法人税務から相続税務に転身してスキルアップ
今回は銀座オフィスの石塚さんにインタビューさせて頂きます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
石塚さんは、ベンチャーサポートグループの「税理士法人」から「相続税理士法人」に転籍された方なので、グループ内の異動で新しくスキルアップできるというテーマについてお伺いしたいと思います。
はい、よろしくお願いします。
まず、ベンチャーサポートにはいつ入社されましたか?
2019年なので、5年くらい前ですね。
大原の専門学校で税理士コースに所属していて、卒業後の最初の就職でベンチャーサポートに入社しました。
その後、相続税理士法人に異動というか、転籍したのはいつの話ですか?
入社して4年間まるまる法人税務をやって、2023年の秋から相続税務に移りました。
転籍は自分から希望したのか、会社に配属されたのか、どちらですか?
自分から希望しました!
なるほど。それはどうしてですか?
もともと大原簿記専門学校で相続税の勉強をしていたので、いずれはこの知識を活かして実務も経験してみたいと思っていました。
そもそも、希望すればグループの別法人に行くことができるというのは前例となる方がいたのでしょうか?
そうですね。僕よりもかなり先輩で1人、税理士法人から相続税理士法人に移ったのを知っていたので、希望するだけしてみようと思って税理士法人のオフィスリーダーに相談してみました。
なるほど。それを伝えた時のオフィスリーダーの反応はどうでした?
「いいよ!ぜひ」という感じで言ってもらえて、めっちゃ嬉しかったですね。
そうなんですね!
それを伝えてからどれぐらいの期間で実際に異動しましたか?
5月に希望を伝えて、9月から相続に移ったので4ヶ月程度かかりました。法人顧問のお客様を丁寧に引き継ぎたかったので。
ちなみに移ったと言っても、もともと同じビルの同じフロアで一緒に働いていたので、通勤などは一切変わらず、席替えして仕事内容も変わったというだけです(笑)
石塚さんだから希望が叶えられたのか、誰でも異動とか転籍を希望すれば叶えてもらえるのか、どっちなんでしょうね?
僕だからということはないですが、誰でもすぐに希望を聞いてもらえることはないと思います。
ここは求職者の方にとって大事だと思うのでしっかり説明しますと、まず異動と転籍で話は変わります。
家庭の事情があってオフィスの異動を希望する。これはほぼ確実に希望が通ると思います。
そうですね。もともとベンチャーサポートは希望勤務地以外の他府県への異動・配属はしていませんし。
逆に、家庭の事情で引っ越す場合、退職してしまうよりも継続して在職してもらうほうが会社にとってもスタッフにとっても嬉しいので、その場合は希望通りになるでしょうね。
次に、僕のケースと同じ転籍です。
自己分析をするに、法人税務で丸々4年経って、一通りの業務をすべて経験して自分の業務はもちろん、同僚や後輩のフォローもしてきたからこそ、自分のわがままも聞いてもらえたのではないかな?と思っています。
たしかに、法人税務で例えば1,2年しか経験していないスタッフの方が転籍を希望しても、「まずは法人税務をきっちり身につけてから」とアドバイスされるように思いますね。
もちろん、そのスタッフのこれまでの努力値や仕事内容にもよりますが、この仕事は1年で1サイクルという性質があるので、少なくとも3年ぐらいは経験しないと血肉にはならないように感じます。
はい。もっと言えば4年、5年でもこの業界ではまだまだ新人扱いされてもおかしくありません。しかし、そこまで待っていられないと思い立って相談したというのが経緯です。
さきほど、相続税も勉強したことがあるから転籍を希望したという話がありましたが、自分のキャリアプランみたいなことも理由としてはあったのでしょうか?
そうですね。もちろん、法人税務を極めて、もっともっと難しい案件を経験していくという選択肢もあったとは思いますが、僕の担当する経営者のお客様から、経営を子どもに移していきたいという相談を頂くことがちらほら出てきまして。
事業承継のことですね。
はい。そういう相談を受けると、自分では分からないので、相続税理士法人のスタッフの方に同席してもらって、そのスタッフからお客様に案内をしてもらっていたんですね。
なるほど。事業承継の質問にも的確なアドバイスができるように成長したい、知識と経験を身につけたいと思ったのですね。
はい、そうですね。そうすれば結局、相続税の知識経験が増えて自分のスキルアップに繋がるとともに、法人税務にも活かせる経験になると考えました。
わかりました。
転籍するにあたって、一緒に働くスタッフなどの不安はありませんでしたか?
相続税理士法人のメンバーは、同じフロアで働いていたのですが、初めて会話する方も多く、多少の心配はありました(笑)
ただ、前述したような経営者からの相談があったときに、相続税務の方と連携する機会やたまに一緒にランチを取る機会もあったので、普通に話せる方も何人かいて、それは安心でした。
働いているスタッフの年齢層は一緒ぐらいですかね?
