引っ越すことが決まったとき、やらなければならないことは非常に沢山あります。
そのため、まず何から始めればよいか、何をいつまでにすればよいか、頭の中が混乱してしまうケースは多いかもしれません。
本記事では、引っ越し時にやるべきことについて、チェックリストとともに解説していきます。
また、すべてを一気にリスト化しても、なかなか頭の中でスケジュールを整理するのは難しいので、行動を起こす時期別に分けて把握していきましょう。
これから引っ越しを控えている人は、ぜひ引っ越し準備にお役立てください。
目次
初めに、引っ越しが決定した際の大まかなスケジュールの流れを把握しておきましょう。
大まかなスケジュールとしては、上記のような流れを頭に入れておくとよいでしょう。
まずは引っ越しの流れを把握しイメージをつかんでおくことで、よりスムーズに引っ越し作業を進めることができるはずです。
引っ越しが決まったらまずやることは、以下の通りです。
1 | 引っ越し先の物件を決める |
2 | 現在の住居の退去日を決める |
3 | 現在の住居の解約手続きを行う |
4 | インターネット契約の住所変更を行う |
5 | 引っ越し業者を決める |
6 | 粗大ごみの処分方法を決める |
7 | 段ボールを用意する |
8 | 子供の転園・転校手続きを進める |
引っ越しすることが決まったら、まずは上記のチェックリストに沿ってやるべきことを1つずつ片付けていきましょう。
引っ越しすることが決まったら、まずは引っ越し先の物件を決めるのが最初のステップとなります。
引っ越し先の物件が決まらないことには、準備が何も始められません。
そのため、引っ越すタイミングに合わせて早めに物件探しをスタートさせることが大切です。
無事に引っ越し先の物件を決めたら、契約手続きを済ませ、入居することを確定させましょう。
引っ越しをするためには、現在の住居の具体的な退去日を決める必要があります。
現在賃貸物件に居住中の場合は特に、退去立ち合いや鍵の返却にも関わってくるため、退去日の確定は非常に重要です。
具体的な退去日を決めたら、そこから逆算して他の準備を進めていきましょう。
現在賃貸物件に住んでいる人は、解約手続きを行わなければなりません。
一般的に、賃貸物件の多くは解約する1ヶ月前までにその旨を管理会社もしくは貸主へ申告しなければならないこととなっています。
場合によっては、解約申し入れの期限が2ヶ月前や3ヶ月前など早めに定められているケースもあるので、賃貸借契約書を確認しておきましょう。
解約手続きが遅れてしまうと、実際に退去した後も無駄な日割り家賃を負担しなければならない可能性があります。
そのため、退去日が決まった時点で早めに申告することが重要です。
現在の住居でインターネットの契約をしている人は、早めに住所変更をしておきましょう。
契約しているインターネットの種類によっては、引っ越しに伴い工事が必要となるケースも少なくありません。
そのため、引っ越し先が決まったらできるだけ余裕を持って住所変更を行うことが大切です。
引っ越しの日程がある程度決まってきたら、引っ越し業者を早めに決めましょう。
特に、いわゆる繁忙期に引っ越す場合は、予約が取りにくくなるので注意が必要です。
また、引っ越し業者を決める際は、複数の業者で相見積もりをとることをおすすめします。
それぞれのサービス内容や価格を比較した上で、依頼する業者を1社に決めましょう。
引っ越しに伴い、大型家具などの粗大ごみが出る場合は、処分方法を決めておく必要があります。
たとえば、ベッドやソファ、ダイニングテーブルなどは、通常のごみとして処分できないケースが多いので、処分方法を考えなければなりません。
粗大ごみとして出す場合は、事前に回収の予約を取る必要があり、料金も発生するため、なるべく早い段階で処分方法を決めておいたほうがよいでしょう。
