仕事と(税理士や簿記などの)試験勉強は両立できる?
渋谷オフィス 税務スタッフ 大喜多 洋利
大喜多さんはベンチャーサポートで働きながら税理士試験を受験されているそうですね。
はい。財務諸表論に合格し、次は消費税法の合格を目指して勉強しています。
働きながらの試験勉強は大変ではないですか?普段どのくらい学習時間を取っているのでしょうか?
もちろん楽ではないですが、できる範囲の計画を立てて、それを気合いで継続しています。
学習時間は一週間に10時間ぐらいで、そのうち5~6時間は土日にまとめて時間を取っています。
残業や土日出勤などで予定が狂ったりすることはありませんか?求人インタビューだから、などは気にせずありのままを言って頂けたら(笑)
はい(笑)まず土日出勤は、一年を通してほぼありません。
ベンチャーサポートは変形労働時間制と言って完全週休2日制ではないのですが、土日祝で出勤するのは、繁忙期の12月に土曜出勤が2回あるだけです。
「ほぼ」と言ったのは、お客様の都合でどうしても平日に打ち合わせのスケジュールが合わなかったり、急ぎの依頼に対応するために土曜出社したことが、ここ1年で二度ほどあったからです。
残業も、どれだけ遅くなっても21時には退社するルールになっていますので、毎日の勉強の邪魔になることはないです。
19時台には退社して、帰宅後1~2時間程度は確保できるので、あとはやる気との勝負ですね。
お客様都合などで、土日に出社することは他のスタッフの方でもよくあるのですか?
いえ。お客様も「週明けで構わないよ」と言ってくれますので、仕事のスケジュールさえしっかり組めていれば、無理に土日に出社するスタッフはいないです。
僕は独身ということもあってフットワークが軽いので、お客様が喜んでくれるなら、と思ってその時は休日対応したというだけです。
では、普段の土日はどう過ごしていますか?
自宅だと寝たりサボってしまったりしてしまうので、近くにコワーキングスペースを借りてそこで勉強しています。
専門学校の授業も「通学」ではありませんので、見たい時にウェブ講義を見て自分のペースで進めています。
飲み会や会社の行事などはありませんか?
はい、強制的な誘いはまったくないですね。ただ、同年代のスタッフが多いので仲の良い同僚と声をかけあって、たまに飲みに行くことはあります。
ただ、飲んだ日も寝るまでに必ず一度はテキストを開くようにしています。
それはすごいですね。大喜多さんのように働きながら勉強してる人は多いですか?
スタッフのうち、だいたい3割から4割くらいの人は簿記検定や税理士試験などの受験勉強をしてると思います。
勉強の話をしたりもしますか?
そうですね。毎週何時間勉強したか、を言い合うLINEもありますよ(笑)
サボらないように相互監視してるんですね(笑)
はい、1年に1回の試験なので、モチベーションが途切れないように刺激しあっています。
あと実は、ベンチャーサポートはTACや資格の大原で元講師をしていたスタッフがけっこうたくさんいるんですよ。
だから自分では理解できない論点を個別で教えてもらったり、受験勉強の仕方をアドバイスしてもらったりしています。
それは心強いですね!
はい、元講師の人はやっぱり実務も強いですし、教え方もすごく分かりやすいです。
そうやって教わりながら、知識が実務につながっているんだなというモチベーションにもなります!
だいたい一週間に10時間程度の学習と伺いましたが、1年を通じてそのペースを保っているんですか?
いえ、試験の直前一ヶ月は20時間くらい勉強してると思います。
試験前は有給なども使いましたか?
はい。去年は試験当日を含めて4日間の有給と土日を組み合わせて6日間、直前勉強を頑張りました。
試験のある8月は、早く帰れるように先輩も気にかけてくれたりして嬉しかったですね。
仕事と試験勉強の両立をしていて、しんどい点ってどんな所ですか?
時間の使い方ですね。毎晩、もうちょっと勉強したいと思っても、翌日の仕事に備えてちゃんと寝るのも大事なので。
ちょっとスマホを眺めたりすると、すぐ時間が無くなってしまいます。
すごく大変だと思うんですが、どうやってモチベーションを維持して、勉強を頑張っているのですか?
なんでしょうか…(笑)
21歳のときに、働きながら税理士に受かる!と一度決めたことなのでやりきりたいと思ってます。中途半端になってしまうのが嫌で頑張っている、という感じですね。
そもそも、税理士を目指そうと思ったのは何がきっかけだったんですか?
大学を卒業してすぐに、飲食チェーン店の正社員になったのですが、そこで働いているうちに漠然と将来に不安を感じるようになったのがきっかけです。
ずっと今の会社で、今の仕事を続けていけるだろうか。というような不安ですか?
はい、そうです。手に職というか、その会社で自分が成長している実感を得られなかったんですね。
このままでは将来自分が困ってしまうぞ、と分かりやすい「手に職」を考えたときにすぐ資格の取得が頭に浮かびまして、当時、店の売上とか利益の計算に興味があったので、じゃあ税理士を目指そうと。かなり安直に決めました(笑)
それで、まずは税理士の受験資格を取るところからスタートした訳ですね。
はい、日商簿記3級から初めて、全経上級(全国経理教育協会主催の簿記検定)を無事に取得できて、その後税理士試験に挑戦することができました。
では最後に、働きながら勉強をしている方や、未来の後輩にむけてメッセージを頂けますか?
はい!僕もはじめは本当に働きながら合格できるか?という不安はあったんですが、実際、財務諸表論を合格することができて、とても自信になりました。
受験専念しても不合格になる人はいるし、結局自分が諦めずに頑張れるかが大事だと思います。
この仕事をしている以上、仮に合格できなかったとしても、勉強したことがムダになることは絶対ありません。
勉強すればするほど、仕事の幅は確実に広がりますし、自分の将来に繋がります。もしすぐには結果が出せなかったとしても、諦めずに一緒に頑張りましょう!
本日はインタビューありがとうございました。
- 大喜多さん