社労士事務所は未経験でも就職・転職可能!未経験でも転職できる人の特徴

2021年11月29日

1章.社労士業界の就職・転職1-1.就職活動ノウハウ

この記事でわかること

  • なぜ未経験でも社労士事務所への就職・転職が可能なのかがわかる
  • 未経験でも就職・転職しやすい職種がわかる
  • 未経験でも社労士事務所で歓迎されやすいスキル・特徴がわかる

人気かつ難関資格の一つとして、名高い社労士。
資格を取得した後、実務経験を積むべく、社労士事務所での勤務を希望されるのは、自然の成り行きですが、その際に「未経験でも社労士事務所で働くことができるのだろうか?」と悩まれる方が多いです。

今回は、業務未経験の方たちが、果たして社労士事務所で就職・転職することができるのか?
また、採用を勝ち取るためにはどのようなことを意識して、選考に臨めばいいのかを解説していきましょう。

社労士事務所は未経験でも就職・転職可能!未経験でも転職できる人の特徴

社労士事務所へは未経験でも就職・転職可能

基本的には、どのような業種であれ経験者の方が優遇される傾向にはありますが、「未経験でも歓迎」というワードは、求人の中でよく見かけるはずです。

特に社労士業界では、未経験でも積極的に採用する社労士事務所が多いのが特徴と言えます。
社労士などの士業系の業務は、数ある職種の中でかなり特殊な部類に入ります。

あなたの周りに、事務職を経験した知人・友人は居ても、社労士事務所での経験がある、又は企業の総務部で労務関係の業務に携わっていたという人は、居ないのではないでしょうか。
そもそも求職者の中に社労士業務経験者が少ないので、求人を出している社労士事務所は経験者が応募してくること自体あまり期待していないケースさえあります。

従って、未経験者であっても、社労士事務所への就職・転職は難しくはありません。

ただし、経験者と選考で争う場合は当然、経験者が有利となります。
このため、それなりの素養があることを選考過程でアピールしなければ、社労士事務所にとって貴重な経験者を下して内定を勝ち取ることは難しいでしょう。

この「素養」に関しては、後述の「未経験で社労士事務所に転職できる人の特徴」で解説しましょう。

未経験で就職・転職可能な社労士事務所の職種

未経験であっても、社労士事務所は就職・転職が可能と解説しましたが、その中でも狙い目の職種はあるのでしょうか?
社労士事務所の規模の大小に分けて、解説していきましょう。

社労士法人などの規模の大きな事務所は、事務スタッフが狙い目

スタッフを多く抱える社労士法人においては、職種を分けて求人を出していることも多く、専門性が高いポジションには経験者・有資格者を据える方針を採っている事務所も珍しくはありません。

こういった規模の大きな事務所は、専門職をサポートするための一般事務職的なアシスタントが存在しており、業務的にすみ分けをして効率化を図っているケースが多いです。

未経験の方であっても積極的に採用しているので、こういった事務スタッフは狙い目と言えます。
事務スタッフなんて社労士業務と関係ないことばかりするのでは?と思われがちですが、実際は社労士が代行する手続きの事務処理や、法定帳簿の作成に関わることになるので、業務内容はかなり濃いものが多いでしょう。

小規模事務所であれば職種はほぼ関係なし

先述の通り、規模の大きな事務所であれば、組織として業務をすみ分けする都合上、事務スタッフでは就業規則の作成等、社労士としての手腕が試される業務にまで関わるのは難しいでしょう。

未経験・無資格であっても、色々な業務を経験して貪欲に吸収していきたい積極的な方は、個人経営の小規模な社労士事務所が適しているかもしれません。

小規模の社労士事務所の場合、少人数であっても事務所として抱える責任の大きさは変わらないので、必然として少数精鋭で業務に臨むことになります。
そうなると、各人に求められる業務レベルは高いものになるため、専門性の高い業務であっても任せてもらえるケースは多いです。

小規模な社労士事務所であっても職種を分けて求人を出していることも多いですが、一般事務的な職種でも、希望すればどんどん様々な業務を経験させてもらえる可能性は高く、ある意味職種はあってないような事務所というのも存在します。