引っ越しする際に運び出す荷物をまとめるために、早めに段ボールを用意しましょう。
段ボールは、利用する引っ越し業者からもらえるケースや、近所のスーパーなどで手に入るケースもあります。
引っ越しにはかなり多くの段ボールが必要になることが考えられるため、余裕を持ってやや多めに用意しておいたほうがよいかもしれません。
子供のいる家庭の場合は、保育園や幼稚園、または学校などの転園・転校手続きをしなければなりません。
転園や転校の手続きは、通っている園や学校に伝えればよいだけではなく、役所への手続きも必要となります。
また、必要に応じて、転園・転校先となる園や学校の見学や説明会などに参加しなければならないケースも多いでしょう。
手続きが遅れてしまうと、スムーズに転園・転校ができなくなってしまう恐れがあるので、子供のためにも早めに手続きを進めていくことが大切です。
引っ越しの1ヶ月~1週間前までにやることは、以下の通りです。
1 | 荷物を断捨離して整理する |
2 | 転出手続きを行う |
3 | ライフラインの変更手続きを行う |
4 | 郵便物の転送手続きを行う |
5 | 宅配系サービスの住所変更を行う |
引っ越し準備で何かとバタバタし、やるべきことを見落としやすい時期でもあるので、1つずつしっかりチェックしていきましょう。
なるべく時間に余裕を持って進めていくべきなのが、荷物の断捨離及び整理です。
引っ越しを機に断捨離を行い、不要なものを手放してすっきりした状態で新居へ向かいたいと考える人は少なくありません。
しかし、沢山の荷物を断捨離して整理するには、それなりの手間と時間が必要となります。
そのため、引っ越し直前で焦ることがないよう、荷物の断捨離や整理は余裕を持って早めに進めていきましょう。
引っ越しにより住所の市区町村が変わる場合は、役所への転出手続きが必要になります。
転出手続きをするともえらえる転出証明書は、引っ越し先で転入手続きをする際に使うので、大事にとっておきましょう。
引っ越しする際は、電気やガス、水道などのライフラインの変更手続きが必要です。
電気や水道は、電話連絡のみで変更手続きが完了するケースが多いでしょう。
ただし、ガスについては、退去する際にガス会社の担当者と立ち合いが必要となるので、早めに日程調整しておくとスムーズです。
引っ越しに伴い、郵便物の転送手続きを忘れずに行いましょう。
郵便物の転送手続きを忘れてしまうと、引っ越し後に郵便物が手元に届かなくなってしまう可能性があります。
転送手続きを忘れていて大事な書類を受け取れなくなってしまったという失敗例も少なくないので、注意しましょう。
各種宅配系サービスを利用している人は、住所変更をしておかなければなりません。
特に、ネットショッピングや食品の宅配サービスなど複数利用している場合は、すべてのサービスでの住所変更を忘れずにしておきましょう。
引っ越し前日までにやることは、以下の通りです。
1 | 引っ越し先のレイアウトを決める |
2 | すべての荷物を梱包する |
3 | 洗濯機と冷蔵庫を運べる状態にする |
4 | 近隣住民へ引っ越しを伝える |
5 | 現在の住居を清掃する |
6 | パソコンはバックアップを取っておく |
これらは、遅くとも引っ越し前日までにはしておくべきことなので、すべて前日にやろうと計画を立てるのではなく、できるものから早めに済ませていくほうがよいでしょう。
引っ越し先でのレイアウトは、遅くとも引っ越しの前日までには決めておいたほうがよいでしょう。
レイアウトをまったく決めていない状態で引っ越し当日を迎えてしまうと、実際に荷物を搬入する際に置き場所に困ってしまうかもしれません。
そのため、ある程度のレイアウトを決めておかなければ、引っ越し業者にも迷惑がかかってしまいます。
