代襲相続で相続人の数は増える

本来は相続人となるはずだった人が、被相続人より先に死亡している場合、「代襲相続」というルールを確認する必要があります。

代襲相続とは？

たとえば、被相続人の子がその被相続人の死亡より前に死亡していた場合、直系卑属（孫やひ孫など）が相続権を引き継ぎます。

この仕組みが代襲相続です。

被相続人の兄弟姉妹が相続人となるケースでは、甥・姪の一代に限り、代襲相続が認められます。

相続人が生存していても代襲相続になるケース

代襲相続は、本来の相続人が死亡していた場合に適用されるのが基本です。

しかし、本来の相続人が生存していても、代襲相続になるケースがあります。

「相続欠格」または「相続廃除」があったときです。

これらに該当する人は相続人ではなくなるものの、その相続人に直系卑属がいれば代襲相続が起きます。

相続欠格に該当する行為があった場合、その行為者は当然、相続人ではなくなります。

一方、相続廃除については、被相続人がその者を廃除する意思表示を行い、家庭裁判所の審判を受けることが必要です。

また、相続人自身が「相続放棄」の手続きを行った場合には、代襲相続は発生しません。

相続放棄をした相続人は、はじめから相続人ではなかったとみなされるからです。

相続人を把握することは、遺産分割を進める上で非常に重要です。

代襲相続のルールも踏まえて、誰が相続人になるのかを確認してください。