2人の代表弁護士が目指すもの。
それは、業界の慣習を取り払った新しい弁護士事務所。
今日はベンチャーサポート法律事務所の代表弁護士、川﨑弁護士と福西弁護士に「ベンチャーサポート弁護士法人はどんな弁護士事務所なのか?」についてお話をしていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ではまずは、お2人から見て今の弁護士業界はどう見えていますか?
弁護士の世界に関わらず士業全体のことかもしれませんが、元々この業界は職人の世界ですよね。
資格を取って、他の先生のもとで修業を積み、技術や知識、ノウハウを身に付けていずれ独立して、自分の城を持つ。これがよくある士業の世界の形だと思うんです。
でも、今の時代はこのやり方ではビジネス的に厳しいなと。特に若い世代である、私たちは思います。
そうですね。やはり一昔前と違って弁護士業界も激動の時代です。
たとえば集客面も、インターネットやSNSで弁護士を探すのが当たり前になってきています。
比較もされますし、高い広告費もかかります。
こういう時代になってくると、今までの「先生のもとで修業して独立」という方法が難しくなってきました。
なるほど、弁護士業界も大きな変化の時代なんですね。
この変化にどう対応していきますか?
複数の弁護士が集まって組織化することが必須だと思いますね。
1人の弁護士ができることは限られていますから。
でも集まったらそれでOKというわけではなくて、弁護士の間で具体的に役割分担が必要だと思います。
普通の弁護士事務所でも「パラリーガル」と「弁護士」と言った役割は分かれていますが、弁護士の中で役割を分けることは、なかなかできていないんじゃないかと思っています。
たとえば「集客に関する責任者」「教育に関する責任者」「スタッフをまとめる責任者」などです。
自分が得意なこと、自分にしかできないことと、自分が苦手なことを明確に分けて、苦手なところは人に任せて、得意なところは引き受けるという役割分担が重要だと思います。
ただし、弁護士としての能力を高めることは当然です。
そこは時代が変わっても絶対必要です。
そうですね。弁護士としてのスキルは絶対に必要ですね。ただ、スキルがあれば自然とお客様の依頼が入った時代は終わりました。
サービス業としての弁護士業を目指し、いろいろな能力を持った人が集まって、得意分野を活かして、特徴のある事務所を作らないといけないです。
こういった組織の形を作るためには、代表弁護士がすべてを決めるような従来の「先生+いそ弁」の形では不可能ですね。
そうですね。弁護士がずっと長く一緒に働きたい、と思える事務所にしないとダメですね。
そもそも「いそ弁」という考え方そのものが古いと思います。
長時間労働や、低い年収は弁護士の世界ではよく耳にしますが、そこから変えていかないといけない。
日弁連が出している弁護士白書を見たら2006年には1200万だった弁護士の所得は、2018年には650万になっていました。
こういう時代なので、30代くらいの若い弁護士は意識から変えていかないと、事務所の経営が難しいでしょうね。
どうやって「高い給与」や「良い労働環境」を作るかを考えないと。
友人の弁護士に聞いても2~3年のうちに転職する弁護士がたくさんいます。
給料が安かったり、労働時間が長かったり、中にはボス弁のパワハラで退職を決めたという人もいます。
事務所に長く在職して働いても、将来が見えない。
労働環境が恵まれている人は少数派なのかもしれません。
弁護士業界の労働環境が厳しい背景には、集客の問題もあると思うのですが、そのあたりはどう感じてますか?
弁護士は、基本的にはリピーターがつくビジネスではないですよね。それだけ頻繁に法律トラブルに見舞われる人も少ないので。
仮にトラブルが起きても、敷居が高く感じられるのか、気軽に相談が来るわけではないですし。
そこですね。なかなかお医者さんのように「風邪を引いたからちょっと病院に」のようにはいかない。
「トラブルが起きたからちょっと弁護士に」とはならないです。
相談の数が少ないことと、リピートで安定した顧客が付かないことが、弁護士事務所立ち上げ時の課題です。
朝会やロータリークラブに行っても、士業ばっかり。士業同志の知り合いは増えるけど、顧客獲得にはつながらないです。
でも、ベンチャーサポート法律事務所の強みになるのが、正にここなんですよね。
継続した顧問先が付きやすいこと、安定して相談が入ること。
そうですね、ベンチャーサポート税理士法人が、顧問先が8000社ありますし、相続税の相談も年間で3500件、相続税申告で年間1000件以上あります。
そこからもたくさんの法律相談が生まれますし、顧問契約も取れるというのは、大きな強みです。
こういった環境は、独立したての弁護士事務所では考えられないことだと思います。
でもこの環境を自分たちのために使ってしまったら意味がない。
安定した経営基盤を、高待遇という形で一緒に働く人に還元すること。
ここがあって、はじめて新しい形の弁護士事務所が目指せるなと思っています。
弁護士法人と税理士法人の関係性はどんな感じですか?
すごく仲がいいですよ。すぐに情報共有ができる関係で仕事をしているというのもありますが、
お客様対応などで大事にしていることが同じですので、仕事上のストレスも少ない。
そうですね、仕事に対する考え方が同じだなと思いますね。
税理士法人のスタッフと食事に行ったりすることも多いんですけど、サービス業としての士業がどういうものか、
そういう話をよくしますね。
サービス業っていうと、「お客様は神様」みたいな対応をするという誤解があると思うんですが、
士業ではそれは違いますよね。あくまで「できないことはできない」と、はっきり伝える必要がありますし。
お客様への伝え方が大事になりますね。
頭ごなしに「それはダメです」という伝え方をすると、「誰の味方なんだ?」となる。
あと、相談をされたときに相談者の不安な感情に敏感になれるかも大事です。
上から目線の先生業ではなく、お客様の不安や喜びに同じ目線で答えて、伝え方も柔らかく伝える。
これが士業のサービス業ですね。
あとは質問に対するレスポンスの早さとか、すぐに返事できないときにはどう対応するかとか。
対応のスピード面も重要視しています。
あくまで、お客様が不安や不快にならない対応を心掛けるというのを大事にしていく。
サービス業としての弁護士業、これを徹底しています。
普段からの意識をしないとダメです。
電話やメール
ちなみに社内では、呼び方にベンチャーサポートでは「先生」と付けない。
「福西さん、川崎さん」と呼んでます。
社内で「〇〇先生」っていうのは、無理なお願いをするときくらいですね(笑)
最後に、ベンチャーサポート法律事務所に就職を考えてる方に一言お願いします。
まだまだ出来立ての白紙の弁護士事務所です。
今日の対談を読んでもらって「なんだかおもしろそうだ」と思ってもらえる方に是非来てもらって、
一緒にワクワクしながら働ける仲間を増やしていきたいと思ってます。
待遇面も収入や労働時間面で良い環境を作っていきたい。
まだまだ発展途上ですが、一緒にこういう会社を作っていって、
毎日仕事が楽しいと思える会社を作っていける方に来てもらえると嬉しいです。
川﨑さん
福西さん