社労士事務所への就職・転職を成功させる履歴書の書き方【履歴書作成時によくある質問も解説】
2021年5月28日
1章.社労士業界の就職・転職1-1.就職活動ノウハウこの記事でわかること
- 社労士事務所の選考において好印象を与えやすい履歴書の書き方がわかる
- 履歴書の作成で気になる疑問点についてわかる
- 結局採用担当は、履歴書のどこを重点的に見ているのかがわかる
履歴書などの選考書類は企業ごとに用意しなければならず、直筆で記入する書類も多く、志望者にとって負担の高い要素であると言えます。この記事では、せっかく用意した書類が採用担当に悪印象を与えてしまう残念な事態を避けて、選考を有利に進められるよう、履歴書の書き方について解説していきましょう。
社労士事務所で求められる履歴書は一般企業と大きく変わらない
一般的ではない業種だからといって、履歴書を書くときに肩に余計な力が入っている方もいらっしゃるかもしれませんが、社労士事務所の選考であっても、履歴書は一般企業と大きく異なるかというとそうではありません。
履歴書の中でもとりわけ着目される項目としては、社労士資格の有無や、社労士の業務と関係のある分野での経験があるかどうかなどです。
むしろ、ビジネスパーソンとして求められる素養が、しっかりと備わっているかという点が細かくチェックされると考えた方がよいでしょう。
社労士事務所の就職・転職では社労士資格の有無を確認される
先述の通り、社労士事務所の選考で履歴書の内容で着目される項目は、社労士資格の有無、社労士に関連する分野での実務経験です。
もし社労士としての実務経験が乏しい場合、社労士資格に関しては資格を取得した年月日などの情報を正確に記入する程度で十分です。
また、関連分野での実務経験に関しても、面接段階で採用担当に興味を持ってもらえるよう、具体的にどういった業務内容なのか、企業名だけに留めず記載するようにしましょう。
詳細を記載する場合は、面接時に採用担当からの質問を引き出しやすいように、興味を引くような文言を使うとよいでしょう。
社労士事務所で採用されやすくなる履歴書の書き方
社労士業務は、正確な書類の扱いが求められる業種であり、その業務に関わる職員を募る以上、選考書類のチェックは、一般企業よりも入念であることが多いです。
とはいうものの、特別な内容を書いていないといけないというわけではなく、正しい履歴書の書き方ができているかどうかを判断されることとなります。
ここからは、社労士事務所の選考にて、採用につながるような履歴書の書き方について項目を分けて解説していきましょう。
案外見落としている方も多い内容なので、心当たりのある方は、これを機会に、履歴書作成のレベルを上げましょう。
とにかく丁寧に!手を抜かない!
誤字脱字は最初から書き直しになるので、できるだけ各文字数は少なくしたいという心情は分かりますが、案外細かいところが見られています。
就職活動をしていればもはや常識のこともありますが、意外と抜けがちな項目を挙げていきましょう。
カタカナかひらがな使い分けに注意
特にフリガナを記入する際ですが、履歴書のフォーマットに「フリガナ」とあればカタカナを、「ひらなが」と記載されていれば、ひらがなを使うようにしましょう。
実際、社労士業務で扱う書類にも共通することです。
ここがしっかりできていないと「記入書類の項目をまともに見ていない人なのかも」という印象を採用担当が抱いてしまうことになります。
年月日は統一する
履歴書のフォーマットで、西暦になっていれば、すべて西暦で統一してください。
たとえば学歴は西暦で書いているのに、職歴は和暦で書いているのは好ましくありません。
また履歴書の日付は、郵送日又は提出日を記入するようにしましょう。
押印箇所があれば押印しておく
履歴書によっては、氏名欄に押印する箇所があります。
ここも面倒くさがらずに、押印するようにしましょう。
また、朱肉はなかなか乾かないので序盤で押印してしまうと、履歴書の記入途中でうっかり他の欄に朱肉がついてしまいます。
最後に押印するようにしましょう。
細かい部分になりますが、シャチハタでなく朱肉を使うタイプの印鑑を使いましょう。
実印である必要はありません。
押印の際は、印影がくっきりと分かるように、専用のゴム下敷きあるいは厚みのある台の上で行ってください。
一生懸命記入したのに最後に押印をしくじってしまってはやり直しになってしまいます。
学歴・職歴・免許資格の書き方
学歴と職歴にも、記入についてはマナーがありますが、これも細かい部分でミスをしている方が多いのが現実です。
学歴の書き方
最初の段は「学歴」と記載して2段目から内容に入ります。
最終学歴の1つ手前の入学から記入するようにしましょう。
たとえば、大卒が最終学歴であれば、高等学校の入学からスタートです。
たまに大卒の方で中学校から学歴を記入する方が見受けられますが、最終学歴の1つ手前でかまいません。
