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相続税の
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初めての相続で不安な方へ

相続財産を減らすことでどれぐらい相続税と税率が下がるのか教えてください。

私の母親の相続税対策について相談させてください。私の母親は今年で75歳になりますが、特に身体に悪いところはなく、健康状態は良好です。
父親が15年前に心不全で亡くなってからは、私と母親は一緒に住んでいます。
父親は大手企業で取締役を務めていたため、父親は私たちにとって十分すぎるほどの遺産を残してくれて、父親の相続に際して相続税の申告と納税を行っております。
このときは、相続税がなるべく少なくなるように遺産分割を行ったため、ほとんど母親が遺産を相続しております。
父が亡くなったときは、まだ相続税の基礎控除が改正される前で、今ほど相続税が高くなかったことを最近知りました。
母親が現在保有している財産の総額は3億円で、母親が亡くなった際に相続人となるのは、子どもの私一人です。また、私には妻と子ども2人の家族がいます。
もし、母親が亡くなったときに、どれぐらいの相続税がかかるのか、相続税の税率はどれぐらいなのかを教えてください。
また、今後母親の相続税対策を行って、5,000万円財産を減らすことができれば、相続税の金額と税率がどれだけ減少するかについても教えてください。

専門家の解答

税理士 三ツ本純

ご質問の内容から、まずは相続財産が3億円、相続人が1人の場合の相続税額を計算してみます。
まずは課税対象となる財産の額を計算します。課税対象となる財産の額は、相続財産の額から基礎控除の額を差し引いた金額となります。基礎控除の額は、「3,000万円+600万円×相続人の数」として計算されるため、今回のケースでは3,600万円となります。そのため、課税対象となる財産の額は、3億円-3,600万円=2億6,400万円となるのです。

2億6,400万円の財産に対する相続税額は、2億6,400万円×45%-2,700万円=9,180万円となります。相続税の税率は、財産の額が大きくなるほど高くなり、最高で55%となっていますが、今回のケースでは9,180万円÷3億円=30.6%の税負担となります。

また、相続財産の額を5,000万円減らした場合の相続税についても計算してみましょう。この場合、課税対象となる財産の額は2億5,000万円-3,600万円=2億1,400万円となります。
2億1,400万円の財産に対する相続税額は、2億1,400万円×45%-2,700万円=6,930万円となります。5,000万円の相続財産を減らしたことで、相続税の額を2,250万円減らすことができたこととなります。また、この場合6,930万円÷2億5,000万円=27.72%の税負担となるため、相続財産に対する全体の税負担割合も減らすことができます。

専門家プロフィール

税理士 三ツ本純

税理士 三ツ本純

相続サポートセンター(ベンチャーサポート相続税理士法人) 税理士。昭和56年生まれ、神奈川県出身。
相続税の実務経験13年以上。相続税が最も安く、かつ、税務署に指摘されない申告ができるよう、知識と経験を総動員して実務に携わっている。

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税理士:三ツ本 純

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