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利益が出た後ではもう遅い?創業期から税理士と顧問契約するメリット-社長のための資産形成戦略Vol12
ベンチャーサポート税理士法人 大阪オフィス代表税理士。
近畿税理士会 北支部所属(登録番号:121535)
1977年生まれ、奈良県奈良市出身。
起業・会社設立に役立つYouTubeチャンネルを運営。
PROFILE:https://vs-group.jp/tax/startup/profile_writing/#p-mori
YouTube:会社設立サポートチャンネル【税理士 森健太郎】
書籍:プロが教える! 失敗しない起業・会社設立のすべて (COSMIC MOOK) ムック
税理士とのつきあい方
節税で着実にお金を残していくためには、やはり税金のプロである税理士のサポートを受けるのが一番です。
税理士のサービスはさまざまであり、料金を抑えようとするなら、普段の帳簿作成は自社で行って、年に一度の決算や税務申告だけを依頼するという選択肢もあるでしょう。
ただ、「融資を受けて会社の経営を安定させたい」「お金が残る方法で節税したい」といったレベルの高いニーズがあるならば、税理士と顧問契約を結び、月次決算やコンサルティングを受けるほうがいいでしょう。
税理士と顧問契約するメリット
ここまでお伝えしてきた節税方法にも言えることですが、節税方法の大半は、利益が出た後に行っても間に合いません。
たとえば、役員報酬は事前に節税効果などを踏まえて金額を設定し、そのとおりに支払いをする必要があります。
旅費日当は旅費規程、社宅家賃は賃貸契約というように、あらかじめ行うべきことがあります。
これらの準備を社長だけで行うと、必ず迷う場面が出てくるので、税理士の指導を受けながら進めたほうが効率的です。
また、一般的に、税理士を顧問につけると、事前に決算のシミュレーションを行ってもらえます。
それまでの実績を踏まえ、当期にどれくらいの利益や赤字が出るかを予想してもらえるのです。
予測値を見ることで、「たくさん税金がかかりそうだから、今期のうちに広告費をかけよう」「赤字の予測だから、経費を少し絞ろう」といった戦略を立てることができるようになります。
資産運用や相続などの場面においても、税金の問題はつきものですから、前向きに検討していただければと思います。
▼社長のための資産形成戦略 シリーズ
- Vol1 社長のための資産形成戦略-【社長の資産運用】成功・失敗を分けるものとは
- Vol2 社長のための資産形成戦略-「社長」という人生。架空のストーリーから見る失敗ポイント①ガムシャラ期
- Vol3 社長のための資産形成戦略-「社長」という人生。架空のストーリーから見る失敗ポイント②成熟期
- Vol4 社長のための資産形成戦略-「社長」という人生。架空のストーリーから見る失敗ポイント③リタイア期
- Vol5 社長のための資産形成戦略-「社長」という人生。理想的なゴールとは
- Vol6 社長のための資産形成戦略-パーソナルファイナンスとは?3つのポイントから資金繰りの戦略を考える
- Vol7 社長のための資産形成戦略-創業期は「生き残り」を最優先に!キャッシュを手元に残すためにできること
- Vol8 社長のための資産形成戦略-儲かる前に対策を!創業期にやってはいけない節税方法
- Vol9 社長のための資産形成戦略-創業期の王道的節税(1)役員報酬最適化
- Vol10 社長のための資産形成戦略-創業期の王道的節税(2)旅費日当の活用
- Vol11 社長のための資産形成戦略-創業期の王道的節税(3)社宅の家賃を経費に
- Vol12 社長のための資産形成戦略-利益が出た後ではもう遅い?創業期から税理士と顧問契約するメリット
- Vol13 社長のための資産形成戦略-成長期の節税は攻守のバランスがカギ!攻めの節税対策とは?
- Vol14 社長のための資産形成戦略-成長期はリスクへの備えも万全に!守りの節税対策について
- Vol15 社長のための資産形成戦略-社長個人の節税になる?資金繰りにも役立つ「小規模企業共済」とは
- Vol16 社長のための資産形成戦略-消費型節税はホントに節税になるのか見極めが肝心
- Vol17 社長のための資産形成戦略-融資の活用は慎重に!融資との付き合い方やタイミングについて
- Vol18 社長のための資産形成戦略-成熟期に社長個人の資産形成を本格化すべき理由
- Vol19 社長のための資産形成戦略-銀行の言いなりはNG!成熟期の銀行との付き合い方
- Vol20 社長のための資産形成戦略-投資には絶対公式がある?ポイントとなる3つの要素
- Vol21 社長のための資産形成戦略-投資収益率(リターン)の決定要因とは?
- Vol22 社長のための資産形成戦略-リスクの意味とリターンとの関係性を正しく理解しよう
- Vol23 社長のための資産形成戦略-長期分散投資はリスクコントロールに効果的?
- Vol24 社長のための資産形成戦略-投資信託とは?メリットと注意点をわかりやすく解説
- Vol25 社長のための資産形成戦略-インデックスファンドとアクティブファンドの違い【どっちがおすすめ?】
- Vol26 社長のための資産形成戦略-資産運用にファイナンシャルアドバイザーは必要?何を助言してくれる?
- Vol27 社長のための資産形成戦略-余裕があれば法人での資産運用も!会社の資金で投資した場合の取り扱い
- Vol28 社長のための資産形成戦略-社長がやってはいけない投資【金融商品で損をしないための最適解とは?】
- Vol29 社長のための資産形成戦略-「不動産投資はやめておけ!」安易にすべきではない理由
- Vol30 社長のための資産形成戦略-リタイア期の落とし穴|いつ経営から退く?失敗しないためのプランとは
- Vol31 社長のための資産形成戦略-リタイア期の落とし穴|見えない負債「相続税」
- Vol32 社長のための資産形成戦略-リタイア・退職後の収支はどうなる?資産運用のススメ
- Vol33 社長のための資産形成戦略-リタイア後に年金はいつから受け取る?退職金はどう準備する?
- Vol34 社長のための資産形成戦略-社長引退の選択肢(1)事業承継
- Vol35 社長のための資産形成戦略-社長引退の選択肢(2)M&A
- Vol36 社長のための資産形成戦略-社長引退の選択肢(3)会社清算
- Vol37 社長のための資産形成戦略-相続税って何?基本をわかりやすく解説
- Vol38 社長のための資産形成戦略-生前にできる相続税対策|暦年課税による生前贈与と特例の活用
- Vol39 社長のための資産形成戦略-不動産や生命保険が相続税対策に役立つ仕組み
- Vol40 社長のための資産形成戦略-相続税対策は「二次相続」や「認知症」まで考えよう
- Vol41 社長のための資産形成戦略-3,000万円控除?相続財産の自宅に活用できる「空き家特例」とは
- Vol42 社長のための資産形成戦略-「相続税を資産運用で取り戻す」という考え方