女性初のオフィス代表税理士。オフィス代表とはどんな役割?

今日はベンチャーサポート税理士法人の平井さんにお話を聞いていきます。よろしくお願いします。

よろしくお願いします!

早速ですが、今の平井さんの役職を教えてください。

ベンチャーサポート税理士法人、池袋オフィスの代表税理士です。税理士区分でいうと社員税理士になります。

ありがとうございます。オフィスの代表税理士って、普段どんなお仕事をされているんですか?

真面目に答えていいですか?(笑)

おもしろ回答を期待していいですか?(笑)

いえ、すいません(笑)

まず、普通のスタッフと同様、顧問契約をしているお客様企業の担当をしています。それ以外の時間は、オフィスの運営業務をしています。

オフィスの運営業務って?どんなことですか?

スタッフ一人一人がそれぞれ抱えている問題を、他の運営メンバーと共に解決したり、全員の決算が期限内に済むように皆で状況を確認し合ったりとか。

あとは教育ですね。新人の教育もあれば、中堅スタッフをさらに成長させる教育などを考えています。

なるほど。オフィス全体でいうともう少し幅広い業務がありますよね?

はい。今挙げたものも含めて、顧客の拡大・サービス品質向上・採用・教育・税務判断など、経営の攻めと守りを両面から気にしています。

その中で特に重心を置いていることはありますか?

いえ、私は本当にまんべんなくですね。すべてに少しずつ顔をだしていて、それぞれ頼れるスタッフと一緒に相談しながら進めています。

ベンチャーサポートの支店の中でもちょっと珍しいパターンですね。

なんででしょうね?(笑)色んなスタッフに頼りまくっています。私の場合はまだまだ未熟なので、本当にみんなに助けられている感じですね。

まあ代表って名乗っていいのかもわからないくらい。だからこそ、スタッフひとりひとりが活躍できる、よりまとまりのオフィスになるといいなと思っています。

なるほど。そういう気持ちが伝わって、皆が助けてくれるのかも知れませんね。

一番時間を使っている仕事はなんですか?

一番時間を使っている仕事はなんですか?

お客様の担当業務で、全時間の半分くらいは使っていますね。

担当業務はどうですか?楽しいですか?

楽しいですよ。それがもう一番楽しい。

どういう点が楽しいですか?

社長と一緒に、経営課題をクリアするとか、融資が実行されたとか、プレゼンがうまくいったよって報告を受けることですね。

あと、人を採用したときとか。会社の成長を一緒に見ていくことが楽しいです。

すごい!税理士が天職ですね。

そうなんです。良い時も悪い時もリアルなお客さんの声がぶつかってくるので、それを乗り越えて社長に感謝してもらえる瞬間が貴重な経験だと思っています!

お客様とそうやって直接面談したり、その財務資料を用意したりする仕事で半分くらい時間を使っているということですね。

はい。残りの半分で、社内の管理やスタッフに目を向けているという感じです。

社内の仕事は?楽しいですか?

はい!社内の仕事のなかでは教育が特に楽しいと感じます。未経験で入社したスタッフが、一人前に育ってくれる様子は嬉しいですね。

オフィス代表税理士になったきっかけ

そもそも、池袋オフィスの代表税理士になる時は、誰から知らされたんですか?

一番最初は、当時の日本橋オフィスの代表税理士からですね。

なんて言われたんですか?

たしか居酒屋で。居酒屋飲みに行こうって言われて、ダメ出しされるのかと心配していたら、「池袋オフィスの支店代表やってみる?」「平井さんなら、新しい良いオフィスができる気がする」という風に言ってもらえたことがきっかけですね。

自分から手を挙げたわけじゃなくて、完全に言われたんですか?

完全に、です。自分がなるなんて思ったことがないですよ。想像したこともなかったんですよ、1ミリも(笑)

それはすごいですね!よほど、目に止まったというか抜擢されたんですね。

は、はい。なぜかはまったく分からないですが(笑)

個人的には平井さんの良い雰囲気だと思いますけどね。みんなを巻き込んで仕事を進められる性格がにじみ出ていると思います。

そう言ってもらえると嬉しいです。

ベンチャーサポートで、女性社員と男性社員はどう違う?

ベンチャーサポート税理士法人の社内で、女性と男性の違いって何か感じますか?自分だけじゃなく他の女性スタッフも含めて。

まず仕事の仕方については女性のほうが丁寧ですよね。女性ならではの気遣いとか細かさとかはあると思いますね。

なるほど。ではベンチャーサポート税理士法人という会社として、女性と男性の職域・任せられる仕事について差を感じたりしますか?

