メニュー

閉じる
無料相談0120-211-084
メール

最終更新日:2024/5/10

結婚祝い・ご祝儀の贈与税はかからない!課税されるケース・節税対策を解説

弁護士 中野和馬

この記事の執筆者 弁護士 中野和馬

東京弁護士会所属。
弁護士は敷居が高く感じられるかもしれませんが、話しやすい弁護士でありたいです。
お客様とのコミュニケーションを大切にし、難しい法律用語も分かりやすくご説明したいと思います。
お客様と弁護士とが密にコミュニケーションをとり協働することにより、より良い解決策を見出すことができると考えております。

PROFILE:https://vs-group.jp/lawyer/profile/nakano/

結婚祝い・ご祝儀の贈与税はかからない!課税されるケース・節税対策を解説

この記事でわかること

  • 結婚祝いやご祝儀としてお金をもらっても贈与税はかからない
  • ケースにより結婚祝いやご祝儀でも贈与税がかかってしまう

結婚式ではご祝儀をたくさん受け取るほか、式の準備や家財道具の購入費用などで親から援助を受ける方も多くいます。
結婚の際に受け取るお金を合計すると、かなり大きな額になります。
そのため、贈与税が心配になる方もいるのではないでしょうか。

通常、結婚祝いやご祝儀に対して贈与税はかかりません
しかし、金額によっては課税される場合があるので注意が必要です。
そこで今回は、ご祝儀や、結婚に関連して周囲から受け取るお金にかかる税金について解説します。

結婚祝いやご祝儀は贈与税が非課税になる

結婚式や披露宴で受け取る結婚祝いやご祝儀は、金銭の授受にあたるため、贈与税の対象になると思う方もいるでしょう。
しかし、通常の結婚祝いやご祝儀のやりとりは、そもそも贈与税の対象になりません
結婚祝いやご祝儀は、あくまでお祝いとして受け取る金銭です。
他人に財産を移転させる目的ではなく、お付き合いとして渡すと考えられています。
多くの人にご祝儀をもらったために合計額が大きくなったとしても、1人あたりの金額が常識的な金額であれば問題ありません。

結婚祝いやご祝儀に贈与税がかかるケース

結婚祝いやご祝儀に贈与税がかかるケース

結婚祝いやご祝儀を受け取った場合、基本的には贈与税はかからないと考えられます。
ただし、以下のようなケースでは贈与税などの税金がかかる場合もあります。

  • 1人からきわめて多額の結婚祝い・ご祝儀を受け取った
  • 会社から多額の結婚祝い・ご祝儀を受け取った
  • 個人事業主や会社が結婚祝いやご祝儀を受け取った

結婚祝いやご祝儀が贈与税の対象にならないのは、その金額が社会通念上相当と認められる場合です。
いくらまでは課税されないと明確に示されないのは、結婚した人の状況や立場により、ご祝儀などの金額が変わるのが一般的なためです。
ただ、一般的に考えて、結婚祝いとして1人から50~100万円といった金額を受け取るのは多すぎると考えられます。
このような場合は贈与として取り扱わなければなりません。
また、取引先の社長の息子など、特殊な関係がある場合には、他の会社から結婚祝いなどが支給される場合もあります。
通常は会社で定める慶弔規程により、結婚祝い・ご祝儀の支給額が数万円程度と決められているケースが一般的です。
しかし、自社の社長の息子、あるいは取引先の社長の息子などに対して、規程を無視した多額のご祝儀が支給される場合があります。
この場合、勤務する会社から多額の結婚祝い・ご祝儀を受け取ると、給料として課税されます
さらに、個人事業主の方が事業主として、あるいは法人として結婚祝いやご祝儀を受け取った場合も注意が必要です。
受け取った金額は事業上の関係に基づくため、事業上の収入となります
従ってこの場合は記帳を行いましょう
個人事業主の場合は、結婚祝いやご祝儀は事業収入に計上し、事業所得に含めなければならないためです。
また法人の場合は、結婚祝いやご祝儀を雑収入などの科目を使い、法人の利益に含める計算をします。

