日経新聞:大企業の夏賞与8.77%増、伸び率最大に 経団連最終集計
大企業と中小企業との差が開くばかり。
経団連は5日、大手企業の2022年夏季賞与(ボーナス)の最終集計結果を発表した。回答した18業種159社の平均妥結額は前年夏比8.77%増の89万9163円で、4年ぶりに増加した。上昇率は現行方法で集計する1981年以降で最大だった。企業収益は改善しつつあるが、新型コロナウイルス禍前の支給額には届かなかった。
19~21年まで続いたボーナスの下落基調に歯止めがかかった。ただコロナ前で過去最高だった18年の95万3905円に比べるとなお開きがある。
業種別では18業種のうち15業種が前年を上回った。製造業は9.58%増で全体の上昇をけん引した。非製造業は7.17%上がった。上昇率が最も高かったのは鉄鋼で86.6%伸びた。鋼材需要の回復などが収益を押し上げた。印刷(24.35%)や機械金属(15.55%)などが続いた。