代表社労士2人の対談

今日はベンチャーサポート社会保険労務士法人の代表社労士の門山さん、西村さんの2人のお話を聞いていきます。よろしくお願いします。

よろしくお願いします!

よろしくお願いします!

 

他の社会保険労務士事務所とベンチャーサポートとの違いはなんですか?

他の社会保険労務士事務所との違い。ベンチャーサポートの特徴ってずばり何でしょうか?

やっぱり創業支援という所でしょうね。お客様がみなさん起業家ということです。

起業家相手だと、社労士の業務内容がなにか変わるのですか?

たとえば社会保険の新規適用手続とか就業規則作成の仕事がたくさんあります。

就業規則をゼロから作るお手伝いをする社労士事務所って基本あんまりないので。でもベンチャーサポートでは、ほぼ全部の会社でゼロから作るお手伝いをしています。

新規適用とか就業規則の作成は、楽しさとかやりがいを感じられる仕事なんですか?

手続き自体は大変ですよ(笑)ただ、大きな魅力が2つあると思っていて。

スタートのこの手続きから一緒にお手伝いをすると、経営者のビジネスパートナーになれるんですよ。経営者と直接やりとりできて、二人三脚の立場にたてるという魅力があります。

もう一つの魅力は、経営者も労働法とかについて詳しくない状態からのスタートなので、こういうリスクに気をつけましょうとか、選択肢が3つありますがこの方法がお薦めですよ、などこちらが提案していける仕事ということです。

定形の仕事の依頼を処理するだけじゃなく、こちらから提案することも仕事に含まれるという魅力ですね!

そういうことですね!

逆に言うと、普通の社労士事務所だと「新規適用・就業規則はすでに出来ている」「経営者じゃなく人事担当者とのやり取り」「提案するのではなく定形の仕事だけ依頼される」ということですか?

全部がそういう事務所と言うつもりはないですが、古くて大きな事務所はそういう所が多いと思いますね。実際、私が以前勤務した事務所とかもそうでした。

経営の一貫である人事・労務の相談をするという形じゃなくて、いわゆる事務作業としての関わりという感じですね。

事務作業としての関わりというと?

従業員が入社したという連絡が来て、書類も一式全部送ってきて、受け取った書類の手続きをただ進めるだけ。

他には、従業員を解雇することになっても、過去の経験をもとに社労士に相談せずに対応しちゃったりします。事前相談はなく事後報告があるだけで、後処理をお願いしますという依頼になるのですが、そもそもその対応が正しくない場合も多々ありますね。

なるほど。過去の経験値があるので社労士にわざわざ聞かないということですね。それが、ベンチャーサポートだとどういう関わりになりますか?

いろいろなトラブルが起きたら、その都度相談の電話がかかってきます。

「この人、採用したほうが良いかどうか教えて」とか、「産休を取らせてと言われたけど、どう対応していいかさっぱり分からない」とか、トラブルですらないような相談も多いです。
初めてづくしなので、一個一個丁寧に不安を取り除きつつ、法律に則った経営者としての対応や考え方をお伝えしていきます。

 

社会保険労務士のコンサルティングってどういうこと?

西村さんから、ベンチャーサポートの仕事内容の違いについて何かありますか?

僕がいつも話すのは、社労士事務所のコンサルって何をするのかということですね。

社労士事務所の労務コンサルって言ったら、普通はなんとなく難易度の高い、会社とスタッフ間のトラブルとか、歩合給の組み方とかの相談提案をイメージしやすい。

けど、ベンチャーサポートがやる労務コンサルはちょっと違って、社長は人を雇いますっていうところから、雇ったらじゃあ給与を決めましょうとか、労働時間決めましょうっていう内容ですね。

採用にあたっては、どうやって面接したらいいかとか、どうやって採用したらいいかみたいなフローの相談もあります。

なるほど。コンサルティングというよりは、経営の人事の面をゼロから伝えていくような感じですね!

