日経新聞:東京の代位弁済額13年ぶり増 リーマン・ショック以来
東京信用保証協会が17日発表した事業概況によると、保証協会が企業の返済を肩代わりする「代位弁済」の金額は、4~9月で前年同期比4割増の226億円だった。新型コロナウイルス対策の資金繰り支援策もあり低水準の状況が続いているが、この時期の金額が前年を上回ったのはリーマン・ショック直後の2009年以来13年ぶりとなる。
4~9月の代位弁済の件数は1830件で、前年同期に比べ4割増えた。金額を業種別にみると、建設業が同2.1倍の39億円、サービス業が同1.6倍の50億円と増加率が顕著だった。
融資額に相当する「保証承諾」の金額は同28%減の5589億円。返済期間を延長したり返済方法を変更したりする条件変更件数は2万1269件で前年に比べ2000件近く増えた。新たな借り入れを手控えつつ、返済金額を低く抑えながら事業を展開する中小企業の姿が浮かぶ。