書などの書面での証拠は、第三者にも分かりやすいですね。

たとえば、入出金記録や手書きのメモ、メールでのやりとりなども、印刷すれば証拠として有効になる場合もあります。

また、写真などもプリントアウトすることで、その時の様子を誰でも見ることができ、証拠のひとつになりますね。

トラブルになりそうな場合、あるいは、トラブルを予防しておきたい場合は、あらかじめ取引内容に関する書類を保存しておくと、後々証拠として役立つ可能性があります。

記録の保存期間は、法定の保存期間があればその保存期間、あるいは、取引が無事に終了し、トラブルが起こる可能性がなくなるまで、保存したおいた方がいいでしょう。

録音や録画データ

会話の録音や防犯カメラの録画データなども、証拠として役立つことがあります。

刑事事件などでも、防犯カメラが調査されることがあるように、動画も証拠になります。

書面の証拠と合わせて保存しておくと証拠の効果が高くなる場合もあります。

状況証拠・証言の有効性

状況証拠や証言も証拠として有効なのでしょうか。

状況証拠や証言も証拠のひとつ

状況証拠も場合によっては、証拠のひとつになります。

証言も証拠になりますが、人によって左右されるため、書面や録音などと違って、あまり有効でないケースもあります。

裁判で証言を証拠にする場合には、証言者本人を裁判に呼んで、実際に話してもらいます。

しかし、話が二転三転してしまうと、その証言の信頼性が失われてしまう可能性もあります。

逆に、一貫性がある信頼性の高い証言であれば、とても有効になるケースもあります。

証言以外の証拠と組み合わせて

状況証拠や証言も証拠として有効な場合もありますが、証言の信頼性が失われてしまった場合などは、別の証拠が必要になってきます。

書面などの証言と組み合わせた方が、証拠としてはより有効になります。

重要となる様々な証拠

ビジネスでもプライベートでも、様々な場面において、証拠があると自分に有利になることがあります。

契約書などの書面では、客観的にどんな内容だったのかを確認することができ、万が一争いになった場合に、証拠能力を発揮します。

録音や録画も、その時の状況を現す重要な証拠になります。

一方で、状況証拠や証言も証拠として有効ですが、人によって証言の信頼性が揺らぐ場合もあり、書面などの証拠と合わせて、準備しておくことが大切です。

こうした録画映像の用意には弁護士の力が有効なので、何かトラブルに巻き込まれたら、弁護士に相談されることをおすすめします。