明治安田生命が20代から70代までの男女を対象に実施した「健康に関するアンケート調査」結果(有効回答数5640人)によると、3人に2人(65.8%)が今の自分を「非常に健康」、「健康なほう」と感じる一方で、約6割の人(59.9%)が「将来の健康について不安がある」と回答した。具体的な不安(複数回答)では、「運動不足」(55.6%)、「体力の衰え」(50.4%)、「ストレス過多」(37.3%)が上位に挙げられている。

「新型コロナウイルス感染症に罹患することが不安」との回答は、昨年に比べ5.2ポイント減少(昨年:27.5%→今年:22.3%)。ワクチン接種の進展や、重症化率の低下といった要因に加え、コロナ禍の長期化による“コロナ慣れ”が影響か。コロナ禍において健康意識が高まった人は、昨年に比べ増加(40.1%→43.9%)。「運動・スポーツの実施」、「十分な睡眠」、「食事への気配り」など、基本的な生活習慣を見直す人が増えている。

コロナ禍で「ストレスを感じている」と回答した人は64.0%。男女別では、「ストレスを感じている」女性は68.2%と、男性の59.8%を大きく上回っており、長引くコロナ禍で女性がよりストレスを感じていることが判明。なかでも「お母さん」(子どもがいる女性)は、7割以上(71.8%)がストレスを感じており、特に「外出が制限されるから」が「お母さん」にとって大きなストレス要因となっている。

「ストレス発散のためにしたいこと」(複数回答)では、「ショッピング」(30.2%)、「運動」(22.0%)、「自宅での飲酒」(20.2%)が上位。男女別では、男性は「運動」(26.7%)、女性は「ショッピング」(34.9%)がトップ。そんななか、「外での飲み会をしたい」が減少する一方で、男性を中心に「自宅での飲酒」(「家飲み」)が人気に。コロナ禍が長期化するなかで、「外での飲み会」から「家飲み」へのシフトが進んでいることがうかがえる。

また、4人に1人以上が1年前に比べて「体重が増えた」と回答。長引くコロナ禍で、3年連続で「体重が増えた」と回答する人が増加(一昨年:21.2%→昨年:25.0%→今年:26.0%)した。増加の原因(複数回答)では、「食べ過ぎているから」(63.0%)、「運動不足だから」(60.7%)が上位に挙げられた。体重が増えた人の大半(74.8%)がストレスを抱えていることも判明している。

「健康投資」(健康増進に向けた自己投資)をしている人は、昨年に比べて増加(55.7%→58.5%)しており、平均金額は年間5万円。具体的には、「サプリメント」、「ウォーキング・ランニングのためのシューズ・ウエア」、「自宅で使うトレーニング器具」など、長引くコロナ禍において、「手軽に」、「ひとりで」できるものが上位となった。 女性の「健康投資」の平均額は年間約5.5万円と、男性の同4.5万円に比べ1万円高い。

同調査結果は↓
明治安田生命:「健康」に関するアンケート調査

(タックスコム提供)