そうですそうです。で、ベンチャーサポートの社内でも、(ベンチャーサポート社会保険労務士法人の)求職者に対する面接のやり方を伝えたり、面接官をやってもらったりもしますので、その経験が、お客様へのアドバイスにも活きると思います。

自分たちが自社でやってることを、社長に伝えられるってことですね。

そうですね。

社長からしたらこういうのって意外にどこに聞いても教えてくれないし、労働基準監督署とか年金事務所行っても、それはあなたがやることですっていう風に即答されちゃうんで、困るんですよね。

失礼かもしれませんが、そういうゼロから基本のやり方を伝えていくことって、社会保険労務士の知識面からすると、むしろ低レベルでやりがいも小さいと感じる人はいないですか?

そう捉える社労士もいるかもしれないですけど、でもたとえば面接ひとつ取っても、めちゃくちゃ難しいじゃないですか?面接って。

そうですね。何分使うか、どんな内容を話すか、どういう印象を与えるか、自由すぎて難しいと感じます。

面接で相手が何をやりたいか、何に興味を持ってて、どこを刺激すれば本音を引き出せるかのヒアリング能力も必要だし、相手に合った自社のアピールもしておかないと内定辞退されたらいけない。これって相当難しくて。

だから、人に関わる業務ってやることはシンプルでも、やり方はすごく難しいんですよ。常に考えてより良くできるように工夫を続けるしかなくて。だからコンサルと言っても、自分の考えを伝えてヒントにしてもらう所までですね。

なるほど。人事労務、面接だから人に関わる部分だけど、法律を出してくるというよりは、経営アドバイスに極めて近い感じですか?

そうですね。だから、複雑な法律は使わないけど難易度は高いですよ。そこに面白みと価値を感じられるかがベンチャーサポートに合うかどうかの基準になりそうですね。

世の中の社労士事務所が手がけているのは法律のほうなんですよ。僕らみたいなコンサルって絶対してないはずで。

どちらもカンタンではなくて、ようは深堀りして突き詰める方向の違いが事務所の特徴になってるということですね。

 

ベンチャーサポートのスタッフに身につけて欲しい感覚

ベンチャーサポートに入社したスタッフには、どういう風な教育をして、どう成長してもらいたいと思ってますか?

ベンチャーサポートが大事にしているサービスを体現できるスタッフに成長させたいですね。

ベンチャーサポートが大事にしているサービスとは?

さっき「複雑な法律は使わないけど難易度は高い」と言った部分で。創業時の労務コンサルっていうところと繋がるんですが。

たとえば普通の社労士事務所だと、手続きやって終わりみたいなイメージなんですね。誰かが入社しました、その人の年金手帳・名前教えてください、これで手続きします、終わります。退職手続きも同じように、離職票書いて、終わりました、ご本人に渡し下さい。で終わるんです。

まあ、ベンチャーサポートでも同じような手続きは当然やってますよね。

はい、手続きはもちろん本業なのでやるんですよ。当然。

ただ、まずその前にその連絡を受けたら「え!?●●さん辞めるんですか?理由は?社長、引き止めたんですか?」こういう会話ができるようになって欲しいんです。経営者の方と。

なるほど。会社にとって大事な人が抜けると、経営に響くので困りますもんね。

そう。代書屋になってたら、なかなかこの一言は出ないです。経営者のビジネスパートナーとして、信頼しあえる関係性が作れていることも大事です。

引き止めのためにお給料上げる提案をするとかしないとか、その辺もとても難しい判断ですけど、アドバイスできることはありますからね。

確かに、踏み込み度合いが全然違いますね。事務処理の域を超えてます。

未経験で入社すると単なる手続きの代行屋になりがちなんですよ。初めは余裕がないから仕方ないんですけどね。

ただ、深掘りしていけば、会社経営のコアな所までたどり着くことができる職業なんです。それができるかどうかは自分次第なんですよ。でも、そうしている先輩がいると知れば、やり方を聞けますからね。それがベンチャーサポートの良い所だと思います。

「わかりました手続きしときますね」って言うこともできるし、「なんであの人辞めたんですか?」って聞くこともできる。

そうです。その差が自分次第だということに一番気づいて欲しいですね。

 

ベンチャーサポート社会保険労務士法人のウリ (教育体制と役割について)

最後に、一番伝えたかったであろうベンチャーサポートのウリをお伺いしますね(笑)

ちなみに求職者の方がよく魅力を感じるという3号業務※って今の話と絡みます?全然絡まないですか?