大まかなレイアウトでもよいので、引っ越し前日までには大きな家具や家電の配置を考えておくようにしましょう。
事前に断捨離して整理を進めてきた荷物は、引っ越し前日までには段ボールなどに詰めて梱包しておきましょう。
荷物の量にもよりますが、すべての荷物を梱包する作業にはかなり時間がかかることが考えられます。
そのため、引っ越し直前に梱包を始めると、なかなか終わらずに焦ってしまうかもしれないので、注意が必要です。
また、荷物を梱包する際は、引っ越し先での収納場所ごとに分けておくことで、荷解きが楽になります。
なるべく手間を省けるよう、工夫しながら梱包作業を進めていきましょう。
引っ越し前日には、洗濯機と冷蔵庫を運べる状態にしておく必要があります。
洗濯機は、蛇口が閉まっていることを確認し、ホースの中の水を抜いておきましょう。
給水ホースだけでなく、排水ホースも水抜きが必要です。
冷蔵庫は、前日までには中身をすべて空っぽにし、コンセントを抜いて一晩おきます。
一晩おくことで冷蔵庫に水が溜まった状態になったら、水をしっかり抜いて拭き取り、安全に運べる状態にしておきましょう。
近隣住民へ引っ越しを伝える挨拶は、前日までに済ませておきましょう。
引っ越し当日にしようと思っても、当日はやるべきことが多くて挨拶する時間を割けないかもしれません。
また、引っ越し当日には荷物の搬出などで近隣に多少の迷惑をかける可能性もあるので、前日までに伝えておいたほうがトラブルも起きにくくなるでしょう。
引っ越し前日までに、現在の住居を綺麗に清掃しておきましょう。
退去後は、業者による室内のクリーニングが入ることにはなりますが、まったく掃除せずに汚れた状態のまま退去するのは避けるべきです。
なぜなら、退去立ち合いの際の印象を悪くしてしまい、退去費用が高くなってしまう原因になりかねないからです。
完全にピカピカの状態を追求する必要はありませんが、最低限のマナーとして、室内全体の清掃は前日までに行っておくことをおすすめします。
パソコンを持っている場合は、引っ越し前日までにデータのバックアップを取っておいたほうが安心です。
引っ越し作業の中で、パソコンに何らかのトラブルが起きてしまうケースは実際にあるので、万が一に備えてバックアップを取っておくことは非常に重要といえます。
特に、仕事で使用する大事なデータをパソコンで管理している場合は、必ず忘れずに行っておきましょう。
引っ越し当日にやることは、以下の通りです。
1 | 荷物を搬出する |
2 | ガス閉栓の立ち合いをする |
3 | 現在の住居の鍵を返却する |
4 | 新居を掃除する |
5 | ガス開栓の立ち合いをする |
6 | 搬入した荷物を確認する |
引っ越し当日は、朝から晩までバタバタする可能性が高いので、事前に時間のスケジュールをしっかり組んで、スムーズに行動できるよう備えておきましょう。
引っ越し当日は、まず荷物の搬出から始まります。
引っ越し業者に依頼する場合は、適切な指示を出しながら搬出作業を進めましょう。
荷物を搬出する際は、室内の壁や床を傷つけないように、細心の注意を払うことも大切です。
時間に余裕を持って、焦らず丁寧に搬出することを心がけましょう。
現在の住居の退去に伴い、ガス閉栓の立ち合いが必要になります。
事前にガス会社に予約を取り、立ち合いのもとでガスを閉栓してもらいましょう。
荷物をすべて搬出したら、現在の住居の鍵を管理会社もしくは貸主へ返却しましょう。
鍵を返却すると、基本的にはもう前の住居には戻れなくなります。
そのため、室内の忘れ物チェックを入念に行った上で、鍵を返却するようにしましょう。
引っ越し当日は、荷物を搬入する前に新居を軽く掃除したほうがよいでしょう。
もちろん、新居は既にクリーニング済みではありますが、空室期間中に汚れている可能性は大いにあります。
一見綺麗に見えても、床を水拭きすると意外と汚れていたことに気づくといったケースは少なくありません。
