「ドメイン」会社設立時に失敗しないためのドメインの決め方とは
日本のインターネットの人口普及率は、総務省のデータでは平成23年度末で約80%に達しています。
20歳代に限定すれば約98%の普及率で、ほぼ全員が利用しています。
ここまでくると、どのようなビジネスであってもインターネットとは何らかの関わりが生じ、
有効活用しないと企業間競争に勝ち残れなくなります。
ところで、インターネットの利用にはドメイン名が必ず必要なことをご存知でしょうか。
ドメイン名とは、簡単に言うとインターネット上で、どこの誰かを表わす名前と住所の両方の意味を持っています。
インターネットに必須のドメイン名は、会社設立時に会社名を決めるタイミングに一緒に考えることが重要で、
その決め方にも注意しなければならない理由を説明します。
インターネットがビジネスに与えるインパクト
インターネットは、ホームページでの通販をメインに起業しない限り、便利な一つのツールに過ぎませんでした。
しかし、普及率が約80%にまでなると、もはやインターネットは、電話・ファックスに匹敵する通信インフラであり、
ホームページを開設することは店舗・営業事務所などの販売機能を新たに持つことに匹敵し、
同時にテレビ、新聞、雑誌などを利用した広告・販促の効果に匹敵するので、単なるツールの範囲を超えています。
そのため、インターネットの利用に必須のドメイン名は、これから起業する起業家の全てが
念頭に置いて会社名と一緒に検討しなければ、インターネットの大きなメリットを受ける可能性が低くなります。
ドメイン名と会社名は一致している方が良い理由
ドメイン名の定義を正確に行うと難しいので、ここでは簡単に、
「インターネットの利用に必須で、どこの誰であるかを識別する名前」と定義しておきます。
新しく起業したとき、会社名とドメイン名が同じであれば、メールを出しても、ホームページを立ち上げても、
アドレスを見ただけで簡単に同じ会社と判断して貰えます。
なぜなら、同じドメイン名は同時に絶対に他では利用されていないからです。
同じ名称にしておくことで、インターネットを利用するときに顧客に会社を早く、簡単に分かって貰えて、信頼度も上がります。
このことは、電話で相手がどこの誰かが分からないと無視される可能性があることに似ています。
インターネット利用でも同じです。
“Yahoo!”や”Google”で検索したとき、会社名とドメイン名が一致するか、またはほぼ同じでないと、検索されてもクリックを後回しにされる可能性があります。
それは、会社名とドメイン名が一致していないと、顧客に大きな不安感を与えるからです。
例えば、インターネットで「ABC株式会社」という社名で検索して、
ホームページが”http://www.abc.co.jp”という会社と、”http://www.xyz.co.jp”という会社では
信用度が心理的に格段に異なります。
この条件で、2つのどちらを選ぶかと言うと、多くの人がhttp://www.abc.co.jpを先にクリックします。
この例ではドメイン名とは、"abc.co.jp"、"xyz.co.jp"の部分です。
会社名とドメイン名を同じタイミングで検討する必要性と決め方
世の中には同じ会社名や似たような名前の会社が数多くあります。
しかし、ドメイン名は先に登録されているとそのドメイン名は勝手に使うことができません。
例えば、社名をABCにしたいときには、ドメイン名の中に"abc"が使用できるかを調べないと利用できないことになります。
そのため、会社名を先に登録して、後でドメイン名を検討しても”abc”が利用できない可能性があります。
できるだけ社名とドメイン名が同じになるように一緒に検討する方がインターネットを本格的に利用するようになったときに大きなメリットが生じます。
既に”abc”が登録されていて利用できないときは、”a-bc”あるいは”ab-c”などと工夫して、社名に近い表記になるように決めます。
あるいは、社名の方を少し変更するようにして、出来るだけ社名とドメイン名が一致できるように決めます。
まとめ
ビジネスにインターネットが占める役割が大きくなっている中、
会社設立時には、会社名とドメイン名をできるだけ一致させることで大きな効果が得られます。
ドメイン名は先に登録されていると使用できないので、会社設立時に会社名とドメイン名は同時に決めることが必要です。