私の父親が、4か月ほど前に85歳で亡くなりました。
相続人となったのは、私のほか私の母、私の姉と弟の4名です。
父は昔から不動産投資を行っており、いい物件があると銀行から借金をして購入し、その不動産を運用したり売却したりしていました。
ただ、亡くなるまで父がどれくらいの不動産を保有し、どれくらいの借金を抱えているのか知らなかったため、亡くなってからすぐに父親名義の財産や借金を調べました。
その結果、亡くなった時点の財産より借金の方がはるかに多く、この先の返済も決して楽ではないことがわかったのです。
多少の借金があることは覚悟していたのですが、想像を超える借金の額だったため、母も他の兄弟も非常に驚きました。
このまま相続するのがいいのか、あるいは相続放棄する方がいいのか、何度か話し合いましたが、最終的に相続放棄する方がいいだろうということになり、私たち4人は期限ギリギリに相続放棄しました。
ところが、家庭裁判所での手続きを終えても、家庭裁判所からは何の連絡もありません。
相続放棄を終えると、「相続放棄申述受理通知書」という書類を受け取ると聞いていたのに、まだその書類を手にすることができないため、相続放棄ができていないのではと不安になっています。
相続放棄の手続きを家庭裁判所で行うと、あくまで目安ですが、1ヶ月ほどで完了するケースが多いと思われます。
スケジュールとしては、申述書提出から1~2週間ほどで「照会書」が届くので記入した上で返送します。その「照会書」が受理されて、相続放棄申述受理通知書が届くまで1~2週間ほど、というような流れになります。
しかし、裁判所での業務が立て込んでいる場合には、期間が長くなる傾向があり、1か月以上何の連絡もないというケースもあります。
そんな時、進捗状況を確認したい場合、家庭裁判所に電話をすることで教えてもらえます。もちろん、いくつか質問をされるので必要書類を手元に置いておくことが必要でしょう。
ちなみに、その際に事件番号を教えてもらえるので、次回以降は番号を伝えることで状況確認が可能です。
ただ、明らかに書類に不備があったり、相続人であることが確認できない場合でなければ、相続放棄は受理されているはずですので、心配しすぎる必要はないかもしれません。
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大卒後、税務署に就職し国税専門官として税務調査に従事。税理士としても10年を超えるキャリアを積み、現在は「相続に精通した税理士としての知識」と「元税務調査官としての経験」を両輪として活かした相続税申告を実践中。
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