この記事でわかること
- 建設業許可通知書とはどのようなものか知ることができる
- 建設業許可通知書と建設業許可証明書の違いが分かる
- 建設業許可通知書と建設業許可票の違いについて知ることができる
建設業許可を取得した事業者は、その建設業許可をいつ取得したのか、取引先に明らかにしなければならない場合があります。
また、建設業許可を取得していることを何らかの形で証明しなければならない場合もあります。
この場合に必要になるのが「建築業許可通知書」です。
今回は建設業許可通知書とはどのような書類かご紹介します。
また、建設業許可通知書に似たいくつかの書類とその違いについても確認していきます。
建設業許可通知書とは?
建設業許可通知書とは、新たに建設業許可を取得、建設業許可を更新、業種を追加した時に送付されてくる書類です。
建設業許可を取得・更新したことを通知するという内容になっています。
建設業許可通知書は、以下のような書面です。
建設業許可を出すのは基本的に都道府県知事であるため、都道府県ごとに若干の違いはありますが、おおまかな内容に違いはありません。
事業者の名称、許可番号、有効期限、建設業の種類を明記し、どの建設業許可を取得したのかを明らかにしています。
建設業許可通知書と建設業許可証明書の違い
建設業許可を取得した事業者が手にする書類の中に、建設業許可証明書と呼ばれるものがあります。
建設業許可証明書は、建設業許可を受けた事業者が、自身の最新の許可情報について証明する書類です。
「建設業許可証明願」といった書類を、許可をした都道府県に出すとその事業者についての建設業許可証明書を入手できます。
建設業許可証明書には、その事業者がどの業種の許可を受けているかがすべて書かれています。
取引先から建設業許可の状況が分かる書類を求められた場合、建設業許可証明書を提出するのが一般的です。
建設業許可通知書は、建設業許可を取得・更新した際に発行される書類です。
建設業許可を取得したことは通知書を見ればわかりますが、それ以上の情報はわかりません。
特に複数の建設業許可を取得している事業者や、一般と特定の変更を行った事業者の場合、最新の情報が必要となります。
そこで、建設業許可の最新の情報を確認するためには、建設業許可証明書を利用する必要があるのです。
建設業許可通知書と建設業許可票の違い
建設業許可を取得した事業者が、建設業許可を取得していることを対外的にわかりやすく設置するのが建設業許可票です。
金看板と呼ばれることもあり、建設業の事務所や工事現場などに設置されています。
建設業許可票は、商号又は名称、代表者名、一般又は特定の別、許可を受けた建設業、許可番号、許可年月日などを記載します。
基本的に建設業許可を取得したら、その後5年間は建設業許可票を事務所に掲示し、工事現場にも掲げることとなります。
建設業許可通知書は、都道府県知事名でその事業者が建設業許可を取得・更新したことを通知するためのものです。
これに対して、建設業許可票は事業者自身が建設業許可を取得した後に作成するものです。
まとめ
建設業許可を取得したことを都道府県知事から通知される際の書類が、建設業許可通知書です。
一方、どのような建設業許可を取得しているのかを証明するための書類が、建設業許可証明書になります。
この両者は、似ているようでまったくその中身が異なるため、注意して使い分ける必要があります。
また、建設業許可票は事業者自身が作成する金看板のことですから、勘違いしないようにしましょう。