ダイヤモンド・オンライン:税理士事務所の「DX2.0」、freeeやマネフォにない新・効率化ツール「ZoooU」が描く未来像
中小企業の会計・税務はここ数年、freeeやマネーフォワードの出現によって一気にDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んだ。その中小企業をサポートする税理士の業務もしかり。しかし、税理士事務所内での業務の煩雑さと情報管理の難しさは残ったままだった。その解決を目指したのが「ZoooU」。
いわゆる税理士事務所の業務改善クラウドソフトですね。
・クラウド型ツール「ZoooU」(ゾー)を開発。11月、満を持して税理士業界に投入。
・開発の中心はBESOの白木淳郎社長と税理士法人BESOの代表である仲田芽衣税理士。
二人はもともと中堅税理士事務所に勤務していた経験を持つ。
その際に目の当たりにしたのが、前述した中小の税理士事務所が直面する経営課題だ。
(経営課題:いまだ紙ベース、2-3種類の会計ソフト併存、スタッフ退職により業務履歴やノウハウが喪失、属人性の担当制で情報共有困難、業務マニュアル化の平準化ができない)
・ZoooUのコンセプトは「税理士事務所が稼ぐ仕組みをつくるための業務ガイド」。実現できることは、大きく二つだ。
一つが、税理士事務所内に点在する情報の一元管理だ。
顧問先がfreeeや弥生、マネフォなど、複数の会計ソフトを使っていても、それらと連携することで、情報と業務を一元管理する。そうすることによって、税理士内で顧問先企業に対するサービスの抜け漏れが防げる。それは税理士事務所にとっては、収益機会の損失が防げることにつながる。
もう一つは、事務所内のタスク管理とノウハウ共有による業務の標準化だ。税理士事務所は、人の入れ替わりが激しい。だが、タスク管理やノウハウ共有ができていれば、会計知識のないパート従業員でも、すぐに日々発生する顧問先企業とのやりとりを担うことができる。