学校名は、正式名称を記載しましょう。
「~~高校」ではなく、「○○市立~~高等学校」などの正式名称をきちんと調べて記入するようにしましょう。
また、学部や専修課程についても省略せず記載するようにしましょう。
職歴の書き方
学歴の最後の段から一段空けて「職歴」と記載して、次の段から最初の職歴を記載します。
企業名だけでなく、業種や企業の規模、配属された部課や業務内容についても可能な限り具体的に触れておきましょう。
ここで採用担当が興味を示す情報を記載しておくと、面接の際に向こうから質問してくれる場合もあります。
また、社労士の関連分野での経験があれば(たとえば総務での人事労務関連の業務など)積極的に記載しましょう。
かなり高確率で着目されるはずです。
免許資格の書き方
免許や資格の名称は略せず、正式名称を記載しましょう。
また、取得免許を時系列で記載した後、取得資格について記載するようにしましょう。
志望動機
履歴書の中でも、一番厄介に感じる方が多いのが、この志望動機です。
記載するボリュームも多く、履歴書の中でも後半なので誤字脱字があれば書き直しというプレッシャーの中で記載しなければなりません。
せっかく記入したのに、かえって悪印象になったなどといった展開を防ぐべく以下の項目を参考にしてください。
あまり詰め込みすぎない
伝えたいことが多すぎて、細かい文字で頑張って枠内におさめようとされる方もいらっしゃいますが、あまりに文字が小さすぎると、採用担当にとっても負担となります。
また、文字数が多いとそれだけ誤字脱字のリスクは上がります。
伝えたいことは面接時に口頭で伝えられるように、採用担当が詳しく聞いてみたいと考えるよう、誘導するように簡潔に書くことが重要です。
全体的なバランスに注意
文字数が他の欄よりも多いので、全体的にバランスが崩れていると悪印象になります。
志望動機の欄を見る際に、真っ先に目が行くのはバランスです。
もしバランスを整えることに不安がある方は、縦横に字をそろえるだけでもバランスが見違えるようになりますので、一度お試しください。
社労士事務所に提出する履歴書作成時によくある質問
いざ履歴書や選考書類を記入するにあたって、皆さんが気にされるだろう事柄について項目を分けて解説していきましょう。
職務経歴書は書いた方がいい?
一般的に履歴書に付属して職務経歴書も作成して添付することになりますが、社労士事務所の選考においても同じです。
たとえ選考書類リストに記載されていなくとも、職務経歴書は必須と考えておいてください。
履歴書と違って、Officeのワードファイルで作成しても問題はありません。
ただし、ボリュームがあればいいというものではありませんので、ダラダラ長い文章は避けましょう。
A4縦長で1~2枚程度のボリュームが、採用担当にとっても読みやすく好ましいと言えるでしょう。
フリクションボールペンは使っても大丈夫?
最近は、こすれば消えるフリクションタイプのボールペンが出回っており、非常に便利です。
見た目はボールペンで書いたような字になるので、これなら誤字脱字があっても書き直しが効くのではと考える方もいらっしゃいます。
当然、フリクションボールペンを使うのは不可です。
フリクションボールペンで書いた文字は、時間の経過とともに薄くなってしまうことが多く、選考書類を保管する社労士事務所に迷惑がかかることとなります。
また、フリクションボールペンを使ってもバレないのでは?と考えている方もいらっしゃるようですが、フリクションボールペンで書いた字とそうでない字は微妙ですが、やはり雰囲気が異なります。
おそらく違和感を察知して、採用担当は字をこするなどして確認するはずです。
手抜きしていることが露見すれば、まず採用はあり得ないと思ってよいでしょう。
面倒な気持ちは重々察しますが、丁寧に書類を記入することが必要です。
結局どのあたりが一番見られている?
社労士事務所に限らず、企業の採用担当は履歴書などの選考書類から「丁寧に仕事ができる人材か」を判断しようとしていることが多いです。
従って、やはり書類自体が丁寧に扱われていることが重要です。
細かい部分では、ピシッとまっすぐ正確に折り目が入っているか、シワが入っていないかなど、こういった細かい部分を最初にチェックされることになります。
いわば第一印象にあたるこの段階で、マイナス評価を付けられると非常にもったいないです。
そして、社労士事務所においては、書類を扱う機会が多い業態である以上、書類の取り扱いの細やかさについては一般企業よりもシビアに見ていることが多く、より一層気を使わなくてはなりません。
まとめ
今回は、社労士事務所の選考における履歴書の書き方について、解説しました。
基本的なことに関しては他の一般企業と同じですが、マナーを守って丁寧に記入しているかという細かい点をシビアに見ているということでした。
今回の内容を参考に、採用を勝ち取れる選考書類を準備していきましょう。