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最終更新日:2023/6/29

個人事業主の節税が楽しく学べる本 7選

森 健太郎
この記事の執筆者 税理士 森健太郎

ベンチャーサポート税理士法人 大阪オフィス代表税理士。
近畿税理士会 北支部所属(登録番号:121535)
1977年生まれ、奈良県奈良市出身。
起業・会社設立に役立つYouTubeチャンネルを運営。

PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-mori
YouTube:会社設立サポートチャンネル【税理士 森健太郎】
書籍:プロが教える! 失敗しない起業・会社設立のすべて (COSMIC MOOK) ムック

個人事業主はサラリーマンと違って収入が不安定になりがちです。

ボーナスや社会保険もないため、削れるところはしっかりと削って、少しでも多くの収入を得たいものです。

個人事業主がもっとも節約すべきなのが、税金です。

さまざまな節税制度を理解して上手にやれば、100万円、200万円単位での節税も夢ではありません。

個人事業主の節税が楽しく学べる本7選をご紹介します。

個人事業主と節税

サラリーマンであれば、ミスをしたときや売上が伸び悩んだときも基本的には同じ給与がもらえます。

しかし個人事業主はそうはいきません。

体調不良で働けないときは売上0もあり得ますし、使いすぎた経費のツケはまるっと自分に返ってきます。

そのうえ、個人事業主は生活費も仕入れ費も光熱費も、なにもかもをすべて自分の売上でまかなわなくてはいけません。

売上減や経費の使い過ぎは事業難に直結します。

個人事業主は常に売上を気にし、経費の削減に努めなくはいけないのです。

そんな常に節約に励む個人事業主が、実はもっとも節約しやすのが「税金」だということをご存じでしょうか

税金は売上に応じて必ず納めなくてはいけませんが、さまざまな節税制度があります。

これらを上手く活用できれば、100万円、200万円単位で節税できることもあるのです。

もちろん脱税はいけません。

しかし、お得な制度を知って逃さず利用することで、適法に節税することができます。

「でも、税金の制度ってややこしいんでしょ?」と不安に思うかもしれません。

個人事業主の仕事は忙しいですから、税金の勉強をしている暇はないよという人もいるでしょう。

ですが大丈夫。

楽しく個人事業主の節税を学べる本を7冊ご紹介します。

自分に合う1冊を選んで読めば、すぐにいくつか節税できる部分が見つかると思います。

ビギナー編

まだ個人事業主になったばかの人や、今までなにも節税対策をしていない人は、まず初心者編の本を読んでみましょう。

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。

  • 著者:きたみ りゅうじ
  • 出版社:日本実業出版社
  • 発売日:2005年12月8日

個人事業主の節税本としてはロングセラーで、著者が税理士から講義を受けて理解する様子をわかりやすくまとめた本です

個人事業主で著者が自身の体験を基に質問したり講義を受けたりしているので、節税初心者にも難しくありません。

テンポもとてもよく、まるで漫才のようにサクサクと読み進めることができます。

簡単な言葉で書かれてはいますが内容は充実しており、個人事業主に必要な税務申告や節税の知識を身につけることができます。

税金だけでなく、社会保険や将来の法人化についての知識を深めることも可能です。

税理士の本音の節税対策も載っており、節税の裏技的なものを知ることができるのも魅力です。

発行は2005年のため、少し古い部分もあります。

もちろん、改正のたびに修正されていますが、細かな数字などの対応が間に合わない場合もあるようです。

改正直後などには少し注意してください。

初心者にとって大切なのは、細かな数字より「税金ってなに」「どんな節税対策があるのか」ということです。

この本はそうした基礎的な知識を、4コマ漫画などを通じて楽しく学ぶことができます。

個人事業主なら一度は読んでおきたい本です。

フリーランス・個人事業の絶対トクする経費と節税

  • 著者:福島 宏和
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発売日:2013年2月8日

個人事業主が一番知りたいのは「どこまで経費にしていいのか」というところだと思いますが、この本はその点をしっかりと解説してくれます

確定申告専門も税理士が、税務署につっこまれない経費計上の基本やコツを本音でとことん教えてくれる本です。

自分で勘定をつける個人事業主も多いですが、この科目でいいのかなど初歩的な疑問にも答えてくれており、簿記知識も身に付きます。

会話形式で進むため読みやすく、短時間で基本的な知識を一通り網羅できるのが魅力です。

ただ、基本的な知識は書いてありますが、ややボリュームに欠ける印象もあります。

しかしその分、初めて青色申告する人や個人事業主になったばかりの人でもさらっと読むことができます。

税務の勉強の第一歩としてはおすすめの本です。

ド素人からわかる!フリーランスの申告と税金

  • 監修:中野 裕哲
  • 漫画:カツヤマ ケイコ
  • 出版社:学研パブリッシング
  • 発売日:2014年12月16日