はい、年代的には一緒ぐらいの方が多いです。
なのでどちらかというと人より、業務面での不安が大きかったかなと思います。
なるほど。
相続税理士法人に転籍した後、どうやって仕事を教わりましたか?
知識面は担当者(日々お客様と直接対応するスタッフ)が色々教えてくれて、実際に手を動かしていく作業面はアシスタント(担当者をサポートする内勤スタッフ)に逐一教えてもらいました。
なるほど。仕事はどうでした?最初はけっこう戸惑ったりしましたか?
はい。やっぱり法人税務と全然違うなっていう、もともとの印象のとおりでした。
法人税務だと、もちろん会社にもよりますが、2年目以降は2周目という感じである程度パターン化されてくることが多いのですが、相続税は毎回、ご家族ごとに内容がまったく違うので、戸惑いつつも面白さも感じています。
どれぐらいの期間で、ようやくちょっと相続税務の仕事に慣れたかなと感じましたか?
準備作業ということなら、約2ヶ月ぐらいですかね。
それでも、ちょっと高額な財産の方や、複雑な不動産をお持ちの方などはまだまだ苦戦していました。
準備作業に慣れてきたら、次は財産評価にチャレンジする感じですか?
はい、その頃から土地の評価をやらせてもらえるようになって。
土地評価が一番相続税らしい仕事というか、その知識・経験だけで何百万円、何千万円と評価額が変わるので、緊張感もありながらお客様のためになるという実感のある業務でしたね。
お客様の前に出て自分が話すようになったのはいつからですか?
転籍して、3ヶ月か4ヶ月が経ったぐらいの頃ですね。
それまでにもお客様との面談はあったのですか?
はい、先輩が話すのを横で聞いていました。たまに頑張って会話に入ったりしながら。
お客様に報告したりするのはもう慣れましたか?
そうですね。もともと法人税務のほうでもそういうシーンは多かったので。
ただ、慣れてきた今でも複雑な案件は複雑ですね。お客様から突っ込まれて自信がないようなときは先輩に同席してもらいます。
法人税務と相続税務の仕事の共通点ってありますか?
はい。やっぱり目の前のお客様のために何ができるかな?と考えるところは全く同じですね。
専門的な内容なのでご本人は分からない、でも自分は理解できていて、じゃあそれをこのお客様にどう提案したら喜んでもらえるかな?と考えることは以前と変わってません。
逆に、法人税務と相続税務の仕事の相違点はありますか?
一番大きく感じるのは、法人税務が同じ会社の申告を毎年するのに対して、相続税務ではその方の申告は1回きりで終わりということです。さらに相続税のほうが納税額が大きいことが多い。
万が一ミスをしてしまった時の、失点の挽回が難しいので、より慎重にしないとということは強く感じています。
ありがとうございます。
他に、客層などで違いはありますか?
そうですね。法人の経営者は若い方が多く、相続人の方はご高齢の方が多いです。
経営者は税務の知識や理解度も高い方が多いですが、相続人の方は何も知らないような方も多くすべてが僕任せになってしまうようなこともあります。
どちらが難しい易しいとか、やりやすいということはないですけどね。
会話する時にはそういう特徴を踏まえて、かける言葉を変えたりはしています。
自分自身の成長を求めて相続税理士法人に転籍したわけですが、現時点での感想はいかがですか?
そうですね。現時点でもすでに、自分的にかなり成長できたなっていう実感はあります。
今、事業承継の案件にも関わっているんですが、配当金を出しておけば相続税の節税にもなるといった、以前の自分ではまったく知らなかったことも提案できるようになっていますね。
税金の奥深さをより感じるようになりました(笑)
自分のスキルとは別に、ベンチャーサポートという会社のことについて何か新たな発見とかはありましたか?
あ、それは大きいですね。
法人税務の時よりも、司法書士法人や行政書士法人、不動産事業部や保険事業部などよりベンチャーサポートグループのたくさんの方と絡む機会が増えました。
グループ間のコミュニケーションは相続税務のほうが多いですよね。
はい、すごく増えましたね。
そして、より一人のお客様のお悩みに対して、士業が連携して動いてるグループなんだなということを感じるようになりました。相続自体、税金以外にも色んな悩みを抱える方がいますので。
ありがとうございます。では最後に、これを見てくれている求職者へのメッセージを頂けますか?
はい!ベンチャーサポートは法人税務も相続税務も、若い人にチャンスがたくさんある会社です。
自分自身、入社して1年半しか経っていない頃にチームリーダーを経験させてもらったり。お客様に納品するようなものでない限り、社内のことでは失敗しても全然OKという感じです。
一生懸命仕事に向き合えば、それをきっちり評価してもらえますし、今度は自分のやりたいことにも挑戦させてもらえる。まだ自分が何に向いているのかハッキリ分からないけど、とにかく成長し続けたいという人には、専門性を磨けるピッタリの環境だと思います。
熱いメッセージをありがとうございました。
ありがとうございました!
石塚さん