担っている役割によって仕事の内容は変わりますが、女性男性でやれることに制約があったり、職域が制限されるようなことは全くありません。感じたこともないです。

でも、お客様と直接対応する「担当者」にあたるスタッフの数は男性のほうが多いですよね?

そうですね。

それはなんの違いだと思います?男性のほうがやはり評価されているのかなとか?

えっと、どこまで本人がやりたいと思うかじゃないかな?と私は思っています。

未経験の方を例にとれば、男女関係なく量をどれだけこなせるか・知識を吸収できるか・そのアウトプットの練習をするか。自分がどこまでやるかですかね。

なるほど。

チャンスは平等で、やればやった分だけ返ってくるし、エネルギーを仕事に向けられるかどうかですよね。少なくても、池袋オフィスの「担当者」の基準は、性別ではなくてそこで見るようにしています。

それが結果的に、そこまでエネルギーをかけられるのが男性の方が多いっていう…

うーん。そうかなぁとは思いますね。ただ、誤解のないように言いますが、残業したり土日出勤したり、労働時間を伸ばすということではないですから(笑)

私もなんとなく、女性担当者を社長と会わせる時は、うまく喋れるかな?と心配してしまうこともあるんですが、何か差があるんですかね?

私は直接聞きたいし、関わりたいし、しゃべりたいんですよ。直接話すってことは、責任とか時間とか自分の器量でやることが増えるから大変なのは間違いないですけど。

大変だけど、直接やり取りするほうが楽しいと。

はい。結局は、人に興味があるかどうか?ってことだと思います。

確かにそうですね。お客様への興味があれば、男女関係なく安心して任せられる気がします。

ただただ自分の知識を増やしたいからとか、お給料が上がるから担当持ちたいという人もいるでしょうけれど、そういう理由だと弱いというか、お客様の担当は任せづらいですよね。

そうですね。あと何か、自分なりに頑張った事とかってあります?

うーん。まず最低限の知識は必要だったので。先輩に聞いた事とか覚えた事は、家に帰って自分でエクセルにまとめたりして、平井メモみたいなの作ってましたね。

あとは、当時付き合ってた彼氏にロープレを付き合わせてました。

それはすごいですね!お客様との会話のロールプレイングをやってもらったんですね。

これ伝わる?伝わる?って感想を聞きまくってました(笑)

専門用語を使わないようにね(笑)それはすごい。

ベンチャーサポートの働き方

有給休暇とか、しっかり使えてますか?

はい、しっかり使わせてもらっています。全部は消化しきれていないですけど。

消化しきっちゃうと、風邪とかひいたらマズいですからね(笑)

あ、大学院に通っている時は有給休暇とフレックス制度がなかったら、特別講習とか受けられなかったんで本当によかったです。

平井さんって、大学院に通ってたんですか?

はい!ベンチャーサポートに入社して2年目から大学院に通い始めて、おかげさまで2年間で卒業できました!

すごいですね!仕事しながらの通学はかなり大変だったでしょう?

はい。でも、会計事務所って資格取得との両立ができる!と書いてあっても、書いてるだけで誰も両立していないケースとかあるじゃないですか?自分が大学院を2年で卒業できたら、あとから入社する人も自信になるかなと思って頑張りました。

それは間違いないですね!大学院の(税理士試験)科目免除はズルいという人もいますけど、大学院もめちゃくちゃ大変ですからね。

税理士試験と大学院免除の話

税理士試験はいつから受験しているんですか?

初めて税理士試験を受けたのが29歳の頃です。

科目合格は、どの順番か覚えていますか?

1年目は不合格で、2年目に財務諸表論に受かりました。

3年目は順調に簿記論に合格して、4年目不合格、5年目消費税に受かりました。

そこで3科目揃ったんですね。その後は?

勉強すらしなかったりして何年か経って。もう諦めちゃいました。

なぜ!?あと2つなのに?

仕事を覚えるので手一杯で、大学院に通って科目免除を選ぶ発想がなかったんですよ。当時、そんな大金も無かったんで。

そうですよね…

で、結局仕事の両立がうまくいかなくて。資格学校にはお金を払うけど結局行かずに終わっちゃったって感じですね。

なるほど。

そういえば、前働いてた事務所は「税理士をとることは自分のエゴだ」って言われたんですよ。

えっ!?