個人事業主の税金についての基礎知識を幅広く解説してくれる本で、経理・経費・簿記・税金・確定申告・社会保険・決算と内容も盛りだくさんです

フリーランスのイラストレータであるカツヤマ ケイコさんが税理士に教えをこう会話形式で進むため、ボリュームのわりに読みやすく短時間で読破可能です。

サラリーマンと個人事業主の違いについても説明してくれるので、会社員から個人事業主になった人に特におすすめの1冊です。

税金に関する基礎本のような感じで、節税のテクニックはあまり載っていません。

しかし、基本を知らなければ節税のしようもありませんから、まずはこの本で個人事業主の申告と税金の基礎をおさえましょう。

経費で落ちるレシート・落ちないレシート

  • 著者:梅田 泰宏
  • 出版社:日本実業出版社
  • 発売日:2013年12月21日

個人事業主も税務調査の対象になることがあり、多くの場合「経費にしてはいけないレシートを経費にしていた」というのが原因のようです。

個人事業主は会社のように幅広い経費は認められておらず、勝手な解釈であらゆるレシートを経費に計上するとあとで面倒なことになるケースもあります。

この本は、そうした経費になるレシートとならないレシートの見分け方を教えてくれます

会話形式なので読みやすいですが、経費とそうでないものの違いがよくわからない初心者は一度読んでおきたい1冊です。

これ1冊で完全に見分けられるようになるのかと言えばそれは少し難しいですが、だいたいの目安はつくようになると思います。

経費になるレシートかどうかは、最終的には税務署が判断するものです。

個人事業主の福利厚生などはグレーゾーンが広く、税理士によっても判断が分かれるものもあります。

この本で目安をつけ、これからご紹介する中上級者向けの本も読んでみて、それでも不明確なものは税理士や税務署に相談するのがおすすめです。

エキスパート編

個人事業主として確定申告を何年か経験したベテラン個人事業主は、さらなる節税を目指して高度テクニックを身につけましょう。

改訂版 脱税のススメ 16年度対応 最新税法攻略版

  • 著者:大村 大次郎
  • 出版社:彩図社
  • 発売日:2016年2月12日

「脱税!?」と面くらいますが、もちろん違法な脱税方法を解説した本ではありません。

適法な節税のための高度なテクニックを解説している1冊です

著者である大村大次郎氏は元国税庁調査官で、その経験と知識を活かし、数々の脱税事件について「なぜばれたのか」を教えてくれています。

脱税と節税は紙一重なところがあるため、その境界線を知るにはおすすめの本です。

ただ大村大次郎氏には賛否両論あり、正直「これはアウトではないか」と思う手法が紹介されていることもあります。

注意してくださいね。

この本に載っている高度テクニックを実践するかどうかはともかく、このようなテクニックがあるということを知っておくのはとてもよいことだと思います。

あらゆる領収書は経費で落とせる

  • 著者:大村 大次郎
  • 出版社:中央公論新社
  • 発売日:2011年9月9日

題名の通り、仕事にどうにか仕事に関連付けさえすれば飲み会代も福利厚生費もキャバクラ代も全部経費で落とせると力説している1冊です

個人的な感想を述べると「結局あらゆる領収書は経費にならないのだな」ということなのですが、強い節税意識を持つことはできるようになりました。

初めて知る情報や、ややこじつけながらも確かにと思ってしまうようなテクニックをたくさん学ぶことができます。

領収書を経費にする裏技や、税務署のチェック体制・税務調査の内容など、実務の裏話を知りたい方にはおすすめです。

ただ、書いてある内容を実践するかどうかはじっくり検討をしてからにした方がよいでしょう。

理屈ではそうだとしても、実際に税務調査が入って堂々とその理屈を繰り出せるかどうかは別問題です。

節税というには行き過ぎな印象もあります。

サラリーマンのための節税大全(超トリセツ)

  • 著者:角野崇雄、森山謙一、加藤暁光 、 重松輝彦、小笠原薫子
  • 出版社:インターナショナル・ラグジュアリー・メディア
  • 発売日:2014年1月31日

「節税で100万円を取り戻せ!」をうたい、適法な節税方法を組み合わせて100万円浮かすやり方を解説した1冊です

サラリーマンの節税をテーマにしていますが、個人事業主でも活用できる節税方法がいくつも載っています。

特に、本人は個人事業主だけど家族はサラリーマンという方は、一度読んでおいて損はありません。

サラリーマンの特別支出控除・住宅関連・遺産相続・副業・確定申告をわかりやすい図解で紹介してくれるため、生前贈与を使った節税方法など高度なテクニックと合わせて、基礎的な知識も無理なく身につけることができます。

まとめ

意外にも、税金は個人事業主がもっとも節約しやすい支出です。

適切な節税対策を行えば、100万円単位での節税だって夢ではありません。

しかし、税金はややこしいものですし、だれも個人事業主にお得な税制度を教えてはくれません。

自分から学び、調べて情報を得る必要があります。

ご紹介した本で税金の基本を身につけ、節税のテクニックを知りましょう。

個人事業主になりたての人はビギナー編の本を、何度か確定申告を行っている人はエキスパート編の本がおすすめです。

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