朝日新聞:銭高組が4億円申告漏れ 大阪国税局指摘 下請け会社「悔やんでる」

下請けを奴隷のように使う建設会社、半沢直樹のドラマを想起させられますね。

関係者によると、問題とされたのは、銭高組など3社の共同企業体(JV)が受注した兵庫県西宮市内の鉄道線路の立体交差工事。下請け会社に支払われた工事費や人件費のうち、計約4500万円が複数回に分け、銭高組の現場の男性所長に現金で払い戻されていた。所長は現場責任者で、金を現場社員などとの遊興に使っていたことから、国税当局は銭高組へのリベートにあたるとみなし、銭高組による「所得隠し」と判断したとみられる。

一方、下請け会社も、リベート分を含む約6700万円について、実際は存在しない会社への架空の外注費として計上し、税務調査で申告漏れと指摘された。

銭高組は取材に対し、申告漏れを指摘されたことを認め「大半は海外での工事に関するもので(申告について)国税局との見解の相違があった」と説明した。一方、所得隠しについては「ノーコメント」とした。

銭高組は1705年創業で、2022年3月期の連結売上高は1019億円。東証スタンダードに上場している。(堀之内健史)