だからあまり応援しないみたいな、「そんなの勝手にやってくれ」って(笑)言われたんです。

えー。そこまで言い切るのも逆にすごいですね。

で、そういう状況もあって諦めてました。資格がなくてもいいかなと思ってたんで。

その事務所はなぜ辞めたんですか?

所長の言っていることが翌日には変わってたりして、ついていけなくなって辞めたんですけど。 「君たちは兵隊だ!」って言われたこともありますし(笑)

結構ひどいですね(笑)

で、ベンチャーサポートに入って、ここだったら大学院に行けるじゃんと。

そうですね。先輩で通っている人もいて、大学院行けるんだ!と驚きました。

大学院自体も楽しかったですよ!他の会計事務所の話とかも聞けて、友達もできました。

へー、そうなんですね。

ベンチャーサポートに来たきっかけ

平井さんがベンチャーサポートに来る前の職歴は?

大学卒業後、税理士を目指すまでは制作会社で働いてたんですよ。映画の試写会とか、あとは遊園地のオープンイベントとか、撮影会とかの。

広告系の映像制作ですか?エンタメ?

いや、制作会社の超下請けみたいな。アニメ会社のイベントにアルバイトを手配するとか。

その後、会計事務所バイトしながら、資格学校に通ってました。

へー。そうなんですね。もともと税理士試験を受け始めたのはなぜなんですか?

その制作会社は人数の少ない時期から働いていたので、経理も営業も現場も全部やってたんですよ。そのなかで、経理だけはやってて楽しいなと思って。

経理楽しいって珍しいですね!(笑)

入り口はそんな感じです。

で、経理系の資格を探し始めたって感じですか?

そうですね。その時に税理士さんと話すこともあったりして。

経理やってたときは、簿記の資格は持ってなかったんですか?

持ってないです。で、TACで税理士を調べて、すぐなれると思っちゃったんです。

結果、長い年月がかかっちゃいました(笑)

資格学校のパンフレットは、夢にあふれてますからね(笑)

それで試験勉強をはじめて、会計事務所でバイトしだして、4科目めを合格する前に正社員として働きだしたと。

そうです。

ベンチャーサポートのことはどうやって知りましたか?

同じ事務所を半年前に辞めた、仲の良い友人がいて。その人がベンチャーサポートに入社したというので、ベンチャーサポートのことを知りました。

なるほど。ご友人が社内にいるんですね。

はい、今でも仲良く飲みに行ってますよ(笑)

女性の求職者へメッセージ

じゃあ、最後に。このホームページを見ている女性の求職者の方にメッセージを頂けますか?

女性だけに向けて、って難しいですね。でも、女性だから損することはないし、男女変わらず同じチャンスがあるよっていうことは伝えたいです!

あと、女性の社長さんで女性の担当者じゃなきゃイヤだって方がいたんですよ。その方は今も担当していて、仲良くやっています。

たまにいらっしゃいますよね。他に何か伝えたいことはありますか?

うーん。私が入社前に感じたのは、給料が高水準とか良いことたくさん書いてあるので「仕事がすごく大変なんだろうな」とか「体育会系のノリについていけなかったらどうしよう」っていうところが不安でしたね。

ホームページを見てると、若くてガツガツしてるイメージを感じて、女性はちょっと入りづらいかも。私は30歳越えてるし。っていう不安ははありましたね。

へー。なるほど。入社してみてどうですか?仕事は大変でしたか?

想像していた、残業が多い・土日出勤があるっていうような大変さではありませんでした。もっと別の、お客さんに満足してもらうためにどうする?という大変さは感じましたけど。

そうなんですね。

勤務時間については、大学院に通学できたことで分かると思うんですけど、融通がききました。量ではなくて、学ぶ「質」ですね。税法の勉強ではなくて、ビジネスの部分。何をどう身につけるか?というところは、特に意識しました。

体育会系のノリについていけなかったらどうしよう?という不安はどうでした?

説明会に行ったときにその不安はほとんど無くなりましたね。

応募前に会社説明会に来てくれたんですね?感想はどうでした?

説明会なのに、笑いもあるような内容で。真面目な教育体制の話とかもあって、安心できましたね。

でも一番は、受付の女の子が可愛くて。雰囲気良いなーと思いました。会計事務所ってなんとなく、男臭い、地味なイメージしかなかったので。

受付の女の子が可愛いって(笑)男子みたいな選び方しますね。でも、入社前の不安が解消されてよかったです。

ほんと、今は色んな役割もできて、後輩もできて、入社前より楽しく働いています。

それは良かったです。お忙しい中、色々教えてくれてありがとうございました!

ありがとうございました!

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