会社設立のメリット・デメリット、起業するなら個人事業?それとも法人?
これから事業をはじめる方からの典型的な質問の一つは「個人事業と会社組織とどちらがいいでしょうか?」というものです。
その方の置かれている状況や、どのような事業をしたいのか等によって変わりますので、
どちらがいいとは一概に言えません。
個人事業からはじめて、軌道にのってきたら法人化するというケースもよくあります。
個人事業は開業届を出すだけではじめられますので手軽です。
法人は、法務局に登録(登記)をする必要があります。
登記は個人でいう出生届のようなもので、登記をすることで
新たに法人が誕生したことが認められるのです。
個人事業と比べて手続きに時間と金額がかかりますが、
対外的信用度が高い、税制上有利になるなどのメリットがあります。
個人事業と法人、それぞれの特徴を比較し、検討してみてください。
個人事業 | 法人 | |
設立のしかた | 登記不要。 税務署などの役所へ開業届を行う。 |
定款作成と登記が必要。 費用は25~45万円くらい。 |
事業年度 | 1月から12月の暦年 | 自由に選べる |
代表者の扱い | 自らの給与は 経費にならない。 |
代表取締役となって 会社から給料(役員報酬)を 受け取ることができる。 |
対外的信用・イメージ | 法人でないと取引に応じて もらえないこともある。 |
個人事業に比べ、 対外的信用度が高く、 企業イメージもよい。 優秀な人材を確保しやすい。 |
赤字の繰越控除 | 赤字の金額は翌年以後 3年間の黒字金額から 引くことができる (青色申告の場合)。 |
赤字の金額は翌事業年度以後 7年間の黒字金額から 引くことができる。 |
交際費の取扱い | 業務の遂行上必要と 認められるものについては 経費計上が可能。 |
期末資本金1億円以下の法人は、 年間400万円までについては 90%まで損金参入。 |
社会保険への加入 | 原則として5名までは 社会保険の加入は自由。 |
社長1人の会社でも 社会保険に加入しなければならない。 |