資産所得倍増プランの実現に向け、貯蓄から投資への流れを加速し、中間層を中心とする層が、幅広く資本市場に参加することを通じて成長の果実を享受できる環境を整備することが重要としてNISA制度の抜本的拡充・恒久化が行われます。
高所得者優遇とならないように一生涯での非課税限度額が設定されたものの、富める者をさらに富ませる制度のような感覚も。
現行の一般NISA及びつみたてNISAは令和5年末で買付を終了するが、非課税口座内にある商品については新しい制度における非課税限度額の外枠で、現行の取り扱いを継続する。
若年期から高齢期に至るまで、長期・積立・分散投資による継続的な資産形成を行えるよう、非課税保有期間を無期限化するとともに、口座開設可能期間については期限を設けず、NISA制度を恒久的な措置とする
個人のライフステージに応じて、資金に余裕があるときに短期間で集中的な投資を行うニーズにも対応できるよう、年間投資上限額を拡充する。
高所得者層に対する際限ない優遇とならないよう年間投資上限額とは別に一生涯にわたる非課税限度額を設定することとする。
積み立て投資枠(つみたてNISA)
年間上限 一生涯上限
現行 40万円 800万円
新制度 120万円 1,800万円
成長投資枠(一般NISA)
年間上限 一生涯上限
現行 120万円 600万円
新制度 240万円 1,200万円
(令和5年度与党税制改正大綱より引用)