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再開発や都市計画での道路拡張による立ち退き料の相場はいくら?

再開発や都市計画での道路拡張による立ち退き料の相場はいくら?

この記事でわかること

  • 都市計画道路工事で立退料はもらえるかがわかる
  • 都市計画道路工事における立ち退き料の相場・計算方法がわかる
  • 都市計画道路工事の立ち退き料を増額するポイントがわかる

都市計画道路の整備が進む地域では、家や土地が事業区画に含まれた住民が「立ち退き」の対応を求められます。初めて通知を受けた方は、提示された立ち退き料の金額が妥当なのか判断しにくく、「相場より低いのではないか」「どこまで補償を求められるのか」と不安を抱えがちです。

立ち退き料には、土地の価格だけでなく、建物移転費、引越しに必要な諸費用、営業を続けている場合の休業補償など、多くの補償項目が関係します。しかし、補償内容の理解が不十分なまま行政の提示額を受け入れると、本来得られるはずの補償より低くなるおそれもあります。

本記事では、都市計画道路工事における立ち退き料の相場や、交渉で増額を狙うためのポイントについて、実務に詳しい弁護士が解説します。

都市計画道路工事で立退料はもらえる?

都市計画道路の整備で自宅や土地が事業区域に含まれると、行政との協議によって移転が必要になります。この際に支払われる金銭が一般に「立ち退き料」と呼ばれます。法律上の正式名称ではありませんが、内容としては土地の取得費、建物の移転費、引越しに必要な諸費用、営業補償などを含む補償金です。補償の根拠は憲法29条3項の「正当な補償」で、住民が移転で不利益を受けないようにする考え方が基本になります。

補償額は行政が一方的に決めるものではなく、土地評価や移転の事情を踏まえて話し合いで決まります。提示額がすべてではなく、生活状況や移転の負担を丁寧に説明すれば増額につながる例もあります。営業を行っている場合は、利益減少分や宣伝費などの「営業補償」も重要です。

移転の対象になった場合は、補償の内容と仕組みを理解し、自分の状況に合った適切な金額を得る準備が必要です。

都市計画道路工事における立ち退き料の相場

都市計画道路工事の立ち退き料は、住まいの種類や建物の状態、営業の有無などによって大きく変わります。補償額は一律ではなく、行政が提示する基準額をもとに、住民の個別事情を加味しながら具体的な補償額を決定します。
 
ここでは、補償額がどのように計算され、どの程度の相場になるのかを整理します。

立ち退き料の計算方法

道路拡張などの公共事業で立ち退きが必要になる場合、立ち退き料は「土地の評価額」と「建物の移転に必要な補償金」を合算する形で算定します。

行政から提示された補償額に違和感がある場合は、この2つの内訳を丁寧に確認することが重要です。どちらか一方が過小評価になるだけで、最終的な立ち退き料が大きく下がる可能性があるためです。

土地の価格

立ち退き料の中心となる「土地の価格」は、その土地が実際に取引されると想定した“時価”で評価します。基準の一つになるのが、国土交通省が毎年発表する「公示地価」です。公示地価は1㎡あたりの標準価格を示すもので、土地評価の出発点として使われます。

ただし、実際の土地価格は公示地価そのものではなく、周辺の取引事例、土地の形状、道路への接し方、利用状況などを踏まえて調整されます。行政が補償額を算定する際も、この“時価”を前提に評価し、最終的な立ち退き料は土地の価格に物件移転補償を加えた合計で決まります。

提示額の妥当性を確認するうえでも、土地価格の算定方法を理解することが大切です。

補償金(物件移転補償)

補償金(物件移転補償)は、建物や設備を今の場所から別の場所へ移すために必要となる費用をまとめたものです。公的なルールである「用対連基準(公用地取得のための損失補償の全国共通ルール)」などを基準にして算定され、移転に伴う負担をできる限りカバーする仕組みになっています。

主な補償内容は次のとおりです。

  • 建物移転補償:建物を別の土地に移転する際にかかる費用
  • 工作物移転補償:塀・門・庭石・物置といった付帯設備を移すための費用
  • 立木移転補償:庭木や植栽を移植するために必要な費用
  • 動産移転補償:家財や備品、店舗の商品などを運搬するための費用
  • 仮住居補償:工事期間中に生活するための仮住まいの賃料など
  • 営業補償:店舗や工場が休業を余儀なくされる場合の収益減、維持費、人件費など
  • 家賃減収補償:賃貸物件を運営している場合に、移転中の家賃相当額を補うもの
  • 移転雑費補償:不動産会社への手数料や各種手続きに必要な費用
  • 借家人への補償:賃借人が新しい住まいを確保するために必要となる費用

