日経新聞:HMIが20億円申告漏れ 企業再編で租税回避行為か
松嶋先生からのコメントを引用
>これ、租税回避目的問われたなら修正申告しちゃダメだろ。更正決定しないと行為計算否認無理なのに。
法人税法132条の2
税務署長は~合併等~に係る次に掲げる法人の法人税につき更正又は決定をする場合において~
ホテル運営会社「ホテルマネージメントインターナショナル」(HMI、東京)が東京国税局の税務調査を受け、約20億円の申告漏れを指摘されていたことが7日、関係者への取材で分かった。グループ会社の再編を巡り、吸収合併した子会社の欠損金を自社の損失として税務処理して所得を圧縮していたが、国税局は租税回避行為と判断したとみられる。
関係者によると、東京国税局は過少申告加算税と合わせ約5億円を追徴課税した。
HMIは2017年10月、愛知県の「知立観光」(解散)を子会社化。翌11月、知立観光は合同会社を設立してホテル事業を承継し、さらに合同会社の経営権を別会社に譲渡した。この際、宿泊施設の時価が簿価を下回っていたため、知立観光に約35億円の欠損金が生じた。
HMIは同月、知立観光を吸収合併して欠損金をHMIの損失に算入。19年6月期の税務申告で35億円のうち、20億円を黒字と相殺して法人税額をゼロと申告していた。
知立観光が合同会社の経営権を手放したのがHMIによる吸収合併の前日だったことなどから、東京国税局は一連のグループ再編は税負担を減らすことが目的だったと判断したとみられる。HMIは「現時点ではコメントできない。後日対応する」としている。〔共同〕