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初めての相続で不安な方へ

土地の遺産分割を行う際に必要な手続きを教えてください。

私の父は、私の祖父から先祖代々の土地を相続し、アパートや駐車場をいくつか経営しています。
その父も高齢になってきたため、そろそろ相続対策や遺産分割に対する備えをしておいてほしいと考えるようになり、両親や私の弟を交えて話をするようになりました。
しかし、父は前回の相続の時の記憶があるのか、「税理士に任せておけば大丈夫」というばかりで、真剣に話をしようとしてくれません。
本当は遺言書を作成したり相続対策をしてほしいと思っているのですが、私自身、相続や遺産分割に関する知識がまったくないため、アドバイスをすることもできず不安しかありません。
土地の遺産分割を行う際に重要なポイントについて教えてください。

専門家の解答

土地の遺産分割を行う際には、どのように相続人全員が納得する遺産分割ができるかが重要なポイントです。
特に土地は1筆あたりの評価額が高額になるうえ、土地によってはその評価額や収益性が異なるため、相続人どうしで遺産分割をめぐる争いになりやすいのです。

土地を遺産分割する際にすべての相続人が納得のいく分割を行うためには、その評価額が同じくらいになることが求められます。
しかし、いくつかの土地があっても必ずしも平等に分割できるとは限りません。
また、土地や他の財産の評価額だけを見て平等にこだわるあまり、1つの土地を複数の相続人で共有するケースもあります。
しかし、土地を兄弟間で共有とし、その共有者が亡くなった場合には従兄どうしで1つの土地を共有している状態になってしまいます。
こうなると、その土地を売却したり他の人に貸したりすることができなくなってしまい、最終的には何にも利用することのできない土地になってしまいます。
つまり、土地を共有とすることには大きなリスクがあるため、絶対に避けなければならないということができるのです。

すべての相続人が納得のいく遺産分割を行うことは難しいかもしれません。
しかし、土地の現在の所有者とその相続人が一同に会して話し合いをすることで、親から子への思いを伝えることができ、必ずしも平等でなくても全員が納得できるような遺産分割ができるのではないでしょうか。
また、先祖代々の土地を手放すことには抵抗があるかもしれませんが、場合によっては土地を売却してその売却代金を相続人で分けるといった方法によることも考えておく必要があります。

お父様に限らず、親の世代は自分が死んだ時のことを話すのは面白くないため、どうしても相続の話をすることに消極的になります。
まずは兄弟間で話を行い、その場に徐々にお父様を引き込むといった形で、お互いの思いを伝えあうような場ができればいいと思います。

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