ただし、この辺りは事務所の責任者である社労士のカラーによるところが大きいため、面接時にそのあたりを聞いてみるとよいでしょう。

未経験で社労士事務所に転職できる人の特徴

未経験者であっても十分に採用を狙える社労士事務所ですが、選考が有利になるような人はどういった特徴をもっているのか、気になるところでしょう。

業務上、かなり責任の重い仕事を任せることになるので、スタッフの選定にはかなり慎重な事務所が多いことも事実です。

どのような人が未経験であっても社労士事務所の選考上有利なのか、採用担当が判断基準として見ている、社労士業務に必要な「素養」について解説していきましょう。

きめ細かい気配りができる人を社労士事務所は求めている

社労士業務は、細かい気配りが求められる場面が多いことが特徴と言えます。

たとえば給与計算は、些細なミスでもしっかりと数字で間違いが発覚することから、場合によっては顧客の不信を買うこともあるリスクの高い業務の一つです。
些細なミスを防ぐには、とにかくチェック作業が重要になってきますが、きめ細かい心配りができる人はチェック作業一つをとっても漏れや抜けがないように自発的に、細かい工夫をしているものです。
こういった工夫や手間を惜しまない姿勢は、まさに社労士事務所としては喉から手が出るほど欲しい人材と言えます。

選考上、こういったきめ細かい気配りができることが分かるアピールポイントがあれば、かなり有利になります。

コミュニケーション能力があるかも見られている

些細なミスも許されない社労士事務所の仕事においては、職員同士の綿密なコミュニケーションも重要です。

「伝えたいことを、相手にしっかり伝えられているか?」「相手にとって分かる言葉を選んで使っているか?」「情報に、無駄や漏れはないか?」

こういった視点で、コミュニケーション能力の有無を面接などで判断されることになります。

業務に対する前向きな姿勢

社労士業務は専門性の高い内容なので、今まで経験したことのないことを求められることも多いです。
今まで聞いたことのない専門用語も飛び交います。

こういった環境下にあっても些細なミスがないように、大きなプレッシャーの中、進んで業務を覚える意欲があるかどうかも選考過程で採用担当は見極めようとします。

今までの経験で、積極的に業務に邁進したエピソードなど、アピールできる材料を用意しておくと、採用担当の印象にも残りやすいことでしょう。

PCスキルは必須

ひと昔前までは、社労士業務は紙媒体の書類との格闘でしたが、ペーパーレス化を促進する時代の流れもあって、紙媒体の書類の扱いはかなり減り、代わりにパソコン作業が多い事務所が増えました。
社労士のみでなく、士業全体を見てもパソコンに明るくない人が多いのが実情ですが、もはやこれからの時代、パソコン抜きでは事務所の運営は不可能と言えるでしょう。

従って、まったくパソコンを触ったことのない人は、選考上かなり不利になります。
OfficeのWordやExcel、インターネットでの検索などは、人に頼らなくてもある程度操作できるレベルである必要があります。

現在では、小規模な社労士事務所でも社労士専用の業務ソフトを導入していることが多く、パソコンの電源を入れるのも一苦労ということでは、先が思いやられます。
どの社労士事務所の求人に応募したとしても、選考時にパソコンスキルについてはほぼ必ずと言っていいほど質問されることでしょう。
ここでの回答に詰まってしまうと、「この人は、自分の今のパソコンスキルも満足に説明できないレベルなのか…」と選考上、マイナスポイントになりかねません。

今までパソコンをあまり触ってこなかったという方は、少しずつでもいいので、パソコンの使い方を勉強することをオススメします。

また、パソコンスキルを証明する資格もありますので、履歴書に明記することで客観的かつ明確にどの程度のスキルがあるのかを示す格好の材料とも言えます。

まとめ

今回は、未経験であっても、社労士事務所への就職・転職は問題ないこと、選考上有利になる人の特徴について解説しました。

今回の内容を踏まえて、選考上のアピールポイントに留意頂くと、社労士事務所の採用はグッと近づくことでしょう。