これらの補償を合算した金額が物件移転補償となり、土地の価格と合わせて最終的な立ち退き料が決まります。

立ち退き料の相場

持ち家の場合は土地と建物の評価が高額になりやすく、賃貸住宅では引越し費用や再取得費用が中心です。また、店舗や事務所を営んでいる場合は「営業補償」が加わるため、一般住宅と比較して金額が大きくなる傾向があります。

ここでは、よく相談される3つのケースをもとに、相場の目安をお伝えします。

持ち家(一軒家)

持ち家の立ち退きでは、土地と建物が所有者の資産であるため、総額が比較的大きくなりやすい点が特徴です。土地の価格は“時価”を基準に、周辺の取引事例や公示地価を参考にして評価します。建物については基本的に再築費から減価を差し引いて金額を算定します。

これに加えて、引越し費用、動産の運搬費、仮住居の賃料などの補償が加算されます。地域によっては数千万円規模になる例もあり、提示額の根拠を丁寧に確認することが重要です。

金額に納得できない場合には、近隣の補償水準と比較して判断することも有効です。

賃貸マンション

賃貸で暮らしている方の場合、土地や建物の所有権はないため、立ち退き料は「移転に必要な実費」が中心になります。主な補償内容は、引越し費用、新居の敷金・礼金・仲介手数料、仮住まいの費用などです。

住み替え先の家賃が大幅に上がる場合には「賃料差額補償」がつくケースもあります。所有者とは異なる補償体系ですが、賃借人の生活に支障が出ないよう配慮されており、必要な費用を幅広くカバーできる仕組みになっています。 

店舗営業等

店舗や事務所を運営している場合、立ち退き料の中心になるのが「営業補償」です。移転期間中の売上減少、固定費、従業員の給与、宣伝費、内装の再設備費など、多くの項目が対象になります。特に飲食店や美容院、小売店などは、設備の再現に大きな費用がかかるため、補償額が高額になりやすい傾向があります。

また、移転後に客足が戻るまでの期間も考慮されるため、一般住宅より複雑な算定になります。行政との協議の際には、過去の売上資料や経費が重要な判断材料になります。

都市計画道路工事で立ち退き料をもらう流れ

都市計画道路の整備で移転の対象になると、行政との協議を進めながら補償内容を決めていくことになります。最初に「事業説明会」や「事前相談」で工事の概要や対象区域が示され、その後に担当者による現地調査が行われます。

現地調査では、建物の状態や設備、家財、庭木の数などを細かく確認し、補償項目を確定する基礎資料をつくります。続いて行政は計算資料を作成し、立ち退き料の提示を行います。提示額に納得できない場合は、根拠資料を確認しながら内容を調整する協議が可能です。

補償内容が確定すれば契約に進み、補償金が支払われたあとに移転作業へ移ります。手続きには時間がかかるため、早めに流れを理解しておくことが大切です。

都市計画道路工事の立ち退き料を増額するポイント

立ち退き料に関する行政の初回提示は、必ずしも適切な金額になっているとは限りません。提示内容を丁寧に点検すれば、交渉によって補償額が上がるケースもあります。以下の項目を押さえることで、状況に見合った納得できる補償を受け取りやすくなります。

現地調査で生活実態や移転の困難さを具体的に示す

現地調査は補償額を決めるうえで最初の重要な工程です。建物の状態や設備だけでなく、生活の様子や移転の負担を丁寧に伝えることで、補償内容がより実態に近いものになります。

たとえば、介護が必要な家族がいる、通院が必須で移転先の確保が難しい、特殊な設備があるため運搬が大変、長年の営業で地域の利用者が多いなど、移転が容易でない理由はしっかり伝えるべきです。

行政は事実として確認できた内容を基礎に補償額を算定するため、ここで情報が不足すると補償に反映されません。後悔を避けるためにも、現地調査では遠慮せず必要な事情を正確に伝えることが大切です。

建物や設備の評価額が正しく算定されているか確認する

建物や設備の評価は立ち退き料の大きな割合を占めます。再築費(同程度の建物を新しく建てるための費用)を基準に、築年数や劣化具合を考慮して金額を決める仕組みですが、評価の見落としや誤りが起きることもあります。

エアコン、給湯器、照明、棚、看板、太陽光発電設備など、取り外し可能な設備でも評価対象になるものは多いため、現地調査のチェックリストに漏れがないか慎重に確認することが必要です。

また、建物の用途や構造によっても補償額は変わるため、資料に疑問があれば根拠の説明を求めることが重要です。

営業している場合は「営業補償」を充実させる

店舗・工場・事務所を営んでいる場合、営業補償は補償総額に大きく影響します。営業補償には、休業期間の売上減、固定費、従業員の人件費、宣伝費、移転後の内装工事費などが含まれます。業種によっては、移転によって客足が減るリスクも考慮され、補償金が高額になることもあります。

