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最終更新日:2022/6/13

個人向け銀行融資とは?申し込む際におさえておきたいポイントとは?

税理士 鳥川拓哉
この記事の執筆者 税理士 鳥川拓哉

ベンチャーサポート税理士法人 税理士。
大学を卒業後、他業種で働きながら税理士を志し科目を取得。
その後大手税理士法人を経験し、現在に至る。

PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-tori

はじめに

みなさんは銀行から融資を受けたことがありますか?

中には現在銀行融資を返済しているという方もいらっしゃるでしょう。

実際に銀行融資を検討する方は多いかと思いますが、個人なら住宅購入、教育資金、マイカー購入・・など、借り入れの理由は人それぞれです。

ここでは銀行融資を受ける際におさえておきたい、個人向けに絞った銀行融資の種類やおさえておきたいポイントなどをご説明しますので、ぜひ今後のご参考になさってみてください。

個人向け銀行融資とは

個人向けの銀行融資のもっともポピュラーなものに住宅ローンがあります。

住宅を購入する場合、全額自己資金で購入できる方はそう多くはないはずです。

このように、銀行融資には担保が必要なものが多いです。

また、所有する不動産を活用したりするために銀行融資を利用する人も増えています。

いずれにしても有担保融資となり、担保として挙げられるものに土地建物の他に預金債権や有価証券、指名債権などが挙げられます。
担保ありの銀行融資の場合、特徴としては融資期間が長期間になること、借り入れ金額が大きいということなどがあり、融資されたものが不良債権になった場合、債権回収のために売却されることになっています。

次に、担保が必要ない銀行融資にマイカーローンや教育ローン、ブライダルローン・・などがあります。
どのローンも使いみちが明確で金利も比較的低くなっています。

さらに、最近よく利用されている個人向けカードローンは使いみちが自由な個人向けの銀行融資です。
この個人向けカードローンは銀行融資で個人向けのものの中で金利が比較的高いものだと言えます。
カードローンの特徴としては融資期間が短期間で金利が高めなことがありますが、非常に利便性が高いので最近利用する方が急増しています。

個人向け銀行融資の最大のメリット

銀行融資の最大のメリットは総量規制がないことです。
この総量規制とは年収の3分の1を超える借り入れができない・・というもの。
たとえば、年収が600万円の人がいるとしましょう。
この人が消費者金融などで融資される金額は200万円まで・・ということになります。
つまり、600万円×3分の1=200万円という計算になります。

銀行融資の場合、この総量規制の決まりがないため年収の3分の1を超える融資を受けることが可能です。

ですので、他の金融機関からすでに借り入れがある方で、たとえば消費者金融などから融資が受けられない場合でも銀行融資なら借り入れを受けられる場合もあります。

銀行融資を借りる際押さえておきたいポイント

さて、個人向け銀行融資の種類についてご説明したところで、いざ銀行融資を受ける際におさえておきたポイントをご紹介しましょう。
これらを押さえておけば、よりスムーズに銀行融資を受けられる可能性が高いです。

いくら貸して欲しいか明確に

よく銀行融資を受ける際、いくら借りられるのか、できればたくさん借りたい・・などと言う人がいますが、これは絶対にやめましょう。
これをやってしまうと、無計画で資金がないのでとりあえずお金を貸して欲しいととられてしまう可能性が高いです。

そもそも銀行融資を申し込むということは収入だけでは生活できないということであるからこそ、何に使うのか、どういう理由なのか、どうやって返済していくのか・・ということを明確にする必要があります。

もちろん、銀行で融資を申し込む場合、金額は500万円などと具体的な数字を伝えましょう。

返済計画を明確に

当然のことですが、銀行としては貸したお金が間違いなく返済してもらえるかどうかに重点を置きます。
なぜ銀行融資が必要なのかを説明できたとしても、どうやって返済していくのか 説明できないという人は意外と多いはず。
返済計画をはっきりさせることで融資してもらえる可能性がぐんと上がります。

複数の銀行に申し込みをする

銀行融資を申し込む際は1つの金融機関だけでなく、いくつかの銀行に申し込むようにしましょう。
銀行の内部基準はそれぞれの銀行によって違っており、かなり厳しいと言われています。
その基準を満たしていないと銀行融資を受けることはできません。

ただ、その融資の基準は非公開となっており融資を受ける側は知ることはできないので、融資を申し込んだ側が審査に通ったかどうかで知る方法しかありません。

銀行融資の基準を守るのは当然ですが、基準は銀行ごとに違っているので、ある銀行では融資が下りなくても他の銀行ではおりる・・というケースがあり、融資を受ける側の評価も違ってきます。

さらに、時期によって自分の情報が変わってくる場合があります。
過去どういった金融状況にあり、どう対応したのか融資される側の評価が基準となります。
過去に債務があったことがマイナスとはならないものの、その債務に対しどう対応したのか、たとえば、延滞や踏み倒したりしていないか・・をチェックされ、あれば評価はマイナスになります。

ただ、かなり過去にそういった延滞があった場合も、その後現在まできちんと返済しているようなら評価は回復するので安心しましょう。
基本的に延滞を解消して最低3か月は銀行融資の申し込みをしても評価は下がったままだと言われているため注意が必要です。

あくまでも、銀行の審査基準はこちらからは分からないため根拠はないですが、少し待った後で融資の申し込みをした方がより好条件で融資が受けられる可能性が高いのは当然です。
さらに、銀行融資の申し込みをすると、現在の借り入れ状況についても評価されることになっており、大きな借り入れをしているのにさらに銀行融資を新たに申し込む場合は計画性の有無について疑問を持たれても仕方がないでしょう。

たとえ多額の借り入れがあっても延滞なくきちんと返済している場合、それは逆に信用となることが多いです。

まとめ

銀行融資とはどういったものか、銀行融資を受ける際におさえておきたいポイントなどをまとめてみました。
誰でも一生に1度くらいは銀行融資を申し込む機会があるはずです。
今後もし銀行融資に申し込むことがあったら、ここでご紹介したことを思い出していただき役立てていただきたいです!

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