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投資には絶対公式がある?ポイントとなる3つの要素-社長のための資産形成戦略Vol20

森 健太郎

この記事の執筆者 税理士 森健太郎

ベンチャーサポート税理士法人 大阪オフィス代表税理士。
近畿税理士会 北支部所属(登録番号:121535)
1977年生まれ、奈良県奈良市出身。
起業・会社設立に役立つYouTubeチャンネルを運営。

PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-mori
YouTube:会社設立サポートチャンネル【税理士 森健太郎】
書籍:プロが教える! 失敗しない起業・会社設立のすべて (COSMIC MOOK) ムック

投資には絶対公式がある?ポイントとなる3つの要素-社長のための資産形成戦略Vol20

投資の絶対公式の3要素を理解する

それでは、ここからは投資で具体的な成果を得るための考え方をお伝えしていきます。

インターネットを通じてさまざまな情報が氾濫する時代に私たちは生きています。

投資に関する情報の中には、フェイクニュースや詐欺のような話も多く含まれており、その話に乗って大きな損失を出す人が後を絶ちません。

また、個人投資家がさまざまな情報を集めれば集めるほど、個々の情報が正しいものであったとしても、頭が混乱して正しい意思決定をすることができず、投資の成果が上がらないといったジレンマに陥るケースも多く見受けられます。

もし、みなさんが長期的に投資で成果を上げたいと思うのであれば、何よりも次の「投資の絶対公式」を覚えておくといいでしょう。

投資の成果=投資金額×(1+投資収益率)×年数乗

この公式からわかることは、投資の成果は究極的には、次の3つの重要ファクターだけで決定するということです。

  • ①投資金額……いくら投資したか
  • ②投資収益率……どれくらいのリターン(%)を期待できるか
  • ③投資期間……どれくらいの期間投資するか

投資を始めたばかりの初心者も、腕利きのヘッジファンドの運用担当者も関係なく、この公式が定める3つの重要ファクターからは誰も逃れることはできないのです。

資産運用のシミュレーション(1)

それではここで、投資の絶対公式に数字を当てはめて資産運用のシミュレーションを行ってみましょう。

たとえば、あなたが成長期までに2,000万円の余剰資金を蓄えたとしましょう。

その2,000万円を投資して、その後は毎月10万円ずつ、20年にわたって年率5%で投資をした場合、どうなるでしょうか?

投資した資金の元本は4,400万円(2,000万円+10万円×12ヵ月×20年=4,400万円)です。

これが、20年後には9,300万円以上に増えるという結果が導き出されました。

預金のままで置いていたらほぼ4,400万円のままですが、投資に回したことで2倍以上に資産を増やすことができることになります。

資産運用のシミュレーション(2)

投資の絶対公式の数字を変えると、さまざまなシミュレーションが可能です。

さきほどの事例の要素をひとつだけ変えた場合、元本の4,400万円がどのように変動するのかを見てみましょう。

  • ①運用期間を10年延ばして30年にした場合……1億6,797万6,438円
  • ②運用利回りが5%から8%に向上した場合……1億5,011万9,050円

これらの数字を見ると、20年、30年といった長期で運用したり、高い利回りで運用したりすると、投資の成果は非常に大きくなることが感じられるのではないでしょうか。

実際、前述した「投資の成果を決める3つの重要ファクター」を明確に意識している人はあまりいません。

住宅ローンや自動車ローンなど、お金を借りるサイドに立ったときには必ず考える「借入金額(いくら)、借入利率(何%)、借入期間(年数)」を、資産運用(お金を貸すサイド)で考えないのはとても不思議なことです。

資産運用アドバイスの現場でも「今、何に投資をすべきですか?」とか、「儲かりそうな投資商品を教えてください!」などと、短期的に運用利回りを上げる方法に関する質問は多いのですが、「自分はいくら投資をすべきでしょうか?」や「何年運用すべきでしょうか?」といった質問は少ないのが現実です。

長期的に投資で成果を上げたいのであれば、まずは投資の絶対公式を活用して、3つの重要なファクターを明確にした長期投資計画をつくるべきです。

決して漠然と儲かりそうな投資話に飛びついたりしてはなりません。

▼社長のための資産形成戦略 シリーズ

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