※社会保険労務士の3号業務とは … 社会保険労務士の業務として1号・2号・3号と区分されることがある。社会保険労務士法2-1-1等「労働社会保険諸法令に基づく行政機関等に提出する申請書、届出書その他の書類の作成、提出等の業務」が1号業務。同法2-1-2「帳簿書類の作成事務」が2号業務。3号業務は「労務管理等の相談」であって、いわゆる「コンサルティング」です。1号・2号は社会保険労務士の独占業務であるのに対し、3号は独占業務ではありません。

3号業務って広くて、ちゃんとした定義もないんですよ、そこまでは。なので今の話も絡みますね。

世の中で言われる3号業務と、さっきの経営によったアドバイスは少しニュアンスが違いますね。

では、ベンチャーサポートは3号業務はやるんですか?多いですか?

やるやる。めっちゃやります。さっき話したのはベンチャーサポートの特徴として強く出ている部分であって、社労士的な3号業務の仕事も多いです。

とくに、私自身の経験と照らし合わせても、ベンチャーサポートの良い所は3号業務もしっかり先輩に教われるという所ですね。

他の社労士事務所は教えてくれないんですか?

全部丸投げで、全部自分で調べながらやらないといけない事務所か、もしくは、3号業務、就業規則、助成金などの面白い部分を全部所長がやって、自分は全然やらせてもらえない事務所に極端に分かれるんですよね。

3号業務を所長だけがやる事務所だと、自分は事務作業だけをずーっと延々やることになるのでスキルアップできないんです。

なんとなく想像がつきますね…。

でも、ベンチャーサポートはまずちゃんとした教育体制があって、先輩のを何度か横で見ながら3ヶ月とか経ったあと、じゃあやってみるかと任せるようにしています。もちろん、任せた初めの数件はミスがないように完全に先輩がフォローします。

その間に、実務だけでなくお客さんとの上手なやり取りの方法なども学んでもらうようにしています。

良いとこどりってとこですね。責任感も養えるし、聞いたらちゃんと教えてもらえる。

結局、緊張しながら自分で責任もってやってみないと、覚えられないですからね。必死になって初めて身につくと思います。それを荒療治にならないようにフォローしながら経験してもらえたらな、と思っています。

それは新人スタッフにとっては安心ですね。

後輩がどんどん入社してくるので、自分も先輩になって色んな業務を教えていく。それをどんどん任せていく。そうやって、組織づくりの上流の部分=リーダーが何をやっているのかまでを徐々に見せていくと、その社内での経験がまた、お客様への教育や採用のアドバイスにも活きてくるんですよね!

良いこと言いますね(笑)

西村が言った、ベンチャーサポート自体が成長企業で人が増えているってことが本当に勉強になるんですよね。

今、ベンチャーサポート社会保険労務士法人は全国7拠点で100名以上の組織ですが、年間1支店くらいのペースで増え続けていて、やる気がある人にはいろんな役割を任せて学んでもらうようにしています。

役割がたくさんあるから、今から入社した人にも活躍のチャンスが十分あるということですね。

そうです!

お客様の話に戻りますが、経営者って起業当初はヒトの問題より、税金の問題のほうが悩むことが多いんですが、事業が軌道にのってくると、絶対ヒトの悩みにぶち当たるんですよね。役員に裏切られたり。大量離脱されたり。

そういうリアルな経営の悩みを知っている労務士は、本当に経営者に必要とされるプロだと僕は思いますね。そんなスタッフを揃えたいです。

なるほど。門山さんが代表者メッセージで語っている「代書屋じゃなくて経営者のパートナーになる」というのはこういう深いメッセージがあったわけですね。

いいとこで思い出してくれましたね(笑)ほんとにそうなんです。そういう強いメンバーがたくさん揃っている事務所になるように、採用も教育もしていきたいですね。

分かりました!いいお話が聞けました、ありがとうございます。

こちらこそ、ありがとうございました。

ありがとうございました!

 

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