簡単な掃除を最初にしておくことで、気持ちよく新生活をスタートさせることができるでしょう。
引っ越し先でも、ガス開栓の立ち合いが必要です。
退去時のガス閉栓のときと同様、事前に予約を取っておき、ガス会社の担当者に開栓してもらいましょう。
荷物を新居へ搬入し、すべて揃っているかどうかよく確認しましょう。
特に、引っ越し業者に搬入を任せた場合は、足りない荷物がないかどうかその場で確認しておくことが大切です。
また、引っ越し作業の途中で破損しているものがないかどうかも、きちんと確認しておいたほうがよいでしょう。
引っ越し後できるだけ早くやることは、以下の通りです。
1 | 転入手続き・勤務先に住所変更連絡を行う |
2 | 近隣住民への挨拶を行う |
3 | 免許証の住所変更を行う |
4 | 子供の転園・転校手続きを完了させる |
5 | 銀行や保険の住所変更を行う |
6 | 各種会員サービスの住所変更を行う |
7 | 退去後の敷金精算をする |
引っ越しが無事に完了すると、安心して一息つきたくなるかもしれませんが、引っ越し後にもやるべきことは沢山あります。
最後まで気を抜かずに、やることをしっかりと把握しておきましょう。
引っ越しが完了したら、速やかに転入手続きを行わなければなりません。
転入手続きをする際は、退去前の転出手続き時に受け取った転出証明書を役所へ持っていきましょう。
目安としては、引っ越してから大体2週間以内に手続きを完了させるのが望ましいです。
また、勤務先にも転居に関する届け出を行いましょう。
引っ越し後は、できるだけ時間を空けずに近隣への挨拶を済ませておきましょう。
近隣への挨拶は必須ではありませんが、最初に挨拶をしておくことで、近隣トラブルを防ぐ効果もあります。
平穏な近隣関係を築くためにも、引っ越しの挨拶は早めにしておいたほうがよいでしょう。
免許証を持っている人は、引っ越し後に住所変更の手続きが必要となります。
免許証の住所変更は、免許センターもしくは引っ越し先の警察署でも手続きすることが可能です。
時間が経ってしまうと忘れてしまいがちなので、早めに予定を立てて住所変更しに行きましょう。
子供のいる家庭の場合は、転園や転校の手続きを完了させなければなりません。
転園や転校手続きでは、引っ越し先の役所に提出するものもあれば、直接園や学校に提出するものもあります。
子供が問題なく新たな園や学校に通うことができるよう、事前に必要な手続きを確認した上で段取りよく進めていきましょう。
銀行口座や、加入している保険会社に登録している住所も変更手続きが必要です。
引っ越しの住所変更をしなければ、必要な明細や重要書類が手元に届かなくなる恐れがあるので、できるだけ早めに行いましょう。
住所を登録している各種サービスの住所変更も、忘れずに行いましょう。
使用頻度の低いサービスやアプリなどは、住所変更を忘れてしまいやすいので注意が必要です。
退去した住居の敷金精算は、引っ越し完了後にすることになります。
退去後の室内の状態をチェックされ、敷金の一部が返却されることもあれば、反対に費用を請求されることもあるでしょう。
退去時に汚れや傷を多く残してしまった場合は、敷金精算の際に費用を請求される可能性が高いので、準備しておいたほうがよいかもしれません。
引っ越しする際にやらなければならないことは非常に沢山あります。
そのため、事前にやるべきことを整理して把握しておくことはとても重要です。
本記事では、引っ越し時にやることを時期別にまとめて解説してきました。
時期別にやるべきことを把握することで、よりスムーズに引っ越し作業を進めていくことができるはずです。
これから引っ越しを控えている人は、本記事で紹介したチェックリストを参考にしながら、具体的な引っ越しの計画を立ててみてくださいね。