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最終更新日:2020/12/9

人気ゲームキャラのネット売買は法律違反?RMTの現状

コロナ禍で家にいることが増えて、ゲームの販売が伸びていますね。

オンライン上で他の人とやりとりできる、オンラインゲームなどが人気のようです。

そんなオンラインゲームのレアアイテムがネット上で売買されているのをご存じですか。

でも、これって法律違反にならないのでしょうか。

ゲームのレアアイテムが売買されている?

コロナ禍で人気に火が付いた「あつまれどうぶつの森」をご存じですか?

オンライン上で、友達とつながることができ、今、大人気ですね。

その「あつ森」のレアキャラが、ネット上で売買され、ニュースになりました。

ゲームにはまってしまったら、お金を払ってでもレアアイテムが欲しくなりますね。

そんなところを狙って、フリマアプリやネットオークションなどで売買されました。

レアキャラの売買は、やっても問題ないのでしょうか。

ゲーム会社の対応

「あつ森」のレアキャラ売買がニュースになり、ゲームを販売する任天堂では、利用規約違反として厳しく対処する、と宣言しています。

任天堂の利用規約とは、どんなものでしょうか。

利用規約の中身

最近のゲームでは、ネット上でやり取りするゲームが多く、任天堂は、ネットワーク利用規約を定めています。

規約の中には、当たり前と思われる内容が書かれてあります。

例えば、他人の権利を侵害したり、不正アクセスをしない、犯罪に使わない、などの内容が書かれています。

さらに、レアキャラやレアアイテムを売買することも利用規約では禁止行為となっています。

著作権についても、ゲーム画面、キャラクターの著作権は、任天堂にあるとしています。

ゲーム上で、自分でパーツを組み合わせて作ったキャラであっても、著作権は任天堂にある、とされています。

利用規約に違反した場合

利用規約に違反した場合は、利用停止やアカウントの削除がされます。

また、任天堂のゲームを行えなくなる、たまったポイントの消滅など、厳しい処分となっています。

法律違反ではなくマナー違反

オンラインゲームのレアアイテムや、ゲームのID、パスワードなどを現実のお金でやりとりする売買は、RMT(リアルマネートレード)と呼ばれています。

任天堂の規約では、RMTは禁止行為とされていますが、そもそもRMTは違法なのでしょうか。

RMTを取り締まる法律はない

現在のところ、RMTを取り締まる法律はなく、オンラインゲームのIDやレアキャラ、アイテムを売買したとしても、法律違反にはならないのです。

オンラインゲームのIDやレアキャラは、麻薬などといった違法物でもないため、法律上は、売買しても問題ないと言われています。

ただし、不正に取得したIDや大量にIDを集めて不正にアイテムを取得した場合は、詐欺に該当する可能性があります。

また、停止されているアカウントの売買や、ゲームプログラムを改変して作ったキャラを売買した場合には、詐欺や損害賠償請求の対象になる恐れがあります。

ゲーム会社の規約上の問題

ゲームのIDやレアキャラの売買は、それだけで違法になるとは言えないものですが、ゲーム会社の規約違反になる可能性はあります。

任天堂のように、利用規約でIDやレアキャラなどの売買を禁止しているにも関わらず売買した場合は、アカウント削除などの処分がされる可能性があります。

また、レアアイテムの売買によってゲーム会社が損害を受けたとすれば、民事上の損害賠償の対象にもなりえます。

法律的には違反ではないかもしれませんが、ゲームを楽しむうえで、必要なマナーですね。

巣ごもり需要で大人気となったオンラインゲーム。

ゲームにはまってしまうと、レアキャラやレアアイテムを、お金を出してでもほしい、と思うことがありますね。

法律的には問題がなくても、ゲーム会社の利用規約には違反する可能性があります。

ゲームもマナーを守って楽しみたいですね。

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