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長期分散投資はリスクコントロールに効果的?-社長のための資産形成戦略Vol23

森 健太郎
この記事の執筆者 税理士 森健太郎
長期分散投資はリスクコントロールに効果的?-社長のための資産形成戦略Vol23

長期分散投資の効用

長期分散投資には、主に次の3つの効用があります。

①資産を大きく増加させる効用

基本的には長く続ければ続けるほど、大きな資産をつくることができます

また、世界の証券市場に十分に分散された投資ポートフォリオは、個別証券のように倒産してゼロになるようなこともありません。

たとえば、「年率5%のリターン」と言うと、それほど魅力的に感じないかもしれませんが、これが数十年続くと、思った以上に資産は大きく成長していきます。

その理由は、投資の複利効果にあります。

投資によるリターンをさらに投資に回すと、雪だるま式に財産を増やすことが可能になってくるのです。

たとえば、1年で資産を2倍に増やすには100%の利回りが必要ですが、20年で2倍に増やすなら年率3.6%の利回りで実現することができます。

このように20年かけて財産を2倍に増やすのは、決して非現実的なことではありません。

全世界株式の過去の値動きを見れば、実際に20年で年率5%を超える成長が見られます(図表3-5)。

図表3-5 外部分析①リターン(実体経済と株式市場)

②元本割れのリスクを低下させる効用

ここまでリスクについて投資の世界では「リターンの振れ幅」と説明してきましたが、実際に、個人の実感に最も近いリスクは投資元本が減ることではないでしょうか。

図表3-6は、全世界株式に投資をしたときに期間別に投資元本がどのように変化したかを示したものです。

図表3-6 外部分析②リスク(グローバル株式投資の損失確立)

これを見ると、長く投資をしたほうが損をすることがなくなるのがわかると思います。

どんな投資をするにせよ、値動きは避けられません。

値上がりすればうれしいですが、残念ながら値下がりするリスクも考える必要があります。

しかし、世界全体の証券市場を対象に分散投資を行い、かつ10年を超えるような長期投資を実践するなら、元本割れリスクを大幅に下げることができます。

併せて、複利運用効果によって資産を増加させる確率を大きく上げることもできるのです。

③心の平静を保つことができる効用

金融市場で頻繁に起きる大きな価格変動では、短期的には自分の資産の時価評価が大きく減少する局面もあるでしょう。

しかし、長期投資のマインドを身につければ、短期変動を受け入れる心のゆとりが生まれ、必要以上に一喜一憂することなく、仕事や家庭のことに集中することができるのです。

もしかしたら、これが長期投資の一番の効用かもしれません。

パーソナルファイナンスの原則に従えば、金融資産の運用のストレスで人的資産のパフォーマンスを落とすようなことは決してあってはならないのですから(実際はよくあることなのですが)。

いざ長期投資を始めるときには、遠い先のゴールをイメージしてみるのも効果的です。

たとえば、「20年後に社長を退き、第2の人生を歩みたい」というのであれば、その20年後までは続けられる投資を意識する必要があります。

その20年間に起きる値動きに心を奪われることなく、コツコツと投資を続けるのがポイントです。

いずれくるライフイベントのために長期投資をするのもひとつの考えでしょう。

たとえば、3歳のお子さんがいるとして、大学入学まで15年あれば、その間に投資信託の積立投資をすれば効率的に進学準備をすることができます。

15年ほどの長期投資を正しい方法で行うことができれば、高い確率で預金以上に資産を成長させることができるからです。

一方、学費を3年後までに用意しなければならないとなると、投資で準備をするのはおすすめできません。

短期投資は値下がりのリスクを避けられず、必要な資金を用意できないからです。

そのような場合は、預金で確実に準備をしたほうがいいでしょう。

▼社長のための資産形成戦略 シリーズ

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