株式会社ハイエース 代表取締役社長 中川高一さんにお話を伺いました。
現在求人コンサルタントとしてご活躍中の中川さんが2週間で自力会社設立ができた理由とは!?
また、自力で会社設立をしてしまう中川さんが起業後にベンチャーサポートに依頼する経緯のお話は必見です!
税理士 古尾谷:いつもお世話になっております!本日は中川さんが会社設立された時のこと、起業からの今に至るまでの話をインタビューさせてください。読者の方もいらっしゃるので、あらためてお聞きする体裁を取らせて頂きますので、どうぞよろしくお願いします。
税理士 古尾谷:まずは、中川さんの事業内容について教えてください。
中川社長:3つサービスがあります。1つは、求人広告代理業で、色々な求人媒体を取扱い、それぞれのお客様に適した媒体を提案させていただくことです。2つめは、広告媒体として最も注目されているindeedはご存知でしょうか?indeedは従来の求人広告とは違い、求人サイト内で企業を見つけ、応募するものではなく、直接、自社の採用ページに来てもらう仕組みを提供しています。これはある意味、求職者が一番見たいその会社の採用ページに直接飛べるということが求職者にとっても企業側にとっても双方にメリットあることだと思うんですね。
また、求人広告を出すと、最近では求職者のほとんどが会社のホームページをチェックすることから、会社のブランディング、SNSなどの展開、WEB等改善提案といった求人に関するマーケティング全般のコンサルを行っています。
税理士 古尾谷:企業にとっては非常に心強い味方ですね。 問題解決型の求人コンサルタントはいそうでいないですね。3つめはどんなサービスですか?
中川社長:最近、有料職業紹介事業を取得しまして、学生特化型の人材紹介求人サイト「Rooky」を立ちあげました。(http://rookys.net/) 「アルバイト」「インターンシップ」「新卒」の3つを掲載できる業界初のサイトとして運営しています。このホームページの立ち上げを皮切りに企業と求職者のミスマッチを減らす取り組みをしていきたいと思っています。
税理士 古尾谷:時代は少子高齢化で、若く才能を秘めた人材というのは企業が最も課題としているところですよね。また、ただ求人広告を出してもらうという従来の営業手法ではなく、その企業の採用活動そのものを支援していくというコンサルティング的な提案は企業側の共感が生まれやすく、今後どんどんニーズが生まれてくると思います。
中川社長:販売代理でなく購買代理、お客様の立場になって買う代理といったところを意識してサービスを行うことをポリシーとしていますからね。
税理士 古尾谷:それでは、中川さんが起業を決意した経緯を教えてください。
中川社長:前職は求人広告の営業を行っていましたが、そこでは自社媒体しか売ることができませんでした。お客様にとっては他の媒体のほうがより効果が高く出ると思いながらも、一つの媒体しか提案できないことにもどかしさを感じ、自分はお客様に利益には繋がらないけど、最も適する媒体を提案していました。結果、多くのお客様から信頼をもらえることができました。信頼を築けなければ、お客様と長く付き合っていくことができない。そのためには、求人代理業しかないということで、独立を決意しました。
税理士 古尾谷:まさに起業家としての発想ですね。ところで、中川さんは会社設立手続をご自身でなさったというのは本当ですか?
