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最終更新日:2025/7/1

契約者本人死亡のクレジットカードはどうなる?手続き方法まで

弁護士 水流恭平

この記事の執筆者 弁護士 水流恭平

東京弁護士会所属。
民事信託、成年後見人、遺言の業務に従事。相続の相談の中にはどこに何を相談していいかわからないといった方も多く、ご相談者様に親身になって相談をお受けさせていただいております。

PROFILE:https://vs-group.jp/lawyer/profile/tsuru/

この記事でわかること

  • 契約者が死亡したときのクレジットカードの取り扱い
  • 残高の支払いについて
  • クレジットカードの解約方法

家族が亡くなったとき、悲しむ時間もないほど、葬儀や相続手続きに追われることになります。
中でもクレジットカードの処分は、手続きの中でも見落とされがちなポイントです。

「有効期限が来たら捨てよう」「しばらく使っていても大丈夫では?」
このように考えて放置している遺族も少なくないようです。
しかし放置することで、残高の支払いの問題や、不正利用などトラブルにつながる可能性があります。
今回は、契約者が死亡した場合のクレジットカードの取り扱いについて解説します。

契約者本人が死亡したクレジットカードは手続きが必要?

契約者が死亡した場合、クレジットカードは処分しなければいけないのでしょうか。
有効期限が設定されているため、「それまでは使えるのでは?」と思う人もいるでしょう。

ここでは契約者が死亡した後の、クレジットカードの処分に関する疑問を解説します。

契約者が死亡したらカードは使えない

契約者が死亡した時点で、クレジットカード会社との契約は終了します。
カード自体は相続対象ではないため、遺族が引き続きカードを使うことはできません。

もし解約せず、遺族がそのまま使い続けると、規約違反となることがあります。
必ず家族や親族が解約手続きを行いましょう。

また家族カードは、契約者本人のカードに附帯しているものという位置付けです。
そのため、契約者のカードを解約すれば、同時に家族カードも使えなくなることに注意しましょう。

支払い残高は相続対象

カード自体は相続されませんが、支払い残高は債務として相続の対象になります。
相続手続きに関わってくるため、必ず確認しましょう。

支払い残高がある場合、引き落とされるのを待つ、もしくは請求書を発行してもらい支払うなどの方法があります。

一方で、カードの利用により取得したポイントは、相続の対象外です。
しかし、マイルは相続できることもあります。
クレジットカード会社によって規約が異なるため、ポイントやマイルが貯まっている場合は確認しましょう。

解約しない場合のリスク

クレジットカードを解約せずに放置していると、不正利用のリスクがあります。
カード自体を紛失することや、ウェブ上に残っているカード情報を悪用される可能性があるでしょう。

また、年会費のかかるカードの場合、解約しないと年会費がかかり続けることになります。
不要になったカードは、忘れずに解約手続きをしましょう。

引き落とし設定をしている場合は要注意

死亡した契約者のクレジットカードで、水道光熱費などを支払っていた場合、支払い方法の変更手続きをしておきましょう。
そのままにしておくと、利用料金がカードから引き落とされてしまい、規約違反になる可能性があります。

契約者本人が死亡したクレジットカードの手続き方法


契約者本人が亡くなった場合の解約手続きは、相続人や親族が行います。
難しい手続きではないため、忘れないうちに手続きを行いましょう。

クレジットカードを探し出す

クレジットカードは複数枚、所有しているケースが多いでしょう。
解約手続きの前に、亡くなった本人が所持していたカードすべてを見つけ出すことから始めましょう。

わからない場合は、クレジットカードの明細など郵便物や、メールから探す方法があります。

クレジットカード会社に連絡

クレジットカード会社に電話をし、契約者が亡くなったためカードを解約したい旨を伝えましょう。
相続手続きに債務残高の証明や利用明細が必要な場合は、この時に伝えておきます。

相続人からの連絡であれば、電話で解約できる会社もあります。
電話解約できない場合は、会社の指示に従って、以下のような必要書類を提出します。

  • 契約者が死亡したことを証明する書類(除籍謄本など)
  • 解約を届け出た人との関係を証明する書類(身分証明、戸籍謄本など)
  • 解約届などの指定の書式

解約ができたらカードは切り刻むなどして、適切に処分しましょう。

まとめ

家族が亡くなったとき、やることが多いためクレジットカードの処分は後回しになりがちです。
しかし放置していることで、様々なリスクの可能性があります。

クレジットカードの解約は、本人が亡くなった場合、親族であれば手続きが可能です。
まずはクレジットカード会社に問い合わせてみましょう。

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