メニュー

閉じる
無料相談0120-211-084
メール

最終更新日:2022/12/16

遺産分割のスケジュール|手続きの流れと期限を確認-もめない遺産分割Vol32

弁護士 福西信文

この記事の執筆者 弁護士 福西信文

東京弁護士会所属。
相続手続等の業務に従事。相続はたくさんの書類の作成が必要になります。
お客様のお話を聞き、それを法律に謀った則った形式の文書におとしこんで、面倒な相続の書類を代行させていただきます。

PROFILE:https://vs-group.jp/lawyer/profile/fukunishi/

遺産分割のスケジュール|手続きの流れと期限を確認-もめない遺産分割Vol32

遺産分割のスケジュール

被相続人が亡くなった後は、遺産分割に向けて遺言書の確認や遺産分割協議を進める必要がありますが、相続開始直後は、葬儀や遺品の整理で、あわただしい日が続くでしょう。

しかし、遺産分割は、相続税などほかの手続きの期限(図表4−1)に関わるので、計画を立てて進める必要があります

死亡後から遺産相続までの手続きの期限

死亡後から遺産相続までの手続き期限
▲図表4−1

すべてを相続開始までに終えるのは簡単ではありません。

ときには親が急死したため、何も準備ができていない状態で相続を迎えることもあると思います。

相続財産の確認をはじめ、被相続人の生前に行えなかったことが多ければ、それだけ遺産分割には時間がかかります。

そのことを頭に置きながら、早めに動く姿勢が求められます。

理想は申告期限の4~5カ月前に遺産分割協議を終えること

ここであらためて遺産分割のスケジュールをおさらいします。

遺産分割そのものには、法律による期限はありません。

相続が開始して1年後でも、10年後でも、遺産分割協議がまとまれば有効に成立します。

そこでまず目安にしたいのが、相続税の申告期限です。

申告は、相続開始日から10カ月以内に行う必要があります。

必ず期限内に、被相続人の住所地の所轄税務署に相続税の申告をし、納税額がある場合は原則として現金で一括納付します。

相続税の申告書をつくるには、相続人の確認をはじめ、相続財産の確認や不動産の評価などが必要となり、ある程度時間がかかります。

また、遺産分割協議が終わらないと、最終的な相続税額を計算することができません。

したがって、理想は申告期限の4~5カ月前に遺産分割協議を終えることですが、四十九日の法要を迎えるまでは遺産分割の話し合いはしづらいでしょう。

そのため、遺産分割協議に使える期間は実質的に2~3カ月程度となります。

どうしても相続税の申告期限までに遺産分割がまとまらない場合の対処法は、「相続税の申告期限に間に合わない場合の対処法|ペナルティ回避を-もめない遺産分割Vol47」で説明します。

▼もめない遺産分割の進め方 シリーズ

テーマから記事を探す

弁護士法人ベンチャーサポート法律事務所ならではの専門性

多数の相続案件の実績のノウハウで、あなたにとって一番の頼れる味方となります。
ご自身でお悩みを抱える前に、ぜひ一度お気軽にご連絡ください。親切丁寧な対応を心がけております。

当サイトを監修する専門家

弁護士 川﨑 公司

弁護士 川﨑 公司

相続問題は複雑なケースが多く、状況を慎重にお聞きし、相続人様のご要望の実現、相続人様に合ったよりよい解決法をアドバイスさせていただくようにしています。

弁護士 福西 信文

弁護士 福西 信文

相続手続等の業務に従事。相続はたくさんの書類の作成が必要になります。お客様のお話を聞き、それを法律に謀った則った形式の文書におとしこんで、面倒な相続の書類を代行させていただきます。

弁護士 水流 恭平

弁護士 水流 恭平

民事信託、成年後見人、遺言の業務に従事。相続の相談の中にはどこに何を相談していいかわからないといった方も多く、ご相談者様に親身になって相談をお受けさせていただいております。

弁護士 山谷 千洋

弁護士 山谷 千洋

「専門性を持って社会で活躍したい」という学生時代の素朴な思いから弁護士を志望し、現在に至ります。 初心を忘れず、研鑽を積みながら、クライアントの皆様の問題に真摯に取り組む所存です。

弁護士 石木 貴治

弁護士 石木 貴治

メーカー2社で法務部員を務めた後、ロースクールに通って弁護士資格を取得しました。 前職の経験を生かし、実情にあった対応を心がけてまいります。 お気軽に相談いただければ幸いです。

弁護士 中野 和馬

弁護士 中野 和馬

弁護士は敷居が高く感じられるかもしれませんが、話しやすい弁護士でありたいです。 お客様とのコミュニケーションを大切にし、難しい法律用語も分かりやすくご説明したいと思います。 お客様と弁護士とが密にコミュニケーションをとり協働することにより、より良い解決策を見出すことができると考えております。