中川社長: はい。起業すると決めて、2週間後には会社設立手続が完了していました。
税理士 古尾谷:めちゃくちゃ早いですねー
中川社長:即、動きました(笑)
税理士 古尾谷:専門家から見ても、会社設立手続を2週間、しかも専門家の手を借りずに完了させるのは至難だと思うんですけどね。自分で会社設立をするコツがあれば教えてください。
中川社長:ちなみに私は、公証人役場に2回、法務局に3回ほど足を運んでいます。
相談窓口の人に顔を覚えられるくらい行きました(笑)
申請書類を作成するのには、法務局のインターネットから申請書をダウンロードすることができます。その申請書に自分で記載したものを、赤ペン先生のように公証人役場の人、法務局の人にチェックしてもらいました。かなり親切に教えてくれましたね。
税理士 古尾谷:そうなんですね。法務局の人が親切だとは初めて知りました(笑)
中川社長:凄くいい方でした。申請書類に捺印する箇所が多いじゃないですか。そこも印鑑を持参して、「ここに押して下さいね」と教わりながら、捺印できたので、ミスなく申請まで完了しました。もちろん、自分が相談した人がたまたま至極丁寧で親切だったというのはあるかもしれませんね。
税理士 古尾谷:これから会社設立される方に一言メッセージをいただけますか。
中川:本業は他人に任せられませんが、専門的な手続は、その道の専門家に依頼することで、事業に集中することができます。起業時の最大の目標は売上を上げることです。ここに熱意を傾けていかないと次のステージにたどり着くことが出来ません。特に会社設立や経理・税金などの士業の分野については、専門家に依頼することで安心して本業に専念することができます。専門家に依頼するのがベストですね。
税理士 古尾谷:定款については電子定款もしくは紙の定款、どちらで認証されましたか?
中川社長:紙の定款です。電子定款はカードリーダの準備や電子証明書など他にも準備するものが非常に多く、早く会社設立したいと思っていた私にとっては、そこは紙の定款で対応しています。
税理士 古尾谷:確かに電子定款のところが一番、準備と手続に時間がかかるところですね。
ちなみに、事業目的や株式数とか、最初はどうしたらよいか?と悩むところだと思うんですがその辺は中川さんはどのように勉強されたのでしょうか?
中川社長:実は、25歳のときに会社設立を考えてたことがありまして。その時に会社設立に参考書等で知識はありました。なので今回は、事前に会社設立の知識がある中で、すぐに手続に入ることが出来ました。
税理士 古尾谷:ですよね?!(笑)じゃないと2週間で出来ないですよね(笑)
そういう過程があっての2週間で良かったです!(笑)
中川社長:確かに専門家からすれば商売あがったりですもんね(笑)
税理士 古尾谷:はい、取材として成り立つかな?とドキドキしてしまいました(笑)
ま、それにしても自分で会社設立されたというのは立派なことだと思います。
税理士 古尾谷:会社設立して2ヶ月後に、税理士と税務の顧問契約を結んでいますが、会社設立の手続を自分でできてしまう中川さんなので、経理や申告も自分でやられるのではないかと感じますが、元々税理士には依頼する予定だったのでしょうか?
中川社長:税理士は最初からお願いしようと思っていました。
税理士、弁護士、社労士、といった税や社会保険、法律といったところは経営する上で、本業の売上以外のところで言えば、一番大事だと感じています。
特に大事な数字のところのとりまとめとしては、税理士顧問が必ず必要だと思っていました。今もベンチャーサポートさんに税務と労務を依頼させていただいていますが、担当者の佐々木さん、樋口さんには、本当に寄り添って僕らの立場で一緒に考えてくれたりと、大変お世話になっています。
税理士 古尾谷:ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
税理士 古尾谷:それでは最後に中川社長の今後の事業の展望を教えてください。
中川社長:将来的に全国展開や更に上を目指しています。現在、新卒の離職状況を見ると3年で全体の3割が辞めてしまうという現状があります。学生と企業のミスマッチをなくしていくためには、学生が在学中に自分に最適な企業、職場を見つけることができる環境を作ることが大切だと考えています。その環境づくりに弊社が貢献できればと思っています。
税理士 古尾谷:中川社長の今後の活動に期待しています。本日はありがとうございました。
「自分で会社設立をするとなると、会社設立の流れを理解し、
手続について色々調べていかないといけないのは分かってる」
「それでも、会社設立を自分でやるんだ!」
という方に、株式会社、合同会社設立の流れや手続についてまとめています。