結婚祝い・ご祝儀に贈与税がかからないようにする方法

結婚祝い・ご祝儀に贈与税がかからないようにする方法

お祝いだからと結婚式の費用を親や祖父母などから受け取ると、贈与税がかかってしまうため、以下の対策をしましょう。

  • 結婚・子育て資金の一括贈与を利用する
  • 結婚式の費用を支払ってもらう

それぞれの方法を詳しく解説します。

結婚・子育て資金の一括贈与を利用する

結婚資金や子育てにかかる資金をまとめて受け取ると、贈与税がかかってしまいます。
そこで、「結婚・子育て資金の一括贈与」を利用して、非課税で結婚資金や子育て資金を受け取りましょう
親や祖父母などの直系尊属から、結婚・子育て資金の一括贈与の特例を利用して贈与された場合、最大1,000万円まで非課税です。
特例を利用するには、金融機関での手続きが必要になります。

結婚式の費用を支払ってもらう

結婚式の費用にあてるために親や祖父母などからお金を受け取ると、贈与税が課される可能性があります。
そこで、結婚式の費用を親や祖父母に直接支払ってもらいましょう
親や祖父母からの贈与は発生せず、贈与税が発生するリスクは大幅に減少します。
原則、扶養義務のある人による一般的な金額の結婚式費用の支払いは、問題ありません。
ただ、結婚式の費用が相場よりはるかに高い場合、問題となる可能性もあるため、支払ってもらう金額を確認しましょう。

まとめ

結婚したときに結婚祝いやご祝儀を受け取った場合、一般的には贈与税などの税金はかかりません
ただし、1人あたりから受け取る金額が大きくなると、贈与税の対象になる可能性があります。
また、結婚式の費用を親や祖父母などに負担してもらった場合、お金の流れによっては贈与となるケースが珍しくありません。
特例を利用する、あるいは親子間などでお金のやり取りが発生しないようにするなどの対策が必要です。

テーマから記事を探す

弁護士法人ベンチャーサポート法律事務所ならではの専門性

多数の相続案件の実績のノウハウで、あなたにとって一番の頼れる味方となります。
ご自身でお悩みを抱える前に、ぜひ一度お気軽にご連絡ください。親切丁寧な対応を心がけております。

当サイトを監修する専門家

弁護士 川﨑 公司

弁護士 川﨑 公司

相続問題は複雑なケースが多く、状況を慎重にお聞きし、相続人様のご要望の実現、相続人様に合ったよりよい解決法をアドバイスさせていただくようにしています。

弁護士 福西 信文

弁護士 福西 信文

相続手続等の業務に従事。相続はたくさんの書類の作成が必要になります。お客様のお話を聞き、それを法律に謀った則った形式の文書におとしこんで、面倒な相続の書類を代行させていただきます。

弁護士 水流 恭平

弁護士 水流 恭平

民事信託、成年後見人、遺言の業務に従事。相続の相談の中にはどこに何を相談していいかわからないといった方も多く、ご相談者様に親身になって相談をお受けさせていただいております。

弁護士 山谷 千洋

弁護士 山谷 千洋

「専門性を持って社会で活躍したい」という学生時代の素朴な思いから弁護士を志望し、現在に至ります。 初心を忘れず、研鑽を積みながら、クライアントの皆様の問題に真摯に取り組む所存です。

弁護士 石木 貴治

弁護士 石木 貴治

メーカー2社で法務部員を務めた後、ロースクールに通って弁護士資格を取得しました。 前職の経験を生かし、実情にあった対応を心がけてまいります。 お気軽に相談いただければ幸いです。

弁護士 中野 和馬

弁護士 中野 和馬

弁護士は敷居が高く感じられるかもしれませんが、話しやすい弁護士でありたいです。 お客様とのコミュニケーションを大切にし、難しい法律用語も分かりやすくご説明したいと思います。 お客様と弁護士とが密にコミュニケーションをとり協働することにより、より良い解決策を見出すことができると考えております。