行政は過去の売上資料や経費のデータを基準に補償額を決めるため、帳簿や確定申告書などを整理したうえで、実態に沿った補償内容を提示できるよう準備しておくと良いです。

同種事例や周辺の補償額を比較し交渉材料にする

周辺地域や同様の公共事業でどの程度の補償が行われたかを把握することは、交渉の説得力を高める材料になります。事業主体が同じであれば補償基準も近くなることが多いため、近隣住民や過去事例から情報を集めると、提示額が妥当かどうか判断しやすくなります。「近くの区画ではこれだけ補償されている」という比較情報は、積算内容の修正を求める根拠として有効です。

交渉では提示額の根拠資料を必ず確認する

行政が提示する立ち退き料は、土地・建物・設備・動産・営業補償など、個々の項目を計算したうえで示されます。どの費用にどれくらいの金額が割り当てられているかを把握するためには、行政側が作成した「計算の内訳資料」を確認することが欠かせません。

この資料には、土地の評価方法、建物の再築費、設備の評価、引越し関連の費用などが細かく記載されているため、どの部分に差異があるのか気づきやすくなります。金額に疑問があれば、その場で説明を求めることが重要です。

評価の見落としや計算の抜けがあると、総額に大きな差が生じるため、交渉段階で丁寧にチェックすることが補償額の適正化につながります。

立ち退き交渉に強い弁護士に依頼する

立ち退き交渉は専門知識が必要なうえ、行政とのやり取りも多くなります。補償項目の漏れ、評価の誤り、営業補償の算定など、専門家でなければ判断が難しい場面が多くあります。

立ち退き交渉に詳しい弁護士なら、土地評価の妥当性チェック、積算書の精査、行政との協議同行などを通じて、補償内容を最大限引き出すサポートを受けられます。精神的な負担も減るため、早い段階で相談しておくと安心です。

都市計画道路工事の立ち退き料に関するQ&A

都市計画道路工事で立ち退きを拒否することはできる?

道路拡張などの公共事業は法律に基づいて実施されるため、原則として立ち退きを完全に拒否することはできません。ただし、行政は住民の生活に配慮しながら手続きを進める義務があり、補償内容も「正当な補償」が前提になります。

補償額に納得できない場合は話し合いが可能で、根拠資料の確認や事情の説明を通じて調整できます。いきなり強制的に明け渡しを求めることはなく、協議の段階を経て進むため、不安な点は早めに相談しながら進めることが大切です。

都市計画道路工事の立ち退き料はいつごろ支払われる?

立ち退き料の支払いは、補償内容が確定して契約がまとまったあとになります。一般的には、移転前に全額が支払われる流れです。支払い前に移転を求められることはなく、明け渡しに必要な準備が整う時期に合わせてスケジュールを調整します。補償内容の合意までに時間がかかることもあるため、手続きの流れを早めに把握しておくと安心です。

都市計画道路工事の立ち退きに税金はかかる?

税金がかかるケースもありますが、特例を活用できれば譲渡所得の控除等を利用できる場合があります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

再開発・道路拡張・都市計画……立ち退き料は同じ?

立ち退きを伴う事業には「再開発」「道路拡張」「都市計画事業」など複数の種類がありますが、補償の基本的な考え方は共通しています。いずれの事業でも、土地価格の評価方法や物件移転補償の内容は、国の定めた基準に沿って算定する仕組みです。

ただし、事業の性質や地域の事情によって、営業補償の扱いなど細かな部分が変わることがあります。自分のケースがどの事業に該当するのかを確認し、適用される補償内容を把握することが大切です。

都市計画道路工事の立ち退きで住宅ローンはどうなる?

住宅ローンが残っている家でも立ち退きの対象になります。この場合、補償金を使ってローンの完済に進むケースが多く、補償額がローン残高を下回る場合は追加の対応が必要です。

また、補償金をそのまま新居の購入資金に充てることも可能で、移転後の生活設計も踏まえた調整が必要になります。銀行との手続きや抵当権の扱いも関係するため、早めに相談窓口へ問い合わせて進めることが大切です。

まとめ 都市計画道路の立ち退き料を増額したいなら弁護士に相談を

都市計画道路工事に伴う立ち退きでは、土地の価格に加えて建物移転費や営業補償など多くの項目が関わるため、提示された金額が妥当かどうか一人で判断するのは簡単ではありません。現地調査での説明不足、評価の見落とし、営業補償の算定誤りなどがあると、本来得られるはずの補償より低くなる可能性もあります。

適切な補償額を受け取るためには、資料の確認や交渉のポイントを理解したうえで進めることが重要です。立ち退き交渉に詳しい弁護士であれば、評価のチェックや行政との協議を支援し、あなたの状況に合った補償を最大限確保できるようサポートを受けられます。不安がある場合は早めに相談すると安心です。

相談先に迷ったら、立ち退き交渉に豊富な実績を持つ「VSG弁護士法人」にお気軽にご相談ください。無料相談で詳細をお伺いしたあと、立ち退き料の増額に